表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

遊具の先に。

作者: 南郷 進

眩しい空に駆け上がるような、無邪気な君。

足元が揺れようが、手元が滑ろうが気にしない。

だんだん見晴らしは遠くへと、手の届かない距離を理解させる。

それでもいいのかな。

遮るものがない頂上に行けるのなら、私はここで見守るだけ。

涼しい風に気が付いて、あの夏が嘘のよう。

月と太陽は君の回りをぐるぐる回り、君の影を伸ばしたり縮めたり。

誰もいなくなったとしても、駆け回る君の影が記憶の栞になるさ。

見守るだけの私に、涼しい風が通り過ぎる。

時々季節は人生の果てを連想させて、喜びと寂しさを撹拌する。

それでもいいのだろう。

誰もいなくなった公園を独り占めする君。

遊具のてっぺんに立って、何処かを見つめる君の横顔。

きっと、これでいいのだろう。

凛々しさを連想するにはまだ早いよ。

引き摺るように、涼しい風が枯れた草を靡かせる。

もう、いいのだろう。

君の横顔が夕日の悪戯で見えなくなる。

もう、帰ろうか?

戸惑いを忘れて、動けなくならない前に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ