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第84話 なんかタイムリープ中の女神の態度が投げやりなんだが

ロト6の当選番号を確認する俺。

よし、念のために腕に数字も書いたし、タイムリープするためのブランコを探さないと・・・


そう思い、来た道を引き返し、裏路地をウロウロ探し出す。

いつも琴似・栄町通りしか通らないせいで、あまり琴似駅周辺の裏路地に何があるのかをいまいち把握してないんだよな。


なんかあっちに大きな公園があったような気がする。

あいまいな記憶を頼りに、路地裏をウロウロして、おぼろげな記憶にあった公園を見つけたのだが・・・


ブランコが無い・・・

マジかよ?


結構大きめの公園なのにブランコが無いって。

ううう、ついてないとういか・・・


しょうがない他の公園を探そう。

でもな~これ以上駅から離れると移動時間とか感がると厳しいよな・・・


来た道を引き返して、琴似・栄町通りまで戻ってくると、そのまま通りの反対方向に歩みを進めた。

そして、琴似神社の前を通り、通りの角を曲がってまた路地裏と入って行く。


歩けど歩けど、公園らしきものが無い・・・

イヤ~マジか・・・この辺全然公園が無いな~


神社の周りの通りをぐるっと迂回するように、また琴似駅の方へ路地裏を通り戻ってくると。

ビルに囲まれた一角に、小さな公園があるのを見つける。


琴似すみれ公園・・・


ぱっと見、OLがお昼にお弁当なんか食べてそうな、ベンチがいくつか並んでいる。

まあ、こんな小さな公園じゃな~


と思って、公園の奥の方をよく見て見ると遊具らしきものがチラっと見える。

急いで駆け寄ってみると・・・


ブランコだ!!


マジ?えっ?ここって、もう琴似駅のすぐ真裏じゃん。

こんな駅地下に、ブランコがある公園があったなんて・・・

これこそ灯台下暗し的なヤツじゃないか。


よし・・・えっと、まず戻らないといけない日は、サッカー少年団で票集めを各策した月曜日。

2000年10月30日に戻って、秀樹と剛と相談して、田島にバレない様に票集めをするんだ。


それで、まずハルちゃん先生に写真がバレるリスクはいったん回避できるはず。


それから、31日の火曜日は実際にオーディションがあって、皆が役をゲットできるのを確認する。

放課後、剛がハルちゃん先生のパンツを覗いて、アッコちゃんにドン引きされて、死にそうになるのは・・・

まあ、あれは放っておいて良いな・・・うん・・・


で11月1日の水曜日だな・・・

まずは、票を入れてくれた連中に、遥ちゃんの魅惑の写真集6枚組の配布会をして・・・


えっと・・・秀樹と剛とブランコでうだうだ時間を過ごしていたけど。

木下の家に行って、兄ちゃんの鬼畜イベントを回避しないと。


木下の兄ちゃんの相手が、あのゆかりちゃんだったとはな~


ゆかりちゃん・・・


いまだに信じられ無いよ・・・

ゆかりちゃん・・・


本当なら、ゆかりちゃんのことも救いたいけど。


でも、部屋に行くくらいの関係ってことは、付き合ってたんだろうし。

美姫も、最近彼氏出来たって聞いてたらしいし。


ていうことは、付き合ってたってことは好き同士だったってことなんだろ?

クゥッ・・・もう、なんでこんなに胸が苦しくなっちゃうんだよ。

もう、ずっと昔のことなのに・・・


でも、アッコちゃんと木下の話を聞いてたら、怒って部屋から飛び出て行ったって言ってたし。

っていうことは、無理やりされて怒ったってことは・・・

お互い同意の上じゃなかったってこと?


てことは、ゆかりちゃんには、その気は無かったってことなんだろうか。

でも、そしたら、なんで部屋までノコノコ付いて行ったんだ・・・

あぁぁぁぁ、もう! なんで、ゆかりちゃんは・・・バカなんじゃないのか!


もう、こうなったらゆかりちゃんだって助けてあげなきゃいけないじゃんか!

でも、いったいいつに戻ったら良いんだよ・・・


確か、タイムリープした前後でも、同じようなことしてたって、二人から聞いてるし・・・

木下の兄貴が常習的に、女の子連れ込んでは無理やりしてるってことなのか?

それとも、その3回とも全部相手がゆかりちゃんなの?

もう、全然わかんないよ・・・


それに、何も起きてない時間まで戻って。

あれから、ずっと会ってなかった俺が急に眼の前に現れて、ゆかりちゃんに何て言ったら良いんだよ?

危ないから、木下の家に行くな、なんて急に言われたって、なんのことってなるっちゃうんじゃん。


じゃあ、美姫に行って、木下と別れろって説得してもらう?

イヤ、無理だろ・・・


ゆかりちゃんが、美姫の助言なんて、素直に聞くと思えないし。

それに、いきなり自分の彼氏の事を美姫から悪く言われたって、絶対喧嘩になっちゃうだろうし。


どうしたら良いんだよ・・・

こんなの、無理じゃん。


なんで、寄りにもよって、ゆかりちゃんなんだよ!

なんでだよ!!


なんでだよ・・・ゆかりちゃん・・・


どうして・・・


わかった。


もう、良い。

でも、昨日逃げ帰ったって言ってた、ゆかりちゃんのことは絶対に救いたい。

俺が、ゆかりちゃんを助けたい・・・


でも、いきなり会って、どんな反応されるんだろう。

会うのが怖い・・・


あの時みたいに、笑顔で久しぶりって言ってくるのかな・・・

俺のこと、怒ってないのかな・・・


うぅぅ、イジイジしててもしょうがないじゃん。

もう、良い! ゆかちゃんは絶対に助ける!


そうと決まれば、もう覚悟決めるよ。

昨日の何時くらい、なのか全然わからないけど。


俺が、公園で遥ちゃんの写真配布が終わって、しばらくしてから、アッコちゃんが泣きながら俺の家に来たってことは・・・

少なくとも、写真配布してる時からアッコちゃんが俺に家にくるまでの間に、事件は起こったってことだから。


じゃあ、遥ちゃんの写真配布をなるべく早く終わらせて。

急いで、木下に行って、呼び鈴鳴らしまくれば、あの二人が部屋から出て来るはずだよな。

念の為に、美姫をうまく誘導して、あまり角が立たない様に、ゆかりちゃんにジャブを入れてもらうのもありだし。



よし、じゃあ、やっぱり戻るのは2000年10月30日の放課後に・・・



覚悟は出来た。


ゴクリ・・・


うぅぅぅ、ブランコで、あそこまでバカみたいに漕ぐのか怖いな~

ワンチャン死ぬぞ・・・


イヤ、イヤ! やらないと!


ゆかりちゃんを救うんだから!


自分の中でのタスクの整理を済ませて、いざタイムリープをするために、ブランコを漕ぎ始める。


ビルに囲まれて、通りからもあまり目立たない場所にあるブランコの乗り。

少しずつ、勢いを増していく。


徐々にブランコのふり幅が大きくなっていき。


自分のカラダが地面と平行になるくらい、ブランコのフリ幅が大きくなり。

まるで、地面に落ちて行くような感覚になり。


うぅぅぅ、もう・・・これ以上無理・・・

くぅ・・・このブランコが戻る瞬間の、撓む感じが超絶怖くて。

それでも、覚悟を決めて、勢いを増していく。


イヤ、マジで、これは・・・もう無理・・・


マジ・・・死ぬ・・・


そう思った次の瞬間。


『―――パッ!パッ!パッ!』


キチャ~!! ようやくキタ!


ううう・・・怖かったよ・・・

マジで死ぬかと思ったよ~


勢いを殺すために、地面に近づいた瞬間に足裏でブレーキをかけつつ。

強制的に、ブランコの勢いを止めて行く。


それを数回繰り返して、ブランコがようやく停止すると。

俺は、急いで、ブランコから立ち上がり、駅に向かってダッシュを始めた。


公園を出て、琴似・栄町通りまで戻ってくると、そのまま琴似駅の方向へ走り。

ちょうど、交差点の信号が青なのが目に入り、急いで走って行くが。


わたる直前に、歩行者信号が点滅しだしてしまい。

一瞬躊躇するが、もうここは多少クラクションを鳴らされようが、突っ込むしかない!!

最後の力を振り絞って、交差点を渡り切ると、そのまま琴似のバスターミナルの中へ入って行き。

4番出口のですかレーターを急いで駆け下りると。


そのまま、中央改札を抜けて、ホームへ急ぐ。

ちょうど、地下鉄が入って来る音がする・・・


階段を降り切って、ホームに着いたと同時に地下鉄が到着し。

急いで飛び乗ると、そのまま近くの席に腰を下ろす・・・


よし、これで、タイムリープ出来るぞ。

ハァ、ハァ、ハァ・・・


相変わらず、俺のタイムリープって、ことごとく体力を消費しやがる。

札幌地下鉄特有の、キュイ~ンという少し甲高いモータ音が鳴り、スピードが上がっていくのを感じつつ、そんな事を考えていると・・・


『―――パッ!パッ!パッ!』


車内の照明が点滅するような感じ。


よし・・・これでタイムリープ可能になったぞ。

あとは、寝るだけだ・・・


そう、寝ないといけない。


走って、さっきまで息も切れていたがだいぶ落ち着いた。

あとは、地下鉄に揺られながら、寝るだけだ・・・


― ― ― ――― ――― ―――――― ――――――――― zzzzzz


目の前が急に真っ白い光に包まれる・・・

うっ!眩しい!


「もう相変わらず、危なかったしいことしてるわね・・・」


ん? この間と同じ、タイムリープのお姉さん・・・


「イヤ、今日は比較的安全だった方だと思うけど?」

「ブランコから落ちたらどうするのよ!?」


「だって、あれしか方法ないもん」

「岩見沢のグリーンランドに行くとか色々あるでしょ?」


「イヤ、イヤ、タイムリープするのに何時間も時間かけたく無いし」

「まぁ、そうだけど・・・」


なんだろうな、このタイムリープのお姉さん事、女神さま?

なんでそんなに俺のこと心配するんだ?

なんか、ちょっと怒ってるし・・・


まっついっか・・・タイムリープさせてくれるならなんだって良いよ。


「時に、相談なんですけど?」

「なに?」


「あの・・・ゆかりちゃんを助けようとしたら、どうしたら・・・」

「あ~ 希美のお兄ちゃんの彼女さんね? 無理ね」


「えっ? なんで?」

「だって、私は彼女のこと知らないもの」


はぁ? 女神なのに?


「あの? 仮に2000年9月25日以前に戻って、過去をやり直すとかしたいって言ったら?」

「それも無理」


えっ? 無理なの?


「なんで?」

「2000年9月25日に戻れたのは、あなたが夢の中で何度も何度も強く後悔した思いがあるからよ」


「えっ? じゃあ、聖子との思い出の場所に戻してくれるっていったあれは?」

「あれだって、あなたが、何度も夢であの時声をかけてたらな~ ワンチャン聖子と付き合えて、エッチできたかもしれないのに~ って何度も夢にみたからよ」


えっ、イヤ・・・間違っては無いけど、エッチとかって・・・

この女神、俺の夢の中や、今まで俺が考えてた事とか全部知ってるってことなの?

めっちゃ気まずいじゃん、そんなの・・・


「じゃあ、ゆかりちゃんが、初めて木下の兄貴に襲われた日はいつなの?」

「そんなこと知らないわ、私が見て無いもの」


「見てない?」

「そうよ、私が知ってるのは、あくまで君が見た過去だけ。 だから、君が見たことない、知らないことがいつどこで起こったかなんて知らないのよ」


なるほど、そういうことなのか。

じゃあ、仮に25日に戻って、ある出来事だけ解決したとして。

そのまま、タイムリープで、いまこの時間に戻ってこようとしたら、それは出来るの?


未来に行くってこと?

それも無理、行けるのは過去だけよ・・・


「そうなんだ・・・」

「なんか、今日は良くしゃべるわね?」


えっ? ちょっとウザがってる?


「てか、お姉さんって何者?」

「そんなの・・・ひ・み・つ・よ ふふっ」


なんか、やっぱりこの辺のウザい感じ美姫っぽいんだけど・・・


「ん? ちなみになんだけど・・・」

「なに? まだあるの?」


イヤ、女神さん・・・


「えっと、ちなみに~ 今回戻って宝くじなんて買っちゃって~ 1等当てちゃう、とかってやっても良いのかなって?」

「う~ん、知らな~い。 いいじゃない?」


えっ!? 軽っ!


「えっ? 良いの!? でも・・・ほら、歴史を変えすぎたとか色々問題になったり?」

「知らなわいよ。 私そんなこと何にも聞かされてないし、もう細かいこと気にするのね~」


えっと・・・細かいことなのかな~?


「ねえ、アキラ?」

「えっ? はい」


あれ? 始めて名前で呼ばれた・・・


「わたし、これからちょっと用事があるのよね~ だから、用件早く済ましてくれない?」

「えっ? 用事って・・・ 女神なのに?」

「女には色々あるのよ。 もう、早くして!」

「えっと、じゃあ2000年10月30日の放課後、秀樹と剛と一緒に相談していた所まで戻して欲しいです」

「うん、わかったわ。 じゃあ、あんまり無茶しないでね。 バイバイ」


なんだろうな・・・この家族感とういうか、彼女感ていうか、めっちゃなれなれしい感じ。


そんな事を考えていると、また少しずつ目の前が暗くなっていき。

完全に目の前が真っ暗になると同時に次第と意識が覚醒してき・・・


――――――――― ―――――― ――― ――― ― ― ―


・・・んんん。



「――――――キラ!」



「―――アキラ!」



「アキラ! 起きろって!」


ん? ここは?


「なに、寝てんだよ? サッカー行くぞ!」

「剛・・・?」

「なに寝ぼけてるんだよ?」


ん? ここって・・・教室か?


「ふふふっ、もうアキラくん、帰りの会の挨拶終わった瞬間、鞄枕にして寝ちゃうんだもん」

「アッコちゃん?」

「じゃあ、アキラくん。 サッカー頑張ってね。 また明日~」

「うん、また明日ね バイバイ・・・」


戻ったのか?


「ホラ、早く行くぞ!」

「うん・・・」


よし、もどった! この一週間は、やることいっぱいだから、慎重に・・・


ん!? そう言えば、ロト6の当選番号は?


腕に書いてたの!?


消えてるし、まあそうだよな~


えっと・・・09に6を3回、23と28。

ノートに書いておかないと忘れるな。


えっと、09 に6を3回・・・15 21 27 あとは 23と28か。


よし完璧、これで1等当選、3億円は俺のモノだぜ。

あとは、忘れずにくじを買わないとだな。


「なに? その数字?」

「えっ!? なんでもないから! 勝手にみるなよ!」

「はぁ~ へんなの・・・ ほら、変な事ばっかりしてないで、早く行くぞ!」

「わかったって、ちょっと待って・・・」


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