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少しの間の出来事と冒険の結末

相も変わらず下手でありますが見てもらえると幸いです。

(うっ、まぶしい。)

「おぎゃーおぎゃー!」

(どうしてこんな戦場の真っただ中で赤ん坊の声が聞こえるんだ。それにまともに動くことさえ出来ない。奇跡的に生き残ったということか?)

「おぎゃーおぎゃー!」

(それにしても俺のそばに赤ん坊がいるのか?うるさくてしかたがない。)

「ygdhbs,bckjbkb」

聞いたことのない言葉とともに俺は持ち上げられた。

(うお!俺を持ち上げるとかどんだけ力もちなんだよ!それよりも大きすぎないか!?)

「おぎゃーおぎゃー!」

またも斎藤の耳元で赤ん坊の声が聞こえ、それと同時にありえもしないありえてほしくない事態を推察した。

(おいおいおい、もしかしてネットでも使い古された異世界転生じゃないだろな!もしそんなことになっていたら俺はあの戦場で死んだことになるし、その後の日本を知る方法がなくなっちまった。ここはいったん俺を持ち上げてる人に聞いてみよう。)

「おぎゃーおぎゃー!」

(そうだったー!俺今赤ちゃんじゃん!確認する余地も存在しないことに気づかないとか俺も状況が理解できてないな。)

「おぎゃーおぎゃー!」

「gjbcubasjbu,sbdubb」

(抱っこしてる人がなんか言ってるが、だんだん眠くなってき・ち・ま・った・・・)

~一か月後~

(この一か月でわかったことがいくつかある。一つ目に異世界転生の恒例である世界レベルが中世ヨーロッパ風の世界であること。二つ目にこの世界は化学があまり発展していない代わりに魔法が存在すること。これは俺の目の前で母親と思わしき人物から直接魔法をかけられたことから判明した。三つ目に、この世界には人とは別にたくさんの種族が存在し、モフモフの対象である獣人族や合法ロリのエルフ族やドワーフ族などが存在していることである。それを俺が知ったときは叫ぼうとしてギャン泣きして、乳母に迷惑をかけてしまった。この三つがわかったことのすべてだ。あとは一か月ほど声を聴いていたため、何とか自分の名前を知ることが出来た。その名前は「ルドルフ」!ふふーん!かっこいい名前だろ!俺も気に入っているんだ。おっと、またね・む・く・な・っち・ま・った・か・・・)

 ~二か月後~

「おぎゃーおぎゃー!」(最近気づいたのだが、泣くことって赤ちゃんにしたら筋トレだよね。さて、また一か月がたったな。またこの一か月で知ることが出来たのだが、どうも俺は人ではなく魔族だたらしい。これはたまたま俺のそばで父親と母親が話をしていて、この子はきっと私の後をついで良い魔王になってくれるだろう」と言っていた。俺って王族じゃん!めっちゃいい階級にいるけど、これって人の国から聖戦だとか言って攻められて死ぬフラグじゃねえか!?とまあこんなことが分かった。また眠くなってきたしお・や・す・み・・・)

※ちなみに、一か月や二か月の時に母乳の話やトイレの話が出なかったのはルドルフにとって大きな黒歴史になったため一切話しませんでした。

 ~半年後~

「ばぶばぶ!」

斎藤改めルドルフは半年間ベットで寝っ転がりながら出来る簡単なストレッチと筋肉運動によって普通の1.2倍のスピードでハイハイできるようになり、乳母の目を盗みながら部屋を飛び出して城を筋トレを兼ねて駆けずり回った。

(半年間耐え忍んできただけにここは意地でも書物庫を探し当てて魔法についての本を読んでやる!それにしてもこの体チートすぎねーか?こないだベットの落下防止用の木を思いっきり掴んだらミシミシって言って軽く手の形にへこんじまったし。まあ、チートのほうが動きやすいし困ってないからいいけど。そういえば最近、俺専用のメイドさんがついてめっちゃ可愛いんだよね!小さいことでも俺のことになるとすぐに献身的に何でもしてくれるから大助かりだ。名前はミリア・ソレイユ、魔族で高校生のような見た目で年齢は16歳。

正直ずっと俺のそばで働いていてもらいたいのでめちゃくちゃ愛想を振りまいている。)

ルドルフが考え事をしながらハイハイダッシュをしていると書物庫らしき部屋を見つけた。

「ばぶ!」

ルドルフは若干空いているドアを怪力で開けるとそこには休憩中だった若いいろいろな種族のメイドたちがおしゃべりをしていた。

「「「なに!?!?」」」

メイドたちは突然空いたドアのほうへ一斉に向いた。

「ちょっ、あの赤ちゃんルドルフ様じゃない!?」

「えっうそ!ほんとよ!どうしてここにきているのかしら!?」

「でも、ドヤ顔してるルドルフ様可愛い!!」

こうしてメイドたちはルドルフに一斉に近づきルドルフをもみくちゃにしていく。

「ハアハア。ルドルフ様!このような場所にいらっしゃったのですか!?私が少し目を離した瞬間にいなくなってしまい心配しました!」

ルドルフがもみくちゃにされているとルドルフを探していたミリアがやっきてルドルフを部屋に戻そうと近づいてくるとさっきまでルドルフをもみくちゃにしていたメイド長がミリアの前に立った。

「ミリアこれは一体どういうことです!ルドルフ様を一人にしてもしおけがをしたりしたらどうするのですか!あなたにはルドルフ様専属のメイドとしての心得が足りません!誰か一人、ミリアの代わりにルドルフ様を自室までお運びしてあげなさい!その間私はミリアにお説教をしています。」

ルドルフは涙目になりながらメイド長に説教をされているミリアのそばを抱っこされながらメイドの一人に自分の部屋まで運ばれ寝かしつけられた。

 ~その晩~

「ルドルフ様!どうか私から離れないようにしてください!ルドルフ様にもしものことがあったら私は、私は・・・。」

ミリアはそういいながら、ぽろぽろと涙を流した。

「・・・ごめんなさい。」

これにはルドルフも反省して、つい練習していた言葉を話してしまった。

「・・・っえ!?ルドルフ様もしかしておしゃべりになられましたのでしょうか!?」

ミリアはルドルフが喋ったことにとても驚いた。

ルドルフはやっちまったと思いながらも、ミリアに口止めをするために言葉を紡いだ。

「うん。でも、お母さまやお父様を驚かしたいから隠しておいてもらえる?」

「ルドルフ様がお言葉を、それも流暢に・・・。わかりました。ルドルフ様の意思を尊重し誰にも言いません!」

ミリアは突然流暢に話し始めたルドルフに呆然となりながらもルドルフに対して約束は守ると約束した。その後、ミリアはルドルフがどうして部屋を飛び出したのかについてルドルフに問いかけた。

「ああ、それは書物庫の本を読もうと思ったんだ。」

ルドルフは自分の考えていたことを正直に話した。

「ですがルドルフ様?ルドルフ様は本に書かれている言葉を知っているのでしょうか?」

ルドルフはミリアにそういわれてから自分が一人でこの世界の本を読むことが出来ないことに気が付いた。

(そうだった。ネット小説とかだと当たり前に読めていたけど、この世界の文字について何一つ知らなかった。)

ルドルフはorzの体制になって落ち込んだ。

それを見たミリアは慌ててルドルフに提案をした。

「ルドルフ様!私の力が及ばない限りに最初から難しい本とはいきませんが、まず簡単な絵本などから文字を覚えていくというのはいかがでしょうか?絵本なら簡単な文字だけで書かれており、比較的覚えるのが簡単と思います!」

ルドルフはミリアの言葉に希望を見出し、抱き着きながらお礼を述べた。

「ミリアありがとう!じゃあ、さっそく明日から絵本を読んでほしいな!」

ミリアは抱き着いてきたルドルフに感激をしながら嬉しそうにしていた。

「わかりましたルドルフ様!なので今日はゆっくりと体を休めましょう。」

こうしてルドルフはミリアに寝かしつけられ夢の中へと旅立っていった。


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