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ダイエット(2)

お久しぶりです。本当に遅くなって申し訳ございません。エタったわけではありません...

今話もよろしくお願いします。



「ごめん待った~?」


「ごめんなさい、凄く待ちました」


待ち合わせは19時半に僕の家の近くの公園。そして真凛さんが現れたのは現在20時過ぎ。


実に30分近く待ったことになる。全然連絡はないし、1番落ち込むのはドタキャンだ。

いつ今日は無理の電話がかかってくるのかと

ビクビクしていたが、30分の遅刻ということで来てくれたようだった。


何分遅れようと来てくれただけで嬉しいと思ってしまったのは真凛さんには秘密だ。


「そういう時は僕も今来たところですって言えたら真田くんもモテ男になれるんだけどなぁ〜♪」


......ほんと、遅れて来たくせにこの言い草だ。


「まあ、別にこうして来てくれただけでも嬉しいですけど」


「あっ、今デレたなぁ〜!可愛い可愛い!」


そう揶揄いながら頭を撫でてくる真凛さん。


「はぁ、子供扱いしないでくださいよ」


「そうは言っても一回りも違うんだから〜真田くんは私に子供扱いされても文句は言えないのだよー」


人妻である真凛さんに揺れかけている心。


そして気づけば、30分も遅れて来たはずの真凛さんに僕は会話のペースまでも奪われていた。


今日で最後にする。


そう決めた決心を揺るがすわけにはいかない。


このままだといつものように流される。


だから今日誘われた核心を僕は真凛さんに尋ねる。


「はいはい、わかりましたよ。それで一体

ダイエットって何をするんですか?」


♦︎♦︎♦︎


気づけばカップルが交わるために足を運ぶホテル、いわゆるラブホの前に僕と真凛さんは経っていた。


「いや、あの、真凛さんここは?」


「この前も行ったじゃーん!ラブホテルだよ?♪」


そんな上目遣いで見られると、あーなんだ、只のラブホテルか......


とはならないですよ真凛さん。


「いや、ラブホテルなのは知ってます。なんでダイエットするのに来た場所がここなんですか!」


「うーん、真田くん細かいよ♪そんなこと気にしなくていいからとりあえず中入ろ?」


全てを魅了する悪魔的な目で見つめられては僕に拒否権はなかった。


促されるまま中に入るとやっぱりそこは高校生の僕には似つかわしくない空間がそこには広がっていた。


「2回目なのにまだ緊張する?」


僕の反応が可笑しくいのかクスクス笑いながらそう尋ねる真凛さん。


「何回目でもこんな場所緊張しますよ......」


「なんで緊張するのかなぁ〜?あーそうか!真田くんはお姉さんのことが大好きなんだね♪」


大好きですよ。真凛さんが言うように僕は真凛さんに惚れてますよ。


だけどあなたには旦那さんがいるじゃないですか!


それなのにどうして僕の心に期待させるようなことを......


「大好きじゃなかったらわざわざダイエットに付き合ったりなんてしないですよ」


悩める中搾り出した声は彼女に届くか届かないかギリギリの声だった。


「えー?聞こえないなぁ」


その声が聞こえたか分からないけどまだおちょくりにかかる彼女。


その態度に、


「だから、真凛さんのことが好きじゃなきゃこうして会ったりしないって言ってるですよ!」


叶わない恋だというその思いが僕の語気を強めた。


「そっか〜真田くんからしたら私なんておばちゃんかと思ってたけど、好き、かぁ......」


一瞬真凛さんが儚げな表情を見せた気がした。


「なら私もその言葉に恥じないように頑張らなきゃね!」


そんな表情は見間違いだったのか、もう一度顔を見た僕の目に映る彼女はいつもの笑顔だった。


僕は真凛さんが好きだ。


今の言葉で僕の思いは少しでも真凛さんに届いたのだろうか?


それともいつものように流されたのだろうか?




僕の気を知ってた、それとも知らずか、真凛さんは

少しの間考える素振りを見せ、僕にこう言った。





「ねえ、真田くん私とエッチしよ?」

ここまでご覧いただきありがとうございます。

次回更新は未定ですが、なるべく早く更新できるよう頑張ります。

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