人物まとめ、深都の住人編、トラブルアトラクターズ
■ラッカラックランティ
通称、ララティ
(通称名命名、キャラデザイン、加瀬優妃)
下半身は白いウサギ。
桃色の艶持つ金の髪、耳は横に長くウサギのような耳。耳の位置は人と同じ位置にあり、いわゆるバニーガールやネコミミのような位置では無い。
イタズラ大好き、楽しいこと大好きな自称、深都の道化者。深都のイタズラ三人衆、トラブルアトラクターズのリーダー格。
深都では心を病んだ姉妹たちを楽しませ笑わせる為にいろいろと仕出かした。そして何度もお仕置きされている。
ゼラとカダールを見極めるため、と称してロッティ、カッセル、ユッキル、ハイアディを連れて深都を脱走。その後、ウィラーイン家に住み着いた。
ルミリアのグリーンラビット試験牧場の特別顧問となり、また別館酒場のマスターに。
遠慮無く踏み込む性格がウィラーイン家における館の住人と深都の住人との仲を縮めた。
人化の魔法は苦手で四本足を二本足にはできるがウサギのあんよのまま。
ルティとロッティの三人でアイドルグループ『ももいろトライデント』のデビューを企んでいる。
進化前は魔獣深森の恐怖の代名詞、首狩り兎。瞬間移動のような突進と切り裂きの魔法は、カッセルとユッキルの二人が一目置くほど。
好物はリココの実。
■ロッティンヴァンブーク
通称ロッティ
下半身はタヌキかアライグマ。シマシマの尻尾はアライグマのように長い。
変化の魔法を得意とし化けることが得意。ただし大きさはあまり変化しない。極端な巨大化、小型化はできない。岩や木に変化することも可能。
人に化けることも得意だが、嘘をつくのが苦手な性格であり、人類領域での潜伏調査の任務からは外された。
髪の毛は、根本が金色で毛先に行くと濃い赤色の二色のグラデーション。豪華な巻き毛。髪の色を変えて遊ぶこともあるが、もとがこの色。
黙ってお澄まししてるとお嬢様に見える。
ララティと共に深都を脱走した後、それぞれが別行動をとることに。ロッティは捜索隊に見つけ出されて捕獲。連れ戻されてお仕置きされている。その後、懲りずにすぐにまた脱走。
ウィラーイン家では酒処『たんたたん』のマイスターとなり、料理長エモクスの指導のもと酒作りを行うようになる。
■酒処たんたたん
ウィラーイン家で子供たちに『ロッティは何のお仕事してるの?』と聞かれ、焦ったロッティ急遽始めたのが酒造り。ウィラーイン家の敷地内に建設されロッティがマイスターを名乗る。
博物学者ルミリアの新型蒸留器や長期保存用の容器、省燃費保温技術などの実験場でもある。
生食を好む深都では調理技術の進歩はほとんど無かった。
『人の手で丁寧に作られたお酒って美味しい』
と、発見した酒好きの深都の住人に好評。聖獣警護隊、諜報部隊フクロウを退職したもと隊員が従業員となり、製造量は増えた。
■ルティールレウト
(キャラデザイン、K John・Smith 命名、NOMAR)
通称、ルティ
下半身はコウモリ。夕日のようなオレンジ色の髪。
コウモリの習性から逆さになってぶら下がる姿勢が落ち着く。そのため別館酒場にはルティのための止まり木がある。
だけど寝るときはベッド。
進化前がフルーツバットであるため、コウモリと言っても血を吸う種類では無く果物を主食とするタイプ。
好物は南国の果実。
子供たちに南国の果物を運んだことで、一時期、果物のおねえさんと呼ばれた。
深都のトラブルアトラクターズの一人。
ララティ達が脱走するときは囮を務め、捕まってお仕置きされている。
南方出身であり服は薄着を好む。酔うと脱ぐ。
乳母になったクインの代わりに空を飛べるルティが連絡役になることも。
ウィラーイン家では試験牧場でララティのお手伝い、酒処『たんたたん』でロッティのお手伝いなど。
と言ってもトラブルアトラクターズの三人は子供と一緒に遊んでることが多い。
■補足、人化魔法
深都の住人は人化魔法を使い、人の姿に変化する。しかし、完全に使いこなせる者は少ない。
持続時間が短かかったり、動揺するなど集中が途切れると魔法が解けたりする。人化魔法を維持したまま睡眠をとることはできない。
クインは人類領域に潜伏するために、人化魔法を使うと緑色の長い髪は目立たないように茶色のショートカットに変わる。
アシェは人に化けてから自身に幻影の魔法を重ねて見た目や印象を変化させる。
アシェとクインのように見た目を変化させ、その上で人類領域で潜伏活動できる深都の住人は僅か。深都の住人は美形ばかりで、人に化けても人目を惹いてしまう。
一番の問題は、深都の住人は人類領域の常識を知らないこと。
ロッティやルティは見た目を人に変える人化魔法は使えるものの、性格で人間社会に溶け込むことができないと判断された。
◇◇◇◇◇
コウモリ娘のおつかい
ルティ
「たっだいまー、あはは」
ルミリア
「お帰りなさいルティ。ちゃんとおつかいはできたかしら?」
ルティ
「うん、はいナイフでしょ、ハンカチでしょ、あとはジャガイモとラーズベリー。そしてお釣り」
ルミリア
「はい、良くできたわねルティ。これで合格かしら?」
ルティ
「うーん、それがね」
ルミリア
「あら? 何か気になることでも?」
ルティ
「ボクは人化魔法をしても髪の色は変えられなくて、それでカツラを借りたんだけど。これで完璧と思ってたけど、ローグシーの街では人がチラチラとボクのこと見てて目立ってたみたい。どこか誤魔化せてないとこあったのかな」
ルミリア
「そうなの? どうだったのかしら、クチバ?」
フクロウのクチバ
「はい、身を隠しルティを見守っていたところ、街の住人が何人かチラチラと振り返ってルティを見てましたね」
ルティ
「あうー、不合格?」
フクロウのクチバ
「ですが、ルティを見る目というのは怪しいからではありません」
ルティ
「じゃ、なんで?」
フクロウのクチバ
「そーですね、ルティが可愛いからでしょうね。ハンターの格好が見方によっては男装の麗人のようでもありますから。ちなみに同じような格好のクインも今日のルティのようにチラチラと見られてます」
ルティ
「あ、そうなんだ。ボク、可愛いかあ、あはは。ん? じゃ、同じ女ハンターの格好のアイジスねえ様は?」
フクロウのクチバ
「今日のルティよりも注目されてますね」
アイジス
「な、なに? ちょっと待て、私の人化の魔法に問題が? 注目されていた? いや格好はローグシーのハンターとしておかしくは無いハズで」
フクロウのクチバ
「ええ、格好は。ですが深都の方はタイプは違えど美形揃いですから、イイ女は視線を集めるものです。そしてアイジスは背も高くこの辺りでは珍しい黒髪ですから」
ルティ
「あ、じゃあボクはアイジスねえ様より目立ってなかったんだね」
アイジス
「そんなバカな……」
ルミリア
「ではルティは合格。ローグシーの街に出ても大丈夫ね」
ルティ
「やったあ!」
ルミリア
「でも一人で出ちゃダメよ。行くときはフクロウの隊員と聖獣警護隊に言って誰かと一緒にね」
ララティ
「ルティばっかりズルイぴょん」
アイジス
「だったらララティはウサギの足を人の足にできるように人化の魔法を練習しろ」
ロッティ
「ワシも街に出たいのじゃー!」
ルミリア
「ロッティは口調も目立つし、キョロキョロして子供が迷子になったみたいに見えてしまうわね」
ロッティ
「ちみっ子扱いされとるのじゃー。む? それならアイジスねえ様がワシのお母さん役で親子設定でどうなのじゃ?」
ララティ
「アイジスねえ様が子持ちの設定できるぴょ? 旦那は誰ぴょん?」
ロッティ
「ママー、ワシもローグシーの街に行きたいのじゃー」
アイジス
「誰がママだ。誰が」
ルティ
「お母さん役なら今のアシェとクインに頼んでみたら? 子育て経験積んできたし」
ロッティ
「ちみっこ扱いされるなら子役で押し通すのじゃ。そしてローグシーの街で売られとる酒を調べて、いろいろ飲んでみるのじゃ。ワシの酒処たんたたんの更なる発展を目指すのじゃー」
フクロウのクチバ
「酒場をハシゴして飲んだくれるちみっこ。いろいろと無理がありそうですね」
ルミリア
「ララティとロッティはまだダメね。我慢してちょうだい」
ララティ&ロッティ
「「しょぼーん」」
ルティ
「あはは、おみやげ買ってくるから」
こうしてローグシーの街ではじめてのおつかいを成功させたコウモリ娘、ルティは条件付きで街に出ることができるようになった。出かけるときはあらかじめ予定の時間を伝え、一緒に行動する人と離れないこと。また、念のために諜報部隊フクロウが影から護衛することが条件。
苦労して人の常識やマナー、挨拶などを学んだルティはようやくルミリアから合格をとることができた。
「ねえねえ、ボクとデートしてくれる人、いる?」
ニコニコと笑顔で言ったルティの言葉に希望者が殺到した。