無罪への切符
私はどうにも物が捨てられない方だ。
例えば、この前あの温泉地へ旅行に行った時の切符。
どう考えてもいらないものである。
だがこうしたものも何かの記念に、と思って取っておいたのである。
そして事件は起きた。
殺人事件である。
あろうことか私は容疑者の一人となってしまった。
全くの濡れ衣である。
何かアリバイはないか。
そうだ、あの旅行に行った時のあの切符!!!
こうして何の役にも立たないはずだった使用済み切符は、
晴れて無罪の証を得て娑婆で生きるための切符となったのである。
めでたしめでたし。
推理小説ファンの皆様はこれのどこが推理小説なのかと、さぞお怒りのことでしょう。
普段推理小説を読まない私には、こんな拙い作品しか書けないのでした。
お許しください。嗚呼、何卒・・・