オオオニテングタケのグランディちゃんがかっとばすアマニタホームラン!
グランディちゃん
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「むっ」
俺は河川敷で人だかりを発見した。そこにたむろするのは、野球のユニフォームを着て宴会をする酔っ払いども。これでは子供たちが野球をすることができない。
「悪認定」
俺は彼らに正義の鉄槌を下すことを決断。
「行くぞグランディ!」
俺は連れに呼びかけるも、連れは返事をしない。
「おい、グランディ!」
振り向いた俺が目にしたのは、はるか後方で転んで泣いているグランディ。慌てて俺はグランディに駆け寄る。
「おい、グランディ、大丈夫か!」
「痛いよゲンボクちゃん……」
俺はグランディの手を取り、立たせてやる。
「さあ行くぜグランディ!」
「わかったゲンボクちゃん!」
そして彼女は何もないところでこける。
「痛いよゲンボクちゃん……」
どんくさい、どんくさいぜグランディ。俺はグランディを背負い、酔っ払いどものところに向かう
「速いよゲンボクちゃん!」俺の背中で浮かれるグランディ。機嫌を直したようだ。
「よし、グランディ、チェンジマッシュルームだ!」
俺の号令に従い、腕立て伏せのポーズをとるグランディ。俺はその両足を取り、下腹部に巻きつける。
「チェインジ! マッシュルーム!」
すると俺の下腹部を軸に、巨大化するグランディ。その姿は鬼の金棒もかくやの、白く巨大なトゲトゲバット。
「いけー! アマニタホームラン!」
俺は一気に腰を回転させ、酔っ払いどもを思いっきり殴打する。お空の星になり死んでいく酔っ払いども。
「成敗完了!」
合体を解いた俺とグランディは、全力でその場から立ち去る。正義の味方は己の正体を知られてはならないのだ。
そして俺はグランディを背負いながら駆けていく。パトカーのサイレンをBGMに聞きながら。