聖剣とはなんですか?12
「あ…あ…危ないです。」
その日の晩。やはり農村達は宴を開いた。そして主賓は俺達だった。
お酒を樽で呑む味方オーク面さんはガハハハ、ガハハハと笑っていたが多数の村人の男達と地面で寝てしまった。
スル・メはどうやら、石うすを武器に俺達を襲おうとした幼い男子に質問を投げかけている。
「恩恵を前にしての年齢でありながら主はゴーレムを操るか。師は誰か?」
「おとーだよ。」
どうやら、短期間で石うす家族と打ち解けたようだ。
そしてメアリーさん…
何が、18歳からお酒を呑めるだ。村人に勧められて、一口で小川へ走り込んだ。
そして今は一番早く、農家さんの家で眠りについている。
だから俺は万全を期し姫様を抱き上げ民家の屋根へ飛んだ。感覚的には空に走ったイメージだ。
「詐欺被害者先輩…なぜこのような事を?」
「姫様。言葉は後についてくる。」
「や、いやです。」
嫌がるのは百も承知。俺は姫様の背後に周り抵抗できないように羽交い締めにした。姫様の暴れ具合はまるで、森の中で昔遭遇した。角が光る鹿のようだったが、あれから数年。
悪いが俺は成長したんだ。
「こんな…こんなの嫌です。」
姫様の必死な抵抗。しかし体力で負けるつもりはない。
俺は姫様の脚に自らの脚を絡めて夜空へ股開きを見せつけた。
「あの星空の中に、お前の欲する聖剣はあるか?」
「お星さまに聖剣がありますの?」
俺は、姫様の言葉遣いが丁寧だと、股開きを強めた。既に姫様は抵抗できない程の股開き疲れをみせている。それでも姫様は羽交い締めに合いながらも、丁寧な言葉を辞めることはできなかった。
「見事な生き様だ。我が聖剣を受け入れる覚悟をしかとみた。」
「私…詐欺被害者先輩の言う、聖剣がわからないのです。」
これは、驚いた。必死に抵抗しながらも、彼女なりに答えを見つけようとしている。着飾る者は他人を見下す様な目をするのに彼女は幾千もの星から聖剣を探そうとしている。
「聖剣とはなんですか?」
俺は野暮な男だ。姫様の純粋な心を破こうとしたのだからな。今の俺には姫様を破る程の気持ちはないんだ。聖剣を抜くタイミングを間違えた、ただの愚か者だ。
姫様は答えを知りたがる。だから股開きを解かれても、何度も聞いてくる。
「私が、欲している聖剣とはなんですか?」
「ふう…俺だ。」
姫様は俺の言葉に「まあ」と驚いた。そして羽交い締めを解いてと身体をくねらせる。反転した姫様は俺の腕のなかで身体を丸めた。
「屋根の上は寒いです。だから貴方様に温めて頂きたいの。私を護ってください。蛮族の勇者様。」
不思議なものだ。抜くはずの聖剣は今はまだ早いと身を潜め、身体を丸くした彼女は俺の中に入り込もうとする。股開きが強かったのか彼女で脚は小刻みに動く。
しかし彼女は、それでも俺の深い部分を知ろうと胸に迫りくる。
「…私の…勇者さま…」
眠りについた彼女を引き離すつもりはない。異性と共に眠りにつくのは…あの詐欺女神以来だな。
あいつと穏やかに眠る事は一度もなかった。互いの汗がぶつかる程の激しい夜しか思いだせない。
………………
「あんたらも、何か言いなさいよ!」
翌朝、俺は姫様を護っている。そして彼女は俺の後ろで怯えている。俺が姫様を護っている理由はメアリーさんだ。屋根の上で朝まで添い寝をした事に腹を立てたメアリーさんは味方オーク面さんとスル・メ君を味方に取り込もうと、あれこれと俺達に正当性はないと主張する。
「デデさん。貴方の国の姫様が詐欺被害者と一夜を共にしたのよ。許されませんよね。」
味方オーク面さんは。許す許さないの問題ではないとメアリーさんしてたしなめている。
「どうしてよ?」
「どうして? 俺は昔、ダイダ山脈のダークエルフの長の娘とややこしくなったから、何も思わん。」
メアリーは、この指南役を誰か指南しろと独り言を言っていた。
「スル・メ。貴方…大好きな王女様を取られて良いの?」
なぜ、そんな事を聞くのか。スル・メは今一度、胸に手を当て背筋を伸ばし、自身の想いを告げた。
「俺は姫様のオシリが好きなだけで、オシリを見たいけど見れない時間帯が見せ場です。したがって、姫様のプライベート等は、いっさい興味がありません。」
(私…このパーティー、無理かも。)




