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第二十五話




 第二皇女殿下の魔力に関して疑問はある。けど、それを聞けるほどの勇気はない。聞いてどうにかなる問題でもないし。


「にしても、公子は両手に花ね」

「やめてもらっていいですかね。ただでさえ私の花はすぐに逃げ出すから大変なのに」


 第二皇女殿下(セフィド公子の花)は逃げるというより、隠れますけどね。もう慣れたけど、本当にあちこちに隠れるから探すのが大変。城に招かれたときもたまに隠れてたけど、探すのにかなり時間を使ったし。


「花……。水あげてない!」

「後であげればいいでしょ……」

「魔法植物はダメです! ちょっと一回戻ります!」


 ごめんなさいって謝りながら魔法で消えたんですけども……。なんか、この場だけ魔法がインフレを起こしてる。いや、魔術師がいるからそうなるのは当たり前なんだけども。転移魔法、そんな簡単に使っていい魔法じゃないはずなんだけどな。


「十五分で戻ってくるかな」

「一時間」

「あの感じだと、たぶん二時間ですね」


 まず魔法植物を一国の皇女が育てていることに疑問を持つべきだよね。魔法植物は育てたりするのにかなり手続きが大変なはずなのに。それをよくもまぁ、当たり前のように言ってるよ……。


「ルシアは魔法に目がないからね。魔法植物、陛下たちの無許可で手続きやらをしていたし」

「……ツァイト、私はあんたからちゃんと保護者の許諾を得たって聞いたのだけれど」

「え、許可もらったのか聞いたら大丈夫って言ってたけど」


 それ、事後報告で許可をもらうから大丈夫ってことなんじゃ……? 第二皇女殿下、いろいろと問題児だな。甘やかされてきたからある程度は許されてしまうというのがよくないんだろうな。甘やかされてきた結果、みんな分かってはいても止められずにここまで来てしまった。そんな感じがする。


「笑顔で魔法植物を温室に持ってきていたし」

「ご機嫌で案内された部屋がほぼ魔法植物で埋め尽くされていたしわね」

「……そのうち城が魔法植物で埋まりそうだな」


 第二皇女殿下、そんなに魔法植物を育ててるのか。温室とかは見せてもらったことがないからな……。まぁ、扱い方が分かってないと危険だし、簡単に見せてもらえると思ってないけど。

 ……魔法植物と言えば、ゲームのイベント(事件)で、魔法植物を使ったものがあったような気がする。製作陣のせいでそのイベントの一部ルートだけグロゲーだって言われていたっけな。


「表向きは管理しているけど、完全に管理は難しいからね」

「あの方に頼むのは?」

「ルシアとエトワールで頼み込めばワンチャンかな」

「お前の仕事だろう。押しつけてくるな。それに、子どもたちの前で話すことでもないだろう」


 なんで第二皇女殿下も一緒に……? 懇意にしている人がいるのかな。だとしても、第二皇女殿下に頼らないといけないほどの人なのかは分からないけど。


「……一応あんたたち、自分が元王族と元公爵なの、忘れてないかしら」

「いつの時代の話だよってくらい昔だね~」

「爵位は継いでいない。あくまでそこに住んでいただけだ」


 公爵家の人間ってだけで十分すごいですよ。……あぁ、ここ私以外身分が高いパターンか? 伯爵位、一応中間だから低いわけではないと思うんだけどな……。だとしても周りが身分高すぎるよ。まぁ、元々四人でも身分が一人だけ低いから場違いなんですけどね。慣れたはずだけど、こうも思い知らされてしまうとな……。


「そういえば、今度のさ~」

「客の前で話すことか?」

「大丈夫じゃない? ルシアの友人なのだし、心配なら言えないように魔法をかければいいじゃない」


 ……この身内話はいつ終わるのかな。っていうか、身内話どころじゃないでしょ。魔塔の運営やらについて話してません? 止めてもらってもいいですかね。

 私たち置いてきぼりだし、第二皇女殿下が戻ってくるまでこのままかな。早く戻ってきて……。この空気はツラいよ。もう部屋の装飾とか見てようかな。


「……あれぇ、【星降り】ちゃんがいないじゃん。せっかく起きてきたのに」

「ノックをしろと何度も言っているだろ。テータ」






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