ゼラのお料理
(* ̄∇ ̄)ノ ゼラのお料理挑戦編
領主館の調理場。ここは領主館の料理長エモクスの仕事場であり、城でもあるところ。領主館一階にあるこの調理場はゼラでも入れる造りであり、通路は広く天井も高い。
人の使う調理場よりも広く、料理長エモクスが新しい職場に慣れるのも時間がかかった。
この調理場ではゼラとフェディエアがお菓子作りを並んでしたり、それを料理長エモクスが手伝ったり、ときにはエモクスがゼラに料理を教えたりなど。
生肉を好んで食べるゼラは、人と味覚が少し違う。そのためゼラが人の料理を学ぶのは困難だった。
しかし、ゼラが美味しいと感じるお菓子にチーズは、人も美味しいと感じる共通点もあり、ゼラはお菓子作りとチーズ作りを憶えてきた。
「カダールにゼラが作ったの、食べてもらいたいの」
ゼラが甘いお菓子を好むと知り、ゼラにお菓子をあげる者もいる。
黒の聖獣警護隊がアルケニー監視部隊と呼ばれる頃も、隊員達の中にはゼラに手作りお菓子を贈ったり、ルブセィラ女史もかつてはゼラの機嫌をとる為に、茶葉やお菓子を贈った。
そういった経緯の中で、ゼラは自分の為にお菓子を作ってくれることを、嬉しいこと、と感じるようになった。
初めはカダールを喜ばせる為に、そして今ではカダールと産まれた娘、カラァとジプソフィに、自分の作った美味しいものを食べてもらいたい。
ゼラが調理場に行く回数が増え、料理長エモクスとフェディエアと調理をするようになった。
今日はその調理場にルミリアとルブセィラ女史もいる。ルブセィラ女史が調理場のテーブルに並べる器具を、料理長エモクスとフェディエアが興味深く見ている。
ルミリアがテーブルの上のガラス器具を見ながら話す。
「ルブセィラの魔術って器用なものね。王立魔獣研究院の魔術師はみんなそうなのかしら?」
テーブルに並ぶガラス器具は研究用のもので、調理場らしくは無い。実験器具を手に取り準備をしながら、ルブセィラ女史が応える。
「私の魔術素質はルミリア様のように火系の一点特化ではありませんから。風系が得意ですが、土系と水系も使えます」
「いろいろ器用にできるのは羨ましいところがあるわ」
「私から見るとルミリア様の火系魔術が素晴らしいのですが。威力に速度と、ルミリア様以上の火系魔術師はスピルードル王国にはいないでしょう」
「強引に術式構築を短縮したり省略したりできるから速いのよ。その代わり私は火系以外の素養は低くて使えないのだけど」
「私の場合は器用貧乏というところですか。集中力と術式構築には自信があるので細かい操作や、時間をかけて難度の高い術式構築をして効果を上げることはできるのですが」
「やり方次第では応用が広がりそうね」
「その代わり私の魔術では、ルミリア様のようにハンターとしては役に立ちませんね。咄嗟に判断して素早く魔術を使う、戦闘用の術式は苦手です。ふむ、ルミリア様の火系魔術は、もしかしたら魔法の域に近い、半魔法とでも言う領域にあるのかもしれません」
「そうかもね。私に合わせた魔術構築省略方は私専用で、万人用では無いし。他の魔術師では私と同じやり方ではできないから。それで応用範囲が狭いというのもあるわね」
「私の魔術は研究に応用できるのが多いのが利点ですね。さて、準備できました」
ルブセィラ女史がテーブルの上に、ガラス器具を連結した実験器具を用意する。
それをワクワクとした目で見るゼラ。
「ルブセの魔術っていろいろできるの?」
「研究用にアレンジしたものが多いですね。これはカダール様もゼラさんも使ったことのある、血液採取の器具の応用です。空気圧の変化で吸い上げるもので、液体を吸い上げることに使えます。研究室用の魔術とでもいいますか」
かつて、カダールの血に不思議な力があるかもしれない、と調べるときに使われた器具。ウィラーイン家の血にその秘密があるかもと、ルミリアにハラード伯爵もこの器具で血を採取し調べられたことがある。
ルブセィラ女史と研究班が調べたものの、結果としてウィラーイン家の血に特殊な力は見つからなかった。
「アイジスにお願いしてみたものの、深都の住人の血液採取は断られました。それが残念ですね」
「ルブセ、研究に使ってもいいけれど」
「解っています。今回の目的は調理のためですから。ですがゼラさん、できたものの味見は少しさせて欲しいのですが」
「ウン、いっぱいできたら皆に食べてもらうの」
「量的にいっぱい作るのは無理そうですが。ではゼラさん、準備はいいですか?」
ゼラはウンと頷く。今日は上は赤いビスチェで下は赤い腰巻きスカート。上のビスチェの背中の紐をフェディエアに解いてもらう。ビスチェを脱いだゼラ、大きな褐色の果実がふたつ、まろび出る。
それを見た料理長エモクスが、慌てて目を逸らして言う。
「これは、男の私は外に出た方が良いですかな?」
「だいじょうぶ。カダールが、料理のことならエモクスに任せるって言ってたし」
「しかし、その、カダール様の妻の裸体をですな、その、私が見るというのは」
「お料理するなら、材料のことは詳しく知っておかないとダメって、エモクスが言ってなかった?」
「い、言いましたがね。まさか、この材料で調理するとは思ってもいませんでしたし」
この調理場でただ一人の男、エモクスが額に汗をかく。
(カダール様は気にしないかもしれませんが、このことを知られたら、私が料理の為にゼラ様の褐色の双丘をガン見したと知られたら、皆になんと言われてしまうのか)
この先、料理の為にゼラのおっぱいをじっと見守った料理長、と噂される未来を想像し額に汗を浮かべる料理長エモクス。
このままでは、領主館で働く者に白い目で見られてしまうかもしれない。なんとかこの場を逃れることを考える。しかし、過去に自分が言ったセリフに回り込まれてしまった。
(ゼラ様は、たまに裸で領主館をうろついたりしますから、それほど気にすることも無いかもしれませんがね。しかしまさか、私の調理場で私が仕える方が、おっぱい丸出しになるとは)
エモクスが悩んでいる間にも準備は進む。
ルブセィラ女史が清潔な布でゼラの褐色の双丘を丁寧に拭き、その立派な褐色の果実の先端に、ろうとの形をした器具をそっと当てる。
ルブセィラ女史が小声で呪文を唱え、印を切る。ガラスのろうとがゼラの胸にペタリと吸い付く。
「んう」
ゼラが身をぶるりと震わせる。ガラス器具の中の気圧が低くなり、ゼラの胸から母乳が吸い出される。チューブを通りガラス瓶の中にゼラの白い母乳が貯まっていく。その様子をじっと見守るゼラが、フェディエアに声をかける。
「ゼラの次はフェディね」
「わ、わたしも?」
あたふたするフェディエアを横目に、ゼラはガラス瓶に貯まっていく自身の母乳を見る。
「美味しいチーズができたら、皆に食べさせてあげるの」
できたチーズをカダールに食べさせる。子供が大きくなったら、チーズケーキにしてみよう。想像して楽しみに微笑むゼラ。
それを優しく見守るルミリア。
ゼラの母乳のチーズ、いかなる効果を、と想像し新たなサンプル採取に眼鏡を煌めかせるルブセィラ女史。
これまで扱ったことの無い未知の素材の調理に高揚する料理長エモクス。
次にガラス器具で母乳を吸いだされるはめになり動揺して逃げ出そうとするフェディエア。
今、領主館の調理場にて、これまでに無い新たなチーズが誕生しようとしている。
d( ̄  ̄;K
『馬乳酒』があるなら『母乳酒』もありえる!
(σ≧▽≦)σ
母乳チーズから母乳酒も! よいぞよいぞー!
⚡︎⚡︎
ピピーッ! σ( ̄  ̄;)
双方、警告1! このまま突き進むとキケン! キケンですよ!
(;-""-)o□(←イエローカード)
(; ̄▽ ̄)(K; ̄  ̄)
チーズケーキは?
o( ̄皿 ̄;)
いや、チーズケーキ出したの、自分……。これは置いておく!




