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また夢の中で  作者: 利根川渡
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宮崎あおいと鬼嫁

 数日前の夢の中では、女優の宮崎あおいが僕の奥さんでした。彼女はスケジュールがとても忙しいし、ファンに気遣って僕と結婚していることを公表していないので、二人は時々、彼女のスケジュールの合間に会うしかないのですが、たまに僕に会えると、それはもううれしそうにするんです、妻のあおいは。

 しかし不思議なのは、実生活においては、僕はそんなに宮崎あおいが好きというわけではないということです。そして実生活では、僕にはチャッピーという愛称の奥さんがいるのですが、このチャッピーもこの夢には出てきていて、チャッピーの役柄は僕の妻あおいの親友役でした。女同士なのでチャッピーは自由にあおいの宿泊先のホテルの部屋にも出入りでき、その時僕はホテルのロビーで待っていなければならないのです。

 そして僕とチャッピーがホテルから一緒に帰っている途中、「忠犬ハチ公」みたいな感じのエピソードを持つ動物の記念碑の銅像のようなところを通るのですが、みんながそこに何かお供え物をしているので、僕たちも何か供えようということになって、チャッピーが「あれを出しなさい!」と言って、僕が大切にしている使用済みのプリペイドカードを、その記念碑に供えようとするのです。「ああ、それはあおいとの大切な思い出の・・・」と僕が言うと、チャッピーは、「なんが大切な思い出ね、これはほとんどは上野に行く時に使ったものやろうが!」と言うのです。

 そのカードは、交通費の精算などに使うプリペイドカードなのですが、確かに残高12.000円くらいのうちの1万円以上は東京の上野に行く時に使ったものです。しかし残りの2.000円くらいはあおいと会うためにバスや地下鉄に乗って使ったのです。僕はそれを記念の品として財布に入れていたのでした。

 しかし僕は実生活では上野に行ったことはないし、そもそも僕とチャッピーは夢の中ではどこにいるのでしょうか?東京なのか?福岡なのか?そんな夢の意味なんて考えてもどうにもならないのですが、ここで一番重要なのは、宮崎あおいがどういう役割の人なのかということです。

 僕の夢に女性が出てくる場合、その役割は大きく二つあって、ひとつは悪魔のように僕を誘惑して、僕が築き上げてきたものを台無しにしようする存在の象徴として。もうひとつは守護天使のように、僕をいつも見守って助けてくれる存在で、「私はあなたのことがこんなに好きなんですよ」と、純粋に好意を伝えようとしてくれている場合です。

 以前、女優の柴咲コウが夢に出て来たことがあるのですが、その夢では多分、柴咲コウは悪魔のような役割だったと思います。夜中に目が覚めて「ああ、宮崎あおいが僕の奥さんだったなあ」と、甘い感触に浸っていると、隣りで寝ていたリアルチャッピーがモゾモゾと起き上がり、「ワインを飲み過ぎた」と言ってトイレに行きました。トイレから戻ってきたチャッピーに今見た夢の話をすると、「なんねその夢は!」と一刀両断。

 そうです、夢の中のチャッピーの役柄も二通りに解釈できます。まず、悪魔に誘惑されそうになっている僕に対して、「いいかげん目を覚ましなさい」と、「偽りの思い出の品」を取り上げる守護天使の役。そして、もうひとつは守護天使と僕の仲を引き裂こうとする悪魔の役です。

 リアルチャッピーのキャラクターからして悪魔の役の方が似合っているのですが、起きてから冷静に判断すると、どちらかというと宮崎あおいが悪魔で、チャッピーが守護天使であった可能性が高いと思います。

 余談ですが、夢の中では僕と宮崎あおいは夫婦なので一緒の布団で寝ているのですが、ロケなどで疲れていて、あおいはすぐに眠ってしまうのです。もう少し話がしたくて僕が起こすと、「ああ、ごめんごめん」と言って起きるのですが、またすぐに眠ってしまうのです。この時、妻あおいは浴衣を着ているのですが、可愛かったですよ、浴衣姿で眠っている宮崎あおいは。しかし、昨日もテレビを見ていたらテレビに宮崎あおいが出ていましたが、改めて見ても、そんなに好きな女優さんではなかったです。


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