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シロタマゴテングタケのヴェルナちゃんが吐き出すアマニタエクトプラズム!

ヴェルナちゃん

http://toolate.s7.coreserver.jp/personification/#amanita_verna

「むっ」

 俺はライブハウス裏口で人だかりを発見した。そこのたむろするのは、出待ちをするモヒカンども。これでは俺たちがフレディーからサインをもらうことができない。

「悪認定」

 俺は彼らに正義の鉄槌を下すことを決断。

「行くぞヴェルナ」

 おれは連れに呼びかけるも、連れは返事をしない。

「おい、ヴェルナ」

 振り向いた俺が目にしたのは、露店で売られているシルバーのアクセサリーをしきりに気にしているヴェルナ。

「どうした、ヴェルナ!」

「ゲンボクちゃん……、これ……、あのね……」

 ああうっとうしい。俺は財布を取り出しヴェルナが指差すアクセサリーを買ってやる。乏しい表情ながらも喜び、いそいそと身につけるヴェルナ。

「……。似合う? …… ゲンボクちゃん?」

 コートの中のアクセサリーなんか見えねーよ! でもとりあえずほめておくよ。

「似合うぜヴェルナ!」

「うれしいわ」

 上の口から返事をするヴェルナ。

「よし、ヴェルナ、チェンジマッシュルームだ!」

 俺の号令に従い、腕立て伏せのポーズをとるヴェルナ。俺はその両足を取り、下腹部に巻きつける。

「チェインジ! マッシュルーム!」

 すると俺の下腹部に絡みついたヴェルナが、その頭からガス状の物体を噴き出す。

「いけー! アマニタエクトプラズム!」

 ヴェルナの頭から噴き出すガス状の物体がモヒカンどもを包み、次々と毒で冒す。フレディーの幻覚でラリながら死んでいくモヒカンども。

「成敗完了!」

 合体を解いた俺とヴェルナは全力でその場から立ち去る。正義の味方は己の正体を知られてはならないのだ。

 そして俺とヴェルナは敬愛するフレディーからサインをもらうために、再び出待ちを行う。パトカーのサイレンをBGMに聞きながら。


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