趣味や好きでやってるからこそ。
前に残るものがあったらええやんと話したことがありますが、
いま、やってること、夢中になってること。
残るものがないのかあるのかって
判断できます?って話やねんけどね。
例えば化粧。
私の若いころは、
やたらとアイシャドー入れるのが流行りまして。
クレオパトラかと言うくらい、くろっぐろと塗りこくっていたもんですが
雑誌とか見てね。
髪の毛とかもね。
前髪カッチカチに立たせるのはやりました。やたらデカイパック持ち歩くのも。
でも、流行が過ぎたら残らんよね。
なにも。
一生懸命、アイシャドー入れるの上手くなっても、
前髪カチカチ上手くなっても、
自分の中に残らないじゃん?
ここ風で言うなら、スキルにならない?
でも、好きでやってることやからね。
別に残らなくても、
ええ思い出やなぁとそれで話はすむ。
ちょうどトレンディドラマとゆうのかテレビで流行りだしたころやからな。
あの頃はあんなのはやってたねと
懐かしの話のタネになればそれでいいわけですから。
ただ、もし
その時代に、
前髪カチカチにしないやつはきっとなんかおかしいとか、
アイシャドー入れないやつはなんかこじらせてるとか
そんなこと言う人がもしいたとしたらどうでしょうね。
いずれ消えてしまうもんにですよ。
消えてしまうと分かってるから、
みんながみんなしなくても、誰もその事を変だとか、
おかしいとか、
こじらせてるとか言わないわけですよ。
ましていわんや、それを飯のタネにするとかね。
どう見ても、一年二年くらいで消えてなくなるの、見たら分かるやん。
いま、笑い話に出来るのは、あの時の私らが、ただ、趣味で好きでやってた。だからです。
もしそうじゃなかったら。さっきも言いましたが、
やってないやつはおかしいなんてもし、その時大勢の人が言ってたら。
いまだに前髪ピンピンに立たせヘアスタイルせなあかんかったやろうし。
ゴリゴリメイクせなあかんかったやろうし。
なんでって?
それだけ大口叩いたんやったらせなあかんやん。どれだけ時代が過ぎようともさ。
してないやつがおかしいと言うたのなら、言うた本人はせなアカンでしょ。
でもそんなことないじゃん?
それは、みんながまともだからですよ。
流行ってんのに乗らないやつはおかしいとか
こじらせてんじゃないのとか、
誰からも振り向かれなくてザマアとか
言わないから、
もう一回言いますが、
時が過ぎたら、笑い話にできるんですよ。あんなことあったね、ってね。
昔がどうして、嫌いなものが嫌いと言えたのか。
それは、今のように、
流行ってんのに関心がないなんて変って言う概念がなかったからじゃないんですかね?
何時からですかね?
いずれ移り変わってしまうものを自分のすべてと思うようになったのは。
いつも見てて思いますよ
大変ねってね。うん。ほんとに。移り変わるたびにわいわい言わなきゃいけない。
そのたびに、自分を否定しないでよと言わなきゃいけない
大変よね。ほんとそう思う。