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ドクツルタケのヴィロサちゃんの微笑みに張り付くデストロイングエンジェル!

ヴィロサちゃん

http://toolate.s7.coreserver.jp/personification/#amanita_virosa

「むっ」

 俺はデパート屋上のイベント会場で人だかりを発見した。そこにたむろするのは、最近そこらじゅうで乱発されているご当地アイドルども。これでは俺のアシスタントたちを売り出すことができない。

「悪認定」

 俺は彼らに正義の鉄槌を下すことを決断。

「行くぞヴィロサ!」

 俺は連れに呼びかけるも、連れは返事をしない。

「おい、ヴィロサ!」

 振り向いた俺が目にしたのは、ふてくされているヴィロサ。

「どうした,ヴィロサ!」

「なぜ私をソロデビューさせてくれないの、ゲンボクちゃん!」

 この自意識過剰女め。

「良く聞けヴィロサ! お前の天使のような美しさは、グループのセンターで、より際立つのだ!」

「ゲンボクちゃん、私はセンター確定なの?」

 喜び勇んだ声でヴィロサが俺に問う。

「ああ、当然だ」

 その後俺はヴィロサに聞こえないように続ける。

「最初だけはな」

「ゲンボクちゃん、私頑張るわ!」

「よし、ヴィロサ、チェンジマッシュルームだ!」

 俺の号令に従い、腕立て伏せのポーズをとるヴィロサ。俺はその両足を取り、下腹部に巻きつける。

「チェインジ! マッシュルーム!」

 すると俺の下腹部を真っ白なスカートで包み込んだヴィロサが、その顔に天使の微笑みを浮かべる。

「いけー! デストロイングエンジェル!」

 ヴィロサの微笑みによってアイドルどもは動きを止められ、徐々に崩れ落ちていく。自らの容姿がアイドルレベルではないことを悟りながら死んでいくご当地アイドルども。

「成敗完了!」

 合体を解いた俺とヴィロサは全力でその場から立ち去る。正義の味方は己の正体を知られてはならないのだ。

 そして俺とヴィロサは「アマニタ・シスターズ」の名刺を持って芸能事務所を回る。パトカーのサイレンをBGMに聞きながら。


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