表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
99/167

第99話 はぁ? 姉ちゃん、ナンパだったの?


北海道神宮でおみくじを引き、先生とは神社で別れ、僕らは神宮前のバス停からバスに乗り帰ることにした。

3連休初日に、同僚の先生とのデートで最悪な気分になってしまって、この週末を1人で過ごすのかと思うと、遥ちゃんがちょっと可哀そうに思う。

でも、土日は今日と違って晴れるらしいから、散歩でもして気分展開してくれればと思う。


それよりも、剛のヤツ、円山近辺をウロウロするって言ってたけど、今日は会え無かったのか。

でも、剛がウロウロしてるところに本当に遭遇したら、遥ちゃんはどうするのかな?

優しくお家にお帰りっとか言うのかな?


でもさっきの感じ、高校卒業したら~ なんて言ってたけど。

剛とがもし、高校卒業してすぐ告白しに行ったら、ワンチャンあるのかな?


でも・・・その時遥ちゃんって?


ちょうど、30歳か・・・


う~ん・・・30歳なら、まだ全然いけるっちゃ~いけるか。

遥ちゃんのあの感じなら、40歳くらいになっても、全然行けちゃう感じだもんな。

男なら、一度はあんな良い女を抱いてみたいとか思っちゃうだろうし・・・


何で、彼氏いないんだろ? つくづく不思議だ・・・

街歩いてるだけで、ナンパとかされまくってそうだけど。

やっぱり、ナンパなんて嫌なのかな?

先生真面目そうだしな・・・


そんな事を考えているうちにバスが来たので、皆でバスに乗り込むと。

アッコちゃんは疲れたのか、乗ってすぐ俺の横で眠ってしまう。


すると、美姫が・・・


「アキラ? さっき、何を真剣な顔で考え事してたの?」

「イヤ・・・遥ちゃんが、俺に高校卒業したら~なんて言ってたじゃん?」

「ああ、一瞬殺意覚えたわね・・・」


イヤ、美姫・・・殺意を覚えるなよ・・・


「同級生で、遥ちゃんが大好きなヤツがいて、そいつが高校卒業して告白したらワンチャンあるのかなって思ったの」

「え~ あんたらが高校卒業するまであと7年はかかるのよ。 そんな頃まで、あの先生がフリーなワケないじゃん」

「なんでそう思うの?」

「イヤ、あんなの男が放っておかないわよ。 休日の午後に、寂しそうにカフェで可愛い恰好でたたずんじゃってさ~ 如何にも、私ひとりで寂しいですってアピールしちゃって」

「ダメなの?」


なんだろう、美姫・・・

アンチ遥ちゃんなの?


「あんなの、ナンパ待ちみたいなモノじゅない」


ナンパ待ちって・・・


「カフェでナンパって、あんまり聞かないけど・・・」

「バカね、それっぽい男と店で目があった後に、店出たところでナンパされるのが目的よ」

「へ~ そんな事するヤツいるんだ・・・」

「いるわよ・・・」


ん? なんだ? その実感籠ってる感じは・・・


「えっ? 姉ちゃん?」

「いるの!」


「カフェで?」

「いるのよ~ バカな元カレがそうだったんだから!」


 はあ? 雄太が?


「ナンパだったの? なんか助けて貰ったんじゃなかったっけ?」

「イヤ、あれはナンパよ・・・だって、鞄の奥に財布が隠れてて、なかなか見つからなくって、一生懸命さがしてたら、急に『僕が払いますよ』って言って来たのよ」

「はあ・・・」


お前・・・カバンの中まで汚いのかよ・・・


「それで、お困りなら家までお送りしますよ、なんて爽やかに言っちゃってさ~ ちょっと初めてのナンパだったし~ だから、ちょっと変なテンションになっちゃって、つい車に乗っちゃったのよね・・・」

「はあ・・・」


つい乗っちゃうとかどうなの?

マジで危なっかしいな~


ヤバない? コイツ・・・


って、いまの話だけ聞いてたら、なんか遥ちゃんと美樹っと似てないか?

美姫が遥ちゃんにアンチっぽい感じがあったのって、同族嫌悪だったりしないよな?


まあ、二人共、童顔で顔が可愛くて、巨乳で身長もほぼ一緒・・・

でも、美姫だって・・・


俺に寂しいです、アピールしてきたことが有るじゃんかよ。

やってることが、遥ちゃんと一緒なんだけどな・・・


「乗ってから、ヤバっ・・・このままホテルとか連れてかれたらどうしようとか思ちゃったけど、普通に送ってくれたらから。 あ~ この人良い人だ~って思ったのよ」

「はあ・・・」


イヤ、乗ってから思うなよ、そんな事・・・

お前、襲われたらどうしようとか思わなったのか?

なんで、そんな危険なことしてんだコイツ・・・


「でもさ~ アイツ私の連絡先とか全然聞いて来ないからさ~ しょうがないから私から聞いてやったの。 まったく何なのよねアイツ・・・」

「う~ん、なんか、いまの話を聞くと、ナンパで捕まったっていうより。 捕まえたの、美姫の方って感じに聞こえてくるけど・・・」

「はぁ? あれはナンパよ。 私の可愛いさを目にして我慢できずに、声をかけて来たのよ!」


イヤ、なんか逆ナンの話にしか聞こえないんだけど・・・


「えっと、その時、財布は持ってたの?」

「持ってたわよ。 ただ・・・ちょっと、鞄の中で行方不明になってただけで・・・」


本当に財布持ってたのかコイツ?


財布無い!


ヤベっと思いながら、周り見たわして、困ったオーラを雄太に振り撒いたんじゃないだろうな?

あやしいな・・・こいつ・・・


「マジかよ、そんな出会いだったのかよ・・・」

「そうよ、ちなみに、さっき皆で行ったあそこだけどね・・・」


「えっ? えっと・・・思い出のカフェだったの? なんか、思い出させるような所に連れて行って申し訳なかったね」

「別に良いけど~ もうなんとも思ってないから~」

「本当に?」

「うん、なんで? 気にしてるように見える?」


う~ん、ご飯も毎日バクバク食べてるし・・・

お風呂でも毎日ご機嫌だし、普通に俺の部屋でゲーム三昧だし。

この間、二人で言った小樽デートもめっちゃ喜んでたし。

非常に充実しているようにしか見えないっす。


「イヤ、充実しているようにしか見えないっす」

「でしょ~ だって、今はアキラがいるもんね」


まぁ、その・・・

雄太と別れた後は、なんか以前よりも増してその・・・

なんでも美姫が僕になんでも許してくれるようになったというか。


なんなら、美姫の方から積極的に誘惑してくるというか。

なんていうかその・・・ワザとなんじゃないかと思うほど、僕の前で制服のままパンチラしてくるし。

ソファーで座っている僕の膝の上に、足を乗っけて来て、悪戯してくることも増えたし・・・


お母さんがキッチンにいて、気まずいときは、すぐ僕の部屋につれてかれて。

なんていうか、その・・・付き合いたてのカップルの様にイチャイチャされて。

そんなことされたら、僕だって嬉しくなるし・・・


それに、なんか誘惑の仕方が前にも増して、大胆というか・・・エロイというか・・・

僕の好みを熟知しだしたのか、その気になってしまうようなことをしてくるというか。


まぁ、正直・・・そんな美姫が僕は好きだし。

彼氏なんていない方が良いって思ってしまうわけで。


だから、なんていうか、男の子影があるか無いかが気になるというか・・・


「てか、ナンパ初めてって言うけどさ・・・その、姉ちゃん可愛いじゃん? その、予備校とかでナンパとか、されたりしないの?」

「えっ? ナンパなんてされないけど、告白はしょっちゅうされるわよ」


そっか、されるのかよ!?

まぁ、そうだよね・・・


美姫は黙ってると、本当に可愛いもんね。

カラダはエッチだし・・・


「てか? しょっちゅうなの?」

「なによ~? 心配?」


心配だから聞いてるんですけど!?


「イヤ、まあ、今はちょっと嫌かなって思うけど。 でも、そんなにしょちゅう告白されてるのに、誰も良い人いなかったの?」


「ふふっ、なによ、今はちょっと嫌って。 大丈夫よ、安心して、いまはしばらく彼氏なんて作る気ないし、アキラ以外とそういう関係になりたいとも思わないもん。 でも、今まで告白された相手なんて、来る男、来る男、皆お前を守ってやりたい的なこと言ってくるオラオラ系みたいな奴らばっかりだったから。 マジで、キモイ男しか来なかったら、ナンパ男なんて禄でも無いヤツしかいないわよ」


そりゃ、まあ、美姫は、外面は大人しそうな可愛い女の子に見えちゃうから・・・

君を守ってあげたいとか言われちゃうよな・・・


美姫は、守られたいより、尽くしたい系の人だしな。

中性的で、なよったした感じがたぶん大好物なんだろうな、この人・・・

濃くて男性ホルモンマシマシみたいな奴は好みじゃないって言ってたし。


まあ、尽くしたい系って、なんだかんだで結構損をするっていうか。

実際に前の人生で、美姫が出会った男なんて、みんな禄でもないヤツばっかりだったていうか・・・

ひどいフラれ方して、あまりに辛いからって、僕を呼びよせては、甘えて来てさ・・・

それで、また新しい恋が始まったらポイだもん・・・


最後も、結婚して、子供作ったと思ったら、数年後には実家に帰って来てたし・・・

まあ、美姫が結婚した頃には、もう美姫とも疎遠になっていたから。

詳しいことは、俺は全然知らないんだけど・・・


「えっと、案外つきあったら、甘えてくれる人だったりして、普段はお前を守ってやるって言って頼もしくみえるのに、二人っきりだと甘えてくるっていう男もいるかもしれないよ?」

「そうかな・・・でも、確かに、最近のあんた見てたら、そういう男もいるのかなって思ってきちゃうわよね・・・」


最近の俺ね・・・まあそうだよな、前の人生での小学5年の頃の俺なんて、言いたい事言えないで、モジモジしてた子供だったし。

 

基本高校生くらいまで、ずっと女の子の方からリードされちゃう感じだったし。

教科書忘れても、隣の子に見せてって言えずにモジモジしてたら、スッと教科書を差し出されて、隣の女の子がニコって笑ってくれたり・・・


佐久間って、放っておけない感じだよね~

佐久間って、なんか可愛いよね~


とか、良く言われた気がする・・・


たぶん同級生の数人は、俺のこと好きでいてくれたんじゃないかって子がいたけど。

そんなの感じても、俺から告白なんて出来なかったし・・・


ゆかりちゃんの事で傷心してた頃、同級生の女の子に慰められて・・・

それからグイグイ来られて、付き合ってキスまでしちゃったけど。

結局あれも、全部相手にリードされちゃう感じだったしな~

 

『―――ピンポーン 次はふもと橋、ふもと橋。 お降りの方はお知らせください』


ん?


「アッコちゃん、起きて。 もう降りるよ」

「ん? うん・・・」


ふふっ、ポヤ~ってしちゃって、もう可愛いな。

なんだろうな、この小動物は・・・


『―――ピンポーン』


『―――次、止まります』



◇◇◇



バス停を降りて、秀樹だけ家の方向が少し違うから、途中で別れるハズなのに。

最後まで、るなっちを見送るとか言って、俺達についてきて。


アッコちゃんの達のアパートの前まで送って来たところで・・・


「アキラくん? 明日夕方お家に行っても良い?」

「う~ん・・・多分夕方には家に帰ってると思うけど」

「じゃあ、病院から帰ってきたら、電話して?」

「えっと・・・アッコちゃんの家に?」

「うん」


アッコちゃんの家に電話って・・・お父さんが出たらどうしよう。

うっ、まあでもしょうがないよな・・・


「えっと、わかったよ・・・」

「どうしたの?」


「イヤ、電話・・・お父さん出たらイヤだな~って。 俺あんまり気に入られてないっぽいからさ。 ナハハハ・・・」

「だいじょうぶ! 明日は、私が全部電話に出るから!」

「じゃあ、明日病院から帰ってきたら電話するよ」

「絶対だよ! 待ってるから!」


そう言って、アッコちゃんが自分のアパートへ入って行くのを見届けてると、美姫と秀樹と3人で歩き始めた。


「ところで、秀樹は明日るなっちと神社行くの?」

「イヤ・・・明日はバレエがあるとかで、こんど一緒に行こうって約束した」


「そうなんだ・・・でもさ~ なんか、今日の感じ・・・るなっち、意外と行けちゃう感じじゃない?」

「えっ? そう? やっぱりそう思う?」

「うん、なんか、今日の感じ見てたら、行けるんじゃねって思っちゃった」


そんな、秀樹と僕の会話を隣で黙って聞いて居た美姫がいきなり―――


「ねえ、本当にあの子で良いの?」


ん? また美姫か・・・

なんだ? ずっとそれ言ってるな~


「だから~ 秀樹が浮気して許せないのはわかるけどさ~ 秀樹だってお年頃だから・・・」

「アキラ! 浮気ってなんだよ!」

「美姫が大好きって言ってたクセに~ るなっち、るなっちって酷いよね。 姉ちゃんが可哀そう、うぅぅ」

「美姫さんは・・・その憧れだよ、憧れ!」


そんなガキの会話にも。

秀樹が自分を好きだってことにも興味の無い美姫が。


「ハイハイ、秀樹君ありがとう。 でもさ~ あの子~ 絶対面倒くさい子だよ」

「そんなの、承知の上だよな? 秀樹?」

「そんなに、面倒くさいかな?」


えっ? えっと・・・秀樹・・・

あいつは、色んな男子に唾つけちゃう女だぞ。

それに、承認欲求の塊のような女の子だぞ・・・


「まあ、女の勘ってヤツ? あと、私の周りにいるヤツらからの統計的データのフィードバックを兼ねて分析すると。 あの子は絶対に面倒くさいし、したたかで腹黒ねアレは・・・」

「イヤ、そんなの、姉ちゃんに言われなくたって、見ればわかるよ。 間接キスの件だって、普段の言動だって・・・」


「でも・・・めっちゃ可愛いし・・・」


ぬあ~ 顔って・・・

まあそうだよね、顔は大事だよね・・・


「姉ちゃん?」

「なによ?」


「まあ、秀樹なんてこれまでまともに女の子の友達ひとりいなかったし。 これも人生経験だよ、そういう女もいるんだって知って成長するには大事な一歩だと思うけど・・・」

「う~ん・・・女の子不信にならなきゃ良いけど。 何気に秀樹君って純粋そうだからな・・・」

「僕は、そんな女の子不信になんてならいです! それにるなっちは、そんな子じゃないはずです。 さっきだって二人っきりの時は・・・」


二人っきりの時ね~

何言われた知らんけど、ああいう女は、二人っきりの時には、甘い言葉を発したりするんだよね~

まあ、秀樹・・・がんばれ・・・


人生何事も経験だから。


「アキラ? 明日は、夕方家にいるの?」

「ねえ? お前さっきの話聞いてた?」


「うん、アッコちゃんも家にくるんでしょ?」

「はぁ? 知ってて言ってんの?」

「えっ? 遊びに行ったらダメなの?」


こいつは・・・


「はぁ・・・来たらいいよ・・・」

「ヤッタ~ るなっちとの予定が無くなったから暇だったんだよね~」


明日美姫は、ゆかりちゃんと買い物に行ってたし、こいつが来ても二人に会う事も無いだろうし。

でもなぁ・・・せっかく、久しぶりにアッコちゃんと二人っきりだと思ったのに・・・


「じゃあ、アキラ! 美姫さん! また明日~ バイバイ!」

「あ~ バイバイ・・・」


はぁ~ 久しぶりに、アッコちゃんと二人っきりがよかったな~


「ふふふっ、ざま~」

「んあ!? なんだよ美姫!?」

「よかった~ 明日ゆかりと買い物行くから、秀樹君がいたら安心よね~」

「安心ってなんだよ!?」

「えっ? あんたが、アッコちゃんとエッチなことしそうだからよ」


もう・・・こいつは、何なんだよ・・・

ひょっとして、雄太のことで、俺に何か恨みでも持ってるんじゃ?


はぁ、アッコちゃんが家にくるのなんて、タイムリープで戻っちゃったから、入院後初めてなのに。

なんで、俺の周りには邪魔者しかいないんだよ・・・


もし気に入っていただけたり、少しでもおもしろいなと思ったら

ブックマークや目次下の☆☆☆☆☆を★★★★★へ評価していただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ