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聖剣とはなんですか?11

「姫様。メも裏切る事はありません。」


味方オーク面さんの腕の中で泣いている王女様は涙を拭い、スル・メに、理由を聞きたいと告げた。


「は!メは姫様の、オシリが好きであります。その為、裏切らないのです。しかし、できれば見習い騎士ではありますが、姫様の後衛を担当したいです。」


王女様は再び涙を流し味方オーク面さんの腕の中に埋もれた。


スル・メは、しっかり思いを伝える事ができたと胸に手をあて、背筋を伸ばしている。


「これじゃあ…王女様達はデラーズ領内にもどれない。」


王女様は、おそらくデラーズ領内で再び襲われる可能性がある。今回の件も、先に首謀者達に伝わるだろう。奇跡的に王国に入れても既に王女様が不利になる情報が広まっているだろう。


どうしよう…


メアリーは現状の打開策を考えた。今、王女様達から別れたら、たとえ王女様達に被害があっても私達に何かあるわけではない。同行する期限の制約なんてないもの、

冒険者の利点は依頼=金。信頼は依頼書の結果がランクで示してくれる。


でも私、個人はどうしたい?偶々出逢った王族の雲行きが怪しい問題に…私は…どうしたい?


しまった…


メアリーさんが難しい顔をしているから俺は王女様に話しかけてみた。ちょっと派手目な武具だからあの詐欺王女を思い出してしまうけど…


気になる事があるんだ。


メアリーさんは、ついに王女様の前に薬草殺しの臭い聖剣持ちが近づいてしまったと焦りだした。


バカの押し売りは、あの王女様には見せたくないのに…


「姫様って何の人?」


「国王の娘です。」


「あ〜偉い人ね。でも皆に襲われているけど嫌われているの?」


「それは…」


王女様は自分の無能さを見知らぬ冒険者にみせてしまった事が、情けなく辛かった。


「もしかして…裏切られて泣いてるの?」


「……。」


「もしかして詐欺にあいましたか?」


バカ。その言葉と共に杖の先の接触音が、俺の後頭部に響き渡る。まあ学がないし。痛くないから音ほど響いてはない。王女様は私は…私は…と、その先の言葉を詰らせている。


「俺…13年間、詐欺にあってました。だから姫様の気持ちはわかりますよ。」


メアリーさんは、急にどうしたのと俺の顔の前で手を何度も上下させている。実に土臭いそよ風だった。


「詐欺られたら、相手に何故騙したか聞けば良いですよ。家に帰ったら聞けるんですよね?」


姫様は俺を見つめている。残念ながら育ちが良い為なのか不明だが、股は開いていないから俺の聖剣に出番はない。


「俺は聞ける相手がいませんから。姫様はまだ、わかり合えるチャンスがあるんです。」


味方オーク面さんは、俺の話しを木に寄り掛かりながら聞いていた。豪快に笑う人なのに、今は口元が緩んでいるだけだった。


「メアリーさん。俺は学がないから簡単に教えて下さい。姫様を家に連れていけば良いんですよね。」


メアリーさんは、そんな簡単な事ではないと言うが、俺は逆に何が難しいのかがわからない。


「これって魔石2446個を集めるのと、どっちが難しいいんですか?」


メアリーさんは俺の問に、だから何故、貴方はめちゃくちゃなのよと言った。めちゃくちゃと言われても、姫様を家に連れて行く。の何が大変なのかわからない。


「たぶん……2446個。」


「じゃあ楽勝ですね。」


          …………


「こ、これで良いのですか?」


姫様の格好は目立ち過ぎる。メアリーさんからの提案で

農民を助けたと言う名目で農村の女性の服を頂いた。出来るだけ姫様には目立たないようにしてもらう為だそうだ。


「誠に見事なオシリである。」


王女様はなれない衣服に大丈夫かしらと自身のスカートの裾幅を気にしている。俺は着飾るのを辞めた王女様に

上着は脱ぎ捨てるべきだと進言したが、お前は、黙れとメアリーさんに杖で脛を叩きつけられた。


パターンを変えてきた…しかし痛くない。


(もう。カイロで頭が痛いのに…もう一人、ズレてる人が現れちゃった…)


スル・メは着替えた王女様の後方でオシリとの距離感を模索していた。


「質素な服には、この距離で大丈夫なのである。」


「はぁ…何この2人。頭が痛い。」


「して…メアリー殿。姫様の剣はどうするのだ?流石に王家の紋章がある剣を捨てるのは、許されん。」


メアリーはデデを聞いて悩んだ。結局、明確な答えを導き出す事はできず、一旦保留という形でそのまま王女様に帯刀してもらった。


「あとは言葉遣いね。上品さは出さないように。ただでさえ綺麗な顔立ちで目立つから言葉は…少し汚くても良いと思うの。」


綺麗。王女様は良く言われる言葉。でも嬉しくはなかった。それは城では言わないといけない言葉の一つだと思っていたからだ。身分に対して初めから準備されていた言葉の一つ。


だから、メアリーの何の打算もない純粋な言葉は王女様には凄く安らぐ言葉だった。


「汚く言えますか?」


王女様の質問にメアリーさんは俺を使った。


「お~い。薬草殺しの街道泣き多数の28歳。」


「なんだ?」


ほら、汚く話しても意味が分かれば相手は返事をしてくれる。メアリーさんは王女様に、気にしないで貴女も呼んでみたらとアドバイスをしている。


「…では、……この…詐欺被害者先輩!」


「なんだ?聖剣がみたいのか?」


「み、見ます!」



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