シロテングタケのシラフィーちゃんがばら撒くキサジエン酸ダスト!
シラフィーちゃん
http://toolate.s7.coreserver.jp/personification/#amanita_neoovoidea
「むっ」
俺は近所の公園で人だかりを発見した。そこにたむろするのは、真夏に我慢大会を開催しているデブども。これでは俺が涼を取ることができない。
「悪認定」
俺は彼らに正義の鉄槌を下すことを決断。
「行くぞシラフィー」
俺は連れに呼びかけるも、連れは返事をしない。
「おい、シラフィー!」
振り向いた俺が目にしたのは、白い何かに埋まってもがいているシラフィー。慌てて俺はシラフィーを掘り出す。
「ごめんねゲンボクちゃん……」
暑苦しい笑顔で俺に詫びるシラフィー。いいってことよ!
「よし、シラフィー、チェンジマッシュルームだ!」
俺の号令に従い、腕立て伏せのポーズをとるシラフィー。俺はその両足を取り、下腹部に巻きつける。
「チェインジ! マッシュルーム!」
すると俺の下腹部と一体化し、暑苦しい姿でデブたちを見つめ出すシラフィー。
「いけー!キサジエン酸ダスト!」
シラフィーがその愛らしい目でデブたちを見つめる。その目線に股間を押さえてしまうデブども。これでは男性最大の冷却器である「いんのう」を展開することができない。苦悶の表情を浮かべるデブどもに、毒の雪が降りかかる。それは暑苦しい雪。その中で蒸れながら死んでいくデブども。
「成敗完了!」
合体を解いた俺とシラフィーは、全力でその場から立ち去る。正義の味方は己の正体を知られてはならないのだ。
そして俺とシラフィーはデブどもが景品に用意していたかき氷器をパクり、アジトに逃げ帰る。パトカーのサイレンをBGMに聞きながら。