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お揃いがいいの

(* ̄∇ ̄)ノ カラァとジプソフィとフォーティス、三人が幼いとき。


 カラァとジプソフィが2歳となる頃のこと。


「似合ってるわ、かわいいわ」


 ルミリアがカラァとジプソフィを見て満面の笑みを浮かべる。二人は真っ赤な幼児用のベビードール姿。母親のゼラとお揃いのベビードールにカラァとジプソフィ、二人とも喜んでいるようだ。


 ゼラは服には慣れてきたものの裸の方が楽で落ち着くと、寝るときは裸。外に出るときはそれなりの服を着て夜会ではドレス姿でおしとやかに振る舞うこともできるようになった。

 服に慣れてお洒落を覚えたゼラ。ネックレスや耳冠などで身を飾ることも。

 しかし、領主館の中では楽な格好を好み、ベビードールやビスチェ、ストラップレスブラに腰巻きスカートといった下着姿のような格好をしている。

 ちなみに服を嫌がるマッ()組のアシェは、チューブトップに腰巻きスカートか裸にエプロンという格好が多く、いつのまにかエプロン蛇さんと呼ばれたりなど。

 ゼラとアシェの二人がまるで下着姿のような格好で領主館をうろつくのが、日常風景となっている。


「できれば服に慣れさせたいわね」


 ルミリアの言うことにゼラがウンと頷く。


「ゼラも服に慣れてきたけど。裸の方が楽だけど、慣れてた方がいいのかも」

「ゼラもお洒落は好きでしょ? カダールに可愛いと褒められるから」

「ウン、でもハハウエとフェディみたいに、優雅にもなりたい」


 真っ赤なベビードール姿の下半身蜘蛛の三人の親子は楽しそうにキャッキャとはしゃぐ。


「……うー、」

「あら? どうしたのフォーティス?」


 2歳になったフォーティスは泣きそうな不満そうな顔で、カラァのベビードールの裾をきゅ、と握る。これまで三人一緒に同じように育てられたフォーティス。どうやら自分ひとりが仲間外れにされたようで不満らしい。


「そうね、仲間外れはよくないわね」


 こうしてフォーティスの為の幼児用のベビードールが急遽用意された。三人の子供がお揃いの姿になると、フォーティスは一転してキャッキャとはしゃぐ。


「ウン、フォーティスもかわいい」


 ゼラが抱き上げフォーティスの頬にキスをする。それを見て、赤いベビードールをひらひらさせて喜ぶ我が息子を見て、エクアドはちょっと眉を寄せる。


「いいのかな、これは?」


 可愛い孫たちを見るルミリアは上機嫌で扇子をクルリと回す。


「そのうち、自分から男の子らしくカッコ良くなりたい、と言うようになるでしょう。男前なパパとお父さんがいるのだから。それまでは三人一緒にしてあげましょう」


 こうして蜘蛛の御子カラァとジプソフィ、そしてウィラーイン家の長子フォーティスは三人仲良く、幼児期は女の子のように育てられた。

 幼い頃は何をするのも三人一緒となり、フォーティスも寝るときは裸になり、着るものもカラァとジプソフィとお揃いの可愛らしいスカートなど。


 芸術家赤髭の描く絵画にも、幼い頃のフォーティスはスカートといった女の子の服装で描かれていたりする。


 やがてフォーティスが自分の性を自覚して、女の子の格好を恥ずかしがるようになる。だがそのときには、カラァとジプソフィがフォーティスも一緒がいい、と言うのに悩むことになるのは、後の話。


設定考案

K John・Smith様

加瀬優妃様


ありがとうございます


(* ̄∇ ̄)ノ 男の子と自覚が芽生えるまで、フォーティス君は服については女の子のように育てられました。まる。

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