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鍛冶師姉妹、妹の新作

(* ̄∇ ̄)ノ その後の鍛冶師妹、何やら暴走の予感。


 スピルードル王国、大陸西方、魔獣深森から中央を守る盾の三国のひとつ。

 その中央に位置するのは武の国スピルードル。

 北のメイモント王国では死霊術、南のジャスパル王国では精霊魔術という力がある。

 その中でスピルードル王国とは人の戦闘力で魔獣と対峙する国、かつては蛮人の地とも呼ばれたところ。

 昔から女も強く、女ハンター、女騎士も多い土地柄。王都の騎士訓練校も男騎士訓練校と女騎士訓練校の二つがある。



鍛冶師妹

「そんなスピルードル王国だからこそ、戦う女性の為にいろんなものが作られました。かつては胸潰し、サラシが主流でしたが戦闘用コルセットが開発され、そして中央よりも速く戦闘用ブラジャーができました。戦う女性の為の生理用品などの開発もスピルードル王国は他国よりも進んでいます」


拳骨メイド

「中央では女性の騎士、女性のハンターは少ないようですね」


鍛冶師妹

「中央では戦いは男の仕事、という感じらしいですね。スピルードル王国では男女問わず強い人が戦うもので、その為、鍛冶師にも私と姐さんのような女が多いわけです」


拳骨メイド

「鎧を特注するには、女性相手の方が気兼ね無くできますから良いですね」


鍛冶師妹

「夫婦で鍛冶師をしていて、奥さんが女性客の相手をするのが多いですね」


アシェンドネイル

「それは解ったけれど、何故、私たちなのよ?」


 領主館の片隅、鍛冶師妹に呼ばれた面子は怪訝な顔をしている。

 この鍛冶姉妹、ゼラの装備品を作る専属となり、黒の聖獣警護隊、武装班へと編成された。

 領主館の内部の秘密を守ることを条件に、黒の聖獣警護隊同様に領主館に出入りするようになった。

 そして深都の住人である、アシェンドネイル、アイジストゥラ、クイン、カッセルダシタンテ、ユッキルデシタントの装備品も手がけることになる。

 ゼラを見慣れた鎧鍛冶姉妹が領主館に住まう深都の住人の正体を見、驚きよりも湧き上がる創作意欲で深都の住人達を怯ませた。


 鍛冶師姉は現在、深都の住人が人化の魔法が解けた際、下半身の装備が弾けてしまう問題を解決すべく、非常時分解機構のある下半身装備を製作中である。



カッセル

「それで、何故、こんな隅っこでこそこそと?」


ユッキル

「見せたいものとはなんだ? 隠さなければならないようなものか?」


鍛冶師妹

「ついにこれができました! じゃん! パッド入り、寄せて上げて谷間をつくるブラジャーです!」


一同

「はあ?」


鍛冶師妹

「あれ? どうしてテンション低いんですか? 谷間ですよ! 胸に谷間ができるんですよ!」


カッセル

「谷間を作って、どうするのだ?」


拳骨メイド

「私は戦闘中に邪魔にならなければ別に」


鍛冶師妹

「いいですか皆さん。男というのは口でなんと言おうとも、その目は大きなオッパイに行ってしまうものなんです。大きさに拘らないなんて言いながらも、触れば手応えがある方がいいとか言う生き物なんです」


アシェンドネイル

「そうねえ、黒の聖獣警護隊もゼラの褐色の双丘にチラチラと視線が行くようだし」


拳骨メイド

「ゼラちゃんは例外でしょう。あれは女でも目が行きますよ」


鍛冶師妹

「女の胸のサイズは一朝一夕では変わりません。かつてはそこを気にするあまり、胸が大きく見える鎧なんてものを作ってしまった方もいます。このブラジャーはそんな乙女の悩みを解決する一助となるのです!」


ユッキル

「別に、セッシャは男に色気を出す気は、」


拳骨メイド

「既にカッセルとユッキルは黒の聖獣警護隊から、小さい先生と男女問わずモテてますからね」


カッセル

「そうなのか?」


拳骨メイド

「自覚無かったんですか? みんなお二人にお菓子を食べさせようとするでしょう?」


アシェンドネイル

「モテ期到来ね」


カッセル&ユッキル

「「これが、モテ期……」」


鍛冶師妹

「何を言ってるんですか、アシェも注目を集めているのに」


アシェンドネイル

「私が?」


拳骨メイド

「アシェには一部の男性陣から、呆れた瞳で見下して欲しい、冷たくあしらって欲しい、と人気がありますよ」


鍛冶師妹

「そのくせ乳母モードに入ると聖母のように優しい微笑みを見せると、そのギャップがたまらないなんて言われてもいて」


アシェ

「……なにそれ、ウィラーインの人間のメンタルって、タフよね……」


鍛冶師妹

「疲れてる場合じゃ無いです! とにかく! このローグシーのぺたん娘五人衆がこうして集まったのですから、女性の魅力を上げる研究の為にこのブラジャーをつけてみて下さい!」


一同

「ぺたん娘五人衆?」


 集まった一同は互いの胸に視線を落とし、微妙な沈黙が広がる。その中で鍛冶師妹は強引に試作のブラジャーを集まった一同につける。


鍛冶師妹

「ぬぬぬぬぬ、脇の余ったお肉を持ってきてブラジャーに入れるハズが、皆さん、お肉が余ってませんね」


拳骨メイド

「鍛えてますから」


アシェンドネイル

「あら? カッセルとユッキルは、お腹に少し肉がついたんじゃ?」


カッセル&ユッキル

「「……お菓子を控えないと」」


 鍛冶師妹が作った新開発のブラジャーは、アシェンドネイルを除いて、四人が胸に谷間を作ることができた。みんな前よりふっくらとして見える。


アシェ

「私はどうしてもとなれば、幻影でどうとでも見せることができるけれど……」


拳骨メイド

「一応谷間ができましたね。私は今のところ谷間を見せる相手もいませんが……」


カッセル&ユッキル

「「ぺたん娘五人衆……」」


鍛冶師妹

「ゼラさんのようになるのは無理でも、これでちょっと盛ることは可能です」


 鍛冶師妹の新作は、悩めるローグシーの乙女達を救えるのか? 


 その頃、赤ちゃん三人をあやしている領主館の住人達は。


クイン

「カラァもジプソフィもフォーティスも、おっぱい触ってなかなか手を離さないんだけど」


フェディエア

「そういうものじゃないの? 甘えたい盛りなんだから」


クイン

「甘えてるのか、ふにふにさせて遊んでいるのか。いや、まだ早いんだろうけど、フォーティスは何歳からおっぱいから離せばいいのか、解らなくて」


ルミリア

「心配しなくとも、男の子は年頃になったら恥ずかしくなって自分から離れるわ」


医療メイド、アステ

「それはそれで寂しいのですけどね」


ゼラ

「カダールは今もゼラのおっぱいに甘えてくるよ?」


フェディエア

「それはカダールだか……、いえ、夫婦だからじゃないの?」


ゼラ

「フェディ、エクアドは? どうなの?」


フェディエア

「ええっと、ノーコメントで」


クイン

「やっぱ、人間の男ってのは、大きいのがいいものなのか?」


カダール

「男であれば、惚れた女のおっぱいが一番に決まっている」


クイン

「……サラリと言いやがったな」


ルミリア

「ウィラーイン家は今のところ浮気の心配は無いかしら?」


ハラード

「うむ、たまに他所に目が行くこともあるが、振り返れば我が家が一番だからの」


クイン

「……なんなんだ、この一家は」


ルミリア

「あら? クインももう、うちの家族みたいなものじゃない」


エクアド

「(この家族の結束力の高さが、独立して国を興そうと笑顔で言ったりするんだよな。王家も一目置くわけだ)」


 クインはフォーティスを抱き、ルミリアはカラァを抱き、フェディエアは膝にジプソフィを乗せ、三人の子供達はそれぞれが胸に顔を埋めそ微睡んでいる。

 穏やかないつも通りの領主館の一日。


設定考案


K John・Smith様


加瀬優妃様




m(_ _)m ありがとうございます。

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