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...恋ノ詩...  作者:
4/16

vol.4 real re-met.

翌週。

私は学校の特等席に突っ伏していた。


もー意味判んない。

何で!?

寝るとあの夢ばっかり…。

何回も観てるお蔭で、何となく判った事。


その1。あの、男の人の名前。

ハルカ。

字は…判んないけど。

その2。(多分)私の名前。

マナ姫。

字は…多分『愛姫』かな。

私も『(アイ)』だし。

その3。2人の関係。

恋人っぽいけど、何か悲恋て感じ。

あんまり幸せそうな感じじゃない。

その4。ハルカの身分。

平安時代で、あの着物って事は、多分貴族様。

私は…姫ってぐらいだし、貴族の娘かなんか。

その5。2人の経緯。

これは、完璧ハルカから。

私だって、平安時代の恋愛がどんなのかぐらい、判ってますー。

古典は嫌いだけど、歴史は好きだし。


これぐらいかなー…。

けど、何でずっとあの夢ばっかりなんだ…。

普通、夢なんてその日限りでしょ?

こう毎日続くと………って、まだ3日ぐらいなんだけど。


その日1日、私は授業に集中出来なかった。

まぁ、いつも真面目に受けてないから良いんだけど。

…で。

あっという間に放課後。

友達にカラオケ誘われたけど、この間の悪夢が甦って来そうで怖かったから、断った。

今は、教室で空を見てる。

この時期、空の色は変わるのが早いから。

オレンジがピンクになって、紫、蒼、紺に変わってく。

空は、見ていて厭きない。


「やっと見つけた」


教室の入り口の方で、声がした。

まだ教室に残っていた生徒数人が、一斉に入り口を見た。

勿論私も。

…すぐ、見た事を後悔したけどね。


「2年の教室全部見て廻ったわ」


その人は、真っ直ぐ私の方に向かって歩いてくる。

何で――………!?

何で、この人が………っ!?


廻りから、ひそひそと囁き声が漏れてきた。


「えー…嘘ぉ…」

「何、知り合いなの〜?」

「もっと仲良くなってれば良かったー」


いやいやいやいや。

意味判んないんですけど。

私と仲良くなってれば良かったて。

てか、全然知り合いじゃないしっ。

…や、全然…て事は無いか…。

てか、寧ろ、私がナンパしましたぁー。みたいな?


「こないだはどーも」


私の眼の前に居る人。

そう、私がこの間カラオケで声を掛けた人だった…。



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