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ランジェリー三人娘

本日2話目、引き続き七瀬真凛目線です。

よろしくお願いします。


まぁ、流石に今日は来ないよね......


真田くんと可愛ちゃんが来店した翌日、小さく溜息を

つきながらそんなことを思う。


普通は若い男の子が来ることなんてほとんどないし、

私が働きだしてから最初の若い男の子が真田くんだった。

だからまたここに来たら思いっきり揶揄ってやろうと思ってたんだけどなぁ……


「あれー?七瀬さんお疲れなのー?」


「絶対なんかありそうな顔してますよね~」


そう話しかけてくるのは同じ販売員で一個年上の天海岬さんと、販売であり一個下ながら先輩の涼風奏さん。2人とも凄くいい人でこうしてお客さんがいない暇な時間になるとこうして私のことを気にかけてくれる。


「そんなことないですよー♪ただ、旦那が今日は

夜ご飯もいらないし、先に寝てていいって言うから

頭にきちゃって~!これで3日連続ですよー?

ありえなくないですか?」


「それはそんなことあるって言うんだよ七瀬さん」


「確か、旦那さん中々の仕事人間でしたよねー?」


「結婚してからこういうことばっかりだし~本当ありえなくないですかー?」


「旦那さんきっと自分の元からは離れないって思ってるんだと思うよー」


「あーそれはあると思いますね!男の人って俺はお金稼いでるんだからとか思ってそう。七瀬さんこんなに寂しがってるのに~」


「べ、別に私は寂しがってなんて......」


「さっきから全然仕事が手についてないしそういうの寂しがってるの丸わかりだよ~」


「旦那さんにちょっと言ってみたらどうですかー?」


「何回か言ってみてはいるんですけど」


「いっそのことちょっと火遊びしてみたら?」


さ、流石、天海さん。ヤクザの女だけあって言うことがなかなかえぐいよね......


「えー不倫はダメですよ~!絶対!そんなことしても虚しいだけですからね!私たちが話聞きますから!」


さすが常識人、涼風さん。いけないことへの

レスポンスの速さが凄い。


「大丈夫ですよ♪人妻を相手にしてくれるような男の人はいないし、何より私は旦那ラブなので♪」


2人に聞いてもらったからか、解決はしてないけど

少し気分は楽になった気がした。


「あっ、いつもの七瀬さんに戻った!」


「とりあえず良かったです~あ、いらっしゃいませ~」


涼風さんはお客さんが来られたのか接客に戻って

いく。


「旦那ラブなのは知ってるけど、本当は少しあの高校生のこと考えてたでしょ?」


涼風さんが接客に戻り、天海さんと2人になったところで、悪戯っ子のような笑みを浮かべて天海さんはそう私に問いかける。


「うーん、ま、あんな若い男の子だからちょっとお姉さんとして揶揄いたくなるだけだよ~?」


「じゃあ、今度は私が接客したいなぁ。あの子なんだか凄く可愛いし」


「まあ、いいけど......でもそもそも次またここに来るっていう保証はないよー?」


「じゃあ、今度見かけたら、連絡先交換すればいいんじゃないー?そしたら自分の出勤する時に確実に来てもらえるよー?」


「そこまでしなくてもいいから~今度きたらちゃんと天海さんのことも紹介するからね」


「楽しみにしときますね!」


当たり前ではあるけど別に連絡を取り合ってまで会いたいわけではないし、ただの高校生の可愛いお客さん。


あの初々しい彼を私はただ揶揄いだけ。


そこまでする必要なんてない。


でも、私の心が旦那さんが帰ってこない寂しさを無意識に埋めれる場所を探していることに......


私はまだ気づいていなかった。



ここまでご覧いただきありがとうございます。

もし、面白いと感じていただけましたらブクマ、評価、感想お願いします!

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