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10話 アイテムBOX



「次はこちらをお願いします」



「うっす」




「次はあちらを」



「はい」



言われるがまま、物品をアイテムBOXに仕舞っていく。

ここは城の外、敷地内の端に用意された倉庫だ。大きさは体育館くらい?


あの後下がれと言われてはい陛下してその流れでメイドさんにここに案内された。

どうにもこのアイテムBOX、滅多に無いレアスキルらしく、性能を確かめたいのだそうだ。



本当は昨日やる予定だったとあのメイドさんに無表情のまま言われて怖かったな...

どうにも怒っているわけじゃ無いらしいが、よくわからない。

メイドさん、表情変わらんのよな。


でかい木箱、小さな装飾品、食料、丸太や土壁なんかも含めた様々な物をアイテムBOXに入れていく。


そんな様をかわいい無表情で見つめるメイドさん。

黙々とこなす俺。


そして...



「へぇ、これは凄いね」



褒める白いイケメン。


ご存知光の勇者様である。

ここと修練場が近いらしく、道すがら話してみた。


するととっても清々しいイケメンであった。

「お話しませんか?」

「いいとも」

「イケメンですね?」

「そんな事ないさ」

「怪しい行動してすみません」

「本当に黒でなければ問題ないよ」

「もう疑ってないので?」

「王様は僕より見る目があるお人だからね」



こんな感じで。

こいつも宝石電波と同じで優男系だが、タイプが違う。

自信満々じゃなく、何処か儚い雰囲気を匂わせる所がある。

髪は真っ白の天パ。

ハハハと気分良く笑いながら会話を進めるもんだからこっちまでいい気分になりそうな明るいイケメンだった。



あまりに出来すぎていたので異常性壁でもあるのかと

「味方切って喜んだりしないですよね?」

って聞いたら

「本気で言っているのかい?」

と真顔で言われたのでもう聞かない事にしたい。



取り敢えず会話できる顔見知りを1人ゲット出来たことに感謝。

予想外の収穫というやつだ。


なんでか今も倉庫の端に腰掛けているが、修練場へ行くのではなかったのだろうか。

いや、別に俺はいいんだけども。


無表情メイドさんと2人きりだと何か悟りそうだしな....



すすっとまた倉庫の一角が消える。

一纏めにされていれば、これくらいわけないらしい。


結構アイテムBOXに入れた筈だが、俺にはなんの疲労もなく、ただ頭にそれらの情報が溜まっていくだけだ。

なんの負担も無く、ただ触れて、回収していくだけ。


回収できるモノの大きさは問われず、しかしそれが生き物でなくまたそれ単体づつでなければアイテムBOXに入れることは出来ないという縛りはあるらしい。

つまりは馬車だけなら大丈夫だが、繋がれた馬はダメで、また壊れて部品が散らばっているとそれらを一気にアイテムBOXにしまうことはできないということだ。


「これで時間経過もないか...農業が捗るな」


なんて白いイケメンが呟いていたので時間経過もしないらしい。


出すときは10mほどの範囲の視界内ならば何処にでも出せる。

後はどれ程のキャパがあるのかを知るだけらしいが...また倉庫の物が消えた。



どうするんだろう。

もう倉庫の中身ないけど。



「次は何処でしょう?」


「いえ、もう結構です」


「?」



まだ入るけど、もういいのかいな?



「これだけ入れば旅の道中も快適だろう」



「必要量はもう解っているので?」



「...?魔王が暴れている地域は有名だからね」



なるほど。

つまりはこれくらいあれば足りるってことか。



「さて、僕はそろそろ行くよ」



「そもそもここにいて良かったのですか?」



「言い伝えにある希少な能力だからね。見ておきたかったのさ」



ばさりと服を翻して去って行く白いイケメン。


わお、言い伝えにある希少な能力だってさ。

アイテムBOXすごい。

よくよく考えればめちゃ便利な代物だものな。

かさばらず、お手軽で、負担にもならない。

荷物は取り敢えず俺に渡しておけばいいわけだ。



じゃあ俺も部屋に戻って...



「では、荷物を元の場所に戻して下さい」



「ア、ハイ」





◇◇◇




やっと部屋に戻れた...

どこに何があったかなんていちいち覚えてないから時間かかったなぁ



いやしかし勇者御一行に同伴決定ってのもそうだけど、あんまりにテンプレから外れすぎじゃねーの?

勇者たくさんいたり、闘技大会したり...


認証の儀ってのも引っかかる。

俺は召喚されたっぽいのに他のやつは違うのか?



...まぁ、別にいいか。

よくよく考えれば俺っちただの荷物持ち。

アイテムBOXと、あの王様が言ってたしきたりとやらがあるから参加させられるだけであってって感じだし。


しかし闘技大会か...

いつ頃あるのかわからんけど、痛いのはやだなぁ

けど戦うんだったら痛いんだろうな...


痛くなくなるような付与ってないかな?



....お?



スッと、頭に『無痛状態』という付与が浮かんでくる。

なるほど、一覧がなくてもこんな検索機能があるわけだ。

こうやって探せばいいのね。



試しに無痛状態をかけてみる。

手の皮をつねると、確かに痛くない。



無痛状態か...いいな。

わざと負けるにもこれで俺自身は痛くない。


でも、その後の怪我ってどうなるんだろ?

...治してくれる人くらいいるよな?



負けた人用済みとか、ないよな?



ま、まぁ目からビームには恩もあるし?一回戦くらいは勝つために頑張ってもいいよな。

たくさんいるとはいえ勇者に勝てるとは思えんがなぁ...



.......ダメだ、どうしてもきになる


っく、視線を感じる....



ベットから視線を向ければ、ドアの横で俺を見つめるメイドさん。


瞬きがなければ人形じゃないかって思うくらいには微動だにしない。

外出の要件があればお申し付け下さいと念押されたから、昨日の城さまよったの根に持たれてるっぽい。



ずーっとこっち見てる。


やばい、こんなに見られたの初めて。


こんなに見られると体がムズムズするな...

ムズムズ....ムズムズ....なんだかだんだん気持よkそれ以上はいけない。



なんだ、どうすりゃいいんだ。

くっそう、俺も見返してやる。



じー.....



....よくよく見ても、やっぱりこのメイドさんは美人だな。

無表情メイドにありがちな凛とした表情ではなく、初見時同様の可愛いお顔で無になってらっしゃる。


プロポーションも大き過ぎない胸、引き締まった腹、膨らんだ尻と申し分ない。

艶のある金髪、白い肌、細い指先...やっぱ綺麗すぎて怖いなこっちの世界の女の人。



内面はどうか知らないが、外見がこうも整い過ぎていると、話しかけることさえ自分では分不相応なのではないかと思えてくる。


だから美女はなぁ...今のうちにメイドさんで話しかける練習しておくか?



今まで見たこっち(異世界)の女の人こんなレベルばっかだし、これからもそうならちょっと慣れておかないと困る。



そうだな...先ずは無茶振りから。

それはダメです→えーなんでって会話を続けてみよう。



「すみません、街に出たいのですが」



「はい、少しお待ちください」




あ、それ通るの?




読んで下さってありがとうございます。

次から3月中旬まで用事で立て込みますので遅れたり、投稿できない事が多くなると思います。

ご容赦下さい。

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