明晰な約束
初めまして。せたです。
日々適当に文をつらつらと書いてます。
所々、誤字あるいは意味の分からない文があると思いますがご容赦ください。
「 明晰な約束 」
しだれ桜。4月頃に咲くその花は、
小春日和の今日。咲いていた。
ある人は言った
「桜の樹の下には屍体が埋まっている」と。
真実は今日明かされることになる。
少なくとも、この桜にはだが。
午前3時55分。ここに来ていた。
辺りは月明かりに照らされ、桜はなびいていた。雲隠れする月と同時に、桜は暗がりになる。
決心は揺るぐことなく、真実を突き止める。この桜の木には屍体はあるのか。ないのか。
ざく、さく、ザクと沈みを生み出す。
当然のごとく、そこに死体はなかった。
ここに埋めたはずの、死体が。
あの日のことは鮮明に覚えている。
高校三年生、最後と決めた冬。
彼は言った、「俺、もうすぐ死ぬんだよねー」
僕はそれを聞いて、戸惑っていた。
「え?何、病気?」
「そー、病気。あとどんくらい生きれるかなー。まだ全然元気なんだけどね」
まるで、「今日朝ごはん食べた?」「たべたー、けどお腹減ったー」
のように普通で、たわいもない会話のような返答をしてきた。
雪は止まることを知らず、永遠に空から地面に雪がれて行く。
ふたりで完成させた雪だるまは、少し歪。
「俺、病気には負けたくないんだよね」
雪だるまに、自分のマフラーを巻き付けながら言う。
「…ぽいわー」内心、僕は泣きそうなのを必死に我慢している。
未来には、この世に居ないという僕の親友。
富山 郁 (とやま かおる)
「だからさ、」
そして、この話を雪玉を作りながら黙って聞く僕。
城戸 誠一郎 (きど せいいちろう)
僕の作り上げた雪玉を拾い、僕に差し出しながら、郁は問う。
「俺の事、殺してくんない?」
時が止まるとはまさにこの事。
びっくりするほど、世界が止まって見えた。
体に動悸が伝わる。
「それ、本気で言ってんの?」
「さーあーね!」
雪玉を思いっきり誠一郎にぶつける。
「誠一郎だから言ったんだよ」
ニコリと笑う口元。嘘か誠か、親友の僕なら理解できる。
あれは、本気だ。
「…わかった。」
「誠一郎ならそういうと思ったよ」
「ただし、念入りに計画を立てよう。」
こうして、親友が死ぬまでの物語が始まった。
チャイムが鳴り響く朝の学校。
そして前の席には、1週間ぶりに現れた親友。
「おい、1週間も何してたんだ」
「まー色々だよ、い・ろ・い・ろ」
郁は、カバンから教科書を取り出し机に入れる。
「……体調、あんま良くないのか」
「やれやれ、心配症だな誠一郎くんは」
先生が入ってき、会話はここで切れた。
国語の授業が始まり、先生はとある話をする。
「桜の樹の下には死骸が埋まっている。」
「という、文面聞いたことがある人も多いと思います。
大正時代に活躍した小説家・梶井基次郎の短編小説『桜の樹の下には』これは、非常に面白い作品です。若くして亡くなった梶井基次郎の薄命な生涯と、生と死を対比させた死生観が作品に反映されていると言われています。」
「誠一郎」
「なに」
「俺の死体、桜の木の下に埋めてよ」
「……、感化されすぎだろ。」
時々会話を挟みながら、学校は終わり帰路に着く。
あの日と同じ道。同じ天気。
「ねー」
先に話し出したのは郁だった。
「考えた?」
「なにを」
二人で並行して歩いていたが、先に郁が止まった。
「どうやって殺すか」
「……」
「もう時間ないんだよねー」
乾いた笑いを浮かべる郁。
「」
未完です。終わりませんでした。




