魔法闘女マジカルゼラ!! 南の海の人魚編
(σ≧▽≦)σ 来ましたバルーンアート! やっほい。そして久し振りのマジカルゼラ。
♪遥か、遠く、願いの果て
奇跡をこの身に
痛みと嘆きに震えるときに
あなたの優しさに包まれた
柔らかな声があたたかく
鼓動が加速する
そっと見守らせて
遠く離れていても
傷つくあなたを守りたい
祈りよ奇跡になって
暗い闇のラビリンス
銀の糸が貴方に続く
手繰り寄せて、力の限り
奇跡をこの身に降ろす
私の騎士がそこにいる
もう何も怖くない
マジカルゼラ
蜘蛛の脚震わせて
マジカルゼラ
あなた追いかけて走るよ
胸に灯る願いの灯火が
闇を払う奇跡の光
希望に届く糸は
二度と離さない
◇◇◇◇◇
青い海、一人の人魚が全力で泳ぐ。尾びれを振り必死で進む。チラリと後方を窺う顔がサッと青ざめる。
「はあ、はあ、そんな、引き離せない」
「はっはっはー、何処へ行こうというのかね?」
空を飛び追いかけて来るのは、黒い悪魔の軍団。
悪魔ピージョンとその配下の悪魔達が執拗に人魚を追い詰める。
「追いかけっこは終わりだ! 網を!」
悪魔ピージョンの号令に悪魔達は巨大な黒い投網を海に投げる。
「きゃあああ!」
海から引き上げられる黒い投網。白い波の泡の中から、投網に囚われた人魚が空に引き摺り上げられる。赤い髪の人魚は悪魔達を怯えた顔で見る。
「な、なんなの? なんなのあなた達?」
「くっくっく、人魚の肉には治癒と再生の魔力が宿るという」
悪魔ピージョンは勝ち誇るように笑う。
「お前を生け贄とし、魔神ケージョン様を復活させる! 今度こそ我ら悪魔が地上を支配するのだ!」
耳障りな歓喜の声で嗤う悪魔達。宙吊りにされた網の中で、人魚の顔が絶望に染まる。
「そんな、生け贄なんて……」
「お前の血肉は偉大なる魔神の力となるのだ光栄に思うがいい、くくく」
「い、いや、いやあああ!」
「そんなことさせないっ!」
少女の声が割り込む。
「しゅぴっ!」
飛んできた銀の糸が、人魚を包む投網にくっつき。
「ちゃいっ!」
銀の糸が投網を引っ張る。恐るべき力で引き抜かれるように、投網を持った悪魔が吹っ飛び人魚がスポーンと、飛んでいく。
「ひゃあああああ!?」
投網から放り出され宙を舞い、グルグルと目を回す人魚は、
「おっと、」
豪華なローブの男にキャッチされる。
「もう大丈夫だよ、お嬢さん」
「あ、あ、ありがとうございます? きゃあ! ガイコツ!」
「ガイコツだけど味方じゃよ? ワシの名はハイ」
びったーん!
と、驚いた人魚が振り回した尻尾が豪華なローブのガイコツを襲う。強烈なオヒレビンタを食らったハイリュウは、名前を名乗ることもできずにドボンと海に沈んでいく。
一方、人魚を奪われた悪魔ピージョンは激昂していた。
「くそうっ! マジカルゼラめ! 何度も何度も邪魔をしやがって!」
「魔神の復活なんてさせない! その為に生け贄なんて、やっちゃダメ!」
「だいたい、空を飛べないお前がどうやって海の上に? 非常識だ!」
「ン? 魔法で海面を凍らせて、走って来たけど?」
マジカルゼラが立つのは海の上。海岸からここまで真っ白な氷の橋が海面に浮かぶ。マジカルゼラが立つのは海に浮かぶ氷の上だ。
「!その不安定な足場では、マジカルゼラの全力は出せまい!」
「……あ、しまった」
「マジカルゼラ! 今日こそお前を葬る! 海の藻屑にしてやる!」
「毎回、似たようなこと言ってない?」
「やっかましいわ! お前ら、やれ!」
流氷の橋の上、マジカルゼラと悪魔の群れの激闘が始まる。
ゼラと人魚
第五弾、小振りなゼラ
第四弾、ハロウィンバージョンゼラ
設定考案
K John・Smith様
加瀬優妃様
バルーンアート作製
K John・Smith様
友情出演
P John・Smith様
ありがとうございます。
(* ̄∇ ̄)ノ ついにゼラは第五弾まで。K様はバルーンアートでメリーさんに海賊も作ってます。興味のある方はK様の活動報告をご覧あれ。
(*´∀`) 自分の書いた作品のヒロインがこうして作られるのは、実に嬉しいものです。




