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ベニテングタケのムスカリアちゃんが仕込むイボテン酸たっぷりのミソスープ!

ムスカリアちゃん

http://toolate.s7.coreserver.jp/personification/#amanita_muscaria

「むっ」

 俺はディ○ニーランドで人だかりを発見した。そこにたむろするのは、パレードの場所取りをしつつ昼寝をしているお父さんども。これでは俺のアシスタントたちがパレードを見ることができない。

「悪認定」

 俺は彼らに正義の鉄槌を下すことを決断。

「行くぞムスカリア!」

 俺は連れに呼びかけるも、連れは返事をしない。

「おい、ムスカリア!」

 振り向いた俺が目にしたのは、ステージ上でキノコのモブを演じているムスカリア。慌てて俺はステージに乱入する。

「おい、ムスカリア、何をやっている!」

「そこのネズミに座らされたの、ゲンボクちゃん……」

 俺はステージで踊っているネズミにパンチを食らわせ、ムスカリアの手を取る。

「さあ行くぜムスカリア!」

「わかったゲンボクちゃん!」

 ムスカリアは道行くハエどもをたたき落としながら俺の後を駆けてくる。

「よし、ムスカリア、チェンジマッシュルームだ!」

 俺の号令に従い、腕立て伏せのポーズをとるムスカリア。俺はその両足を取り、下腹部に巻きつける。

「チェインジ! マッシュルーム!」

 すると俺の下腹部を支えに、鍋と茶碗を持つムスカリア。

「いけー!イボテン酸ミソスープ!」

 真っ赤な傘を開いたムスカリアが生み出すのは、イボテン酸たっぷりの味噌汁。俺はお父さんたちを順番に回り、味噌汁を愛想よく振る舞う。うまみとしびれと幻覚の中で死んでいくお父さんども。

「成敗完了!」

 合体を解いた俺とムスカリアは、全力でその場から立ち去る。正義の味方は己の正体を知られてはならないのだ。

 そして俺とムスカリアは、パレードを楽しみにしつつ楽屋裏に隠れる。パトカーのサイレンをBGMに聞きながら。

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