深都のおねー様達
(*￣∇￣)ノ 本編に入らなかった、深都のおねー様達の会話回です。
時はカダールと聖剣士団団長クシュトフとの神前決闘
「おー、今時決闘かー」
「古風ね、でも嫌いじゃないわ」
「ちょっとクイン、これでおっぱいいっぱい男が死んだりしないでしょうね？」
「二刀流対剣盾、渋い、渋いな」
「これが今の人間？ 反応速いじゃない」
「どっちもかなり鍛えてあるようだ」
「あ？ ちょ、今、ポキッて、ポキッてなった！」
「おいおい、折れた手で殴るとか、こやつアホじゃろ」
「いや、ちょっと、これ、死ぬ、死んじゃう」
「アシェ止めろ！ これ以上は無理！」
「タオル、タオル投げてー」
「あああ、血が、血がどばーって」
「アシェ！ クイン！ なんとかしなさいよ！」
「治療師を、腕のいい治療師をー！」
「ほ、放送禁止ー！」
「誰かー！ 誰か助けてあげてー！」
◇◇◇
場所はウィラーイン領主館、時はゼラの出産
「ゼラ！ 頑張って！」
「そこでいきんで！ お腹に力を入れて！」
「ひっひっふー、よ、ひっひっふー」
「「ひっひっふー！ ひっひっふー！」」
「あああ、血が、血がどばーって」
「アシェ！ クイン！ なんとかしなさいよ！」
「治療師を、腕のいい治療師をー！」
「ほ、放送禁止ー！」
「誰かー！ 誰か助けてあげてー！」
◇◇◇◇◇
「なんかさー、ズルくない？」
「ズルいって何が？」
「クインとアシェ、あの二人がローグシーにいるのが」
「ワシも行きたいのじゃ」
「あんた、家出して見つかって捕まって戻ってきたばっかりじゃない」
「お仕置きされたばかりであろ？」
「ワシも行きたいのじゃー！」
「ねー、私も行きたいわよ」
「人化の魔法も使えないのに？」
「うー、でもあの魔法、使えるのそんなに多くないんじゃ？」
「人のいるとこに行くなら必須でしょ」
「その点、アシェは何処にでも潜入できるからね」
「クインもね、あの移動力で未発見の遺跡を見つけたりしてるし」
「あの二人がこれまでやってきたことへの、ご褒美ってとこもあるのかね」
「何気に便利だからね、二人共」
「騒ぎにならないように人に紛れるのが、できるの少ないもんなー」
「性格とキャラに問題あるのが多いぴょん」
「自覚しなさいよ」
「我も仕事はしているぞ」
「あんたは外に出たら、我より強い者に会いに行く、とか行って祖竜にケンカ吹っ掛けて来たわよね」
「そのあとフルボッコにされて帰って来たのじゃ」
「……別に外になんて、出なくてもいいじゃない」
「とか言って、前より元気になったわよね」
「……生中継さえ、見れたらいいじゃない。人間コワイし」
「ウィラーイン家の人は怖くないみたいよ」
「いやー？ あいつら違う意味で怖くね？ なにあの戦闘民族」
「闘争心ハンパない」
「おっぱいいっぱい男を見直した。あやつ根性あるわい」
「おっぱいいっぱい根性男？」
「ド変態スケベ人間おっぱいいっぱい根性闘争心ハンパない魔獣孕ませ男」
「混ぜたら危険」
「混ぜなくても危険」
「あ、アシェがゼラの子抱っこしてる」
「可愛いわー、癒されるわー」
「ゼラの出産のとき、あんなに血が出て、ほんとに心配したのじゃ」
「蜘蛛だからいっぱい産まれるのかと」
「なんで双子なのかしら？」
「解らんよ、ゼラの体内改造は前例もない」
「ひとつ間違えらば、死ぬとこよの。深都の住人でも同じことはできぬわえ」
「うわぁ、アシェのあんな顔、初めて見た」
「アシェもなんだか角が取れてきた？」
「アシェの奴、ゼラの子のほっぺにちゅーしとるぞ」
「ワシも抱っこしたいのじゃー！ やっぱ行く、どろん」
「あー、また逃げた！ 捕まえろお！」
