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夢か現実。  作者: 大田 和輝
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1話

大田和輝 おおたかずき

1995年6月4日生 24歳 サラリーマン


中村亜香里 なかむらあかり

1996年1月24日生 24歳 保育士


いつものように飛行機の飛び立つ音を合図に

僕はこの世界に戻ってきた。時計をみるとAM6:45。

僕はもうすぐ近くに置いているテレビがついて今日のニュースが流れるのは何故か知っている。

だからこそ不思議に思いながら再び目を閉じた。


それからどのぐらいの時間が経ったのだろう。


「ねぇ起きてよ」


誰かの声が聞こえ、再び目を開けると亜香里が

不思議そうに僕の方を見ていた。

亜香里は僕の彼女で今日で付き合って2年になる。

その記念にデートの約束をしていた事を思い出した。


「あーごめん、つい寝てしまってた。

 シャワー浴びてくるから待ってて」


僕は慌てて起き

亜香里にそう伝えると急いで風呂場へと向かった。


向かっている途中で夢の事を思い出した。

最近同じ夢をよく見る。それも飛行機の音が聞こえ、時計を見るとAM6:45、そしてそれから数秒後にテレビが勝手につきそこから朝のニュース番組が流れる。

この流れは一致している。

なにか不気味さも感じながらもこの時は

そこまで深くは考えていなかった。


シャワーを浴び準備を終えると

亜香里の待ってる部屋へ戻った。


「ごめん、やっと準備終わったよ」


そう言いながら部屋のドアを開けると亜香里は

無言のまま部屋の隅の方で俯いている。

横に置いてある丸いテーブルの上にはさっき部屋を

出た時にはなかったノートが置いてあった。

近づきノートを覗き込むとそこには


最近寝てることが多いぞ!

罰としてアメリカ連れてけ!


と書いてあった。

僕は思わず


「アメリカ?」


と呟くと亜香里は何故か嬉しそうに


「今度の年越しこそはニューヨークで

 カウントダウンしたいって言ったじゃん。

 だから罰ゲームでアメリカデート」


と笑顔で言った。


「いやいや、罰ゲームも意味わからんし

 年越しって明後日やし無茶すぎる」


僕はそう返すと彼女に睨まれてしまった。

思わず続けて


「わかった。それなら罰ゲームとかじゃなくて

 1年後にアメリカに行けるように頑張ろう」


と言い彼女をどうにか納得させようとした。


「じゃあデートの時はちゃんと起きてね。

 あと来年は約束だよ」


亜香里はそう言いながら立ち上がってバックを持つと

玄関の方へ向かった。

僕も亜香里を追いかけ玄関へ向かった。


それから僕は亜香里とデートし

満足した1日を過ごした。

わがままで急にアメリカとか言ったりと

大変な時もあるが僕は亜香里が好きだ。

だからこそ来年アメリカに行けるように

僕は仕事をもっと頑張ることに決めた。


帰宅し疲れていたこともあり僕はすぐに

ベッドに横になり目を閉じた。


眠りにつきどのぐらい経ったのだろう。

遠くから聞こえてきた飛行機の音。

僕は今夜もあの夢をみるのだろう。

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