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家族

パチッ!


「 ふぁ〜ぁ。 」



大きなあくびをしながら ゴミを燃やす。

只今の時刻 朝の 5時30分である。


「 こんな朝早くから、何で俺がゴミを燃やさなきゃいけねーんだよ。 」


上下 灰色のスウェットで頭は、寝癖 そして髭。身だしなみがさっきまで寝ていたと思われる身だしなみである。


ゴミを燃やすのは、近隣住人の迷惑になるので違反だが、 田舎のお隣さんとは2キロほど離れているので迷惑にはなっていないため大丈夫である。


「 チト兄ちゃん! おはよー! これもヨロシクお願いしまーーす」


大きな袋を下げながらやって来たのは、従兄弟の 亘理 大地(わたり だいち )である。背丈は、俺とほぼ変わりがないが、まだ高校一年生の育ち盛りであるため 多分、俺より身長が高くなるのが分かる。


ドンッと背中に何かが当った。

なんだ?と振り向くと


「 あら、居たのチトセ。小さくて分からなかったわ」


コンプレックスである身長が低い。 背が小さい。と言われれば反射的に反応して、蹴りを入れてしまう。 主に膝に・・・。それを分かっていて言うヤツは、1人しかいない。


「 ッチ。 なんかようか、陽奈」


すらっと俺より背が高い女 亘理 陽奈わたり ような

従姉妹。 大地の姉であり 俺より2歳下。高校二年生


「 朝のランニングしてたら、 ちょうど ゴミを燃やす小さいのに挨拶をと思ってね」


異性や、子供、親などに蹴りはいれない。何故だか自分でも分からん。


「朝のランニングね~。体脂肪率は、それで下がるかね?陽奈」


「あら? おチビは、まだ身長が伸びると信じて、カルシウムサプリやら牛乳を飲んでいる21歳に言われたくない」


おいっ!誰だコイツにサプリ飲んでるって言ったヤツは?!


「まだ21だ! 親父も俺よりまだ身長が高い!だからまだ伸びる! 希寧(ねね)だって俺と同じ身長だ! 母さんも、俺と同じ・・・。」


ガシガシガシッ。


「チ、チト兄ちゃん!大丈夫! 大丈夫だから!まだ身長伸びるから頭に掻きむしらないで!?頭に禿げちゃう!」


「大丈夫だ!大地!俺等一族に禿げは、いない! 」


「いや、そうゆう問題じゃないと思うわよ チトセ。

それより 早く 朝飯食べてくれなきゃ困るんだけどってお婆ちゃんが言ってたわよ。二人とも。」


陽奈は、そう言うと 家がある方に歩いていった。

俺も腹が減ったから 大地と一緒に燃やしているゴミに土をかけて消し ばあちゃんの家に向かった。

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