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第5話 俺は友情より女を取るんだ!!!

アッコちゃんにキスをされた頬を抑えながら、ポーっとしながら。

ゆっくりと階段を上がって、まだ休み時間中の廊下の喧騒の中、トボトボと1人で歩いて教室の前まで辿りついたのだが。


実際問題、この扉を開けた向こうにはアッコちゃんが居て。

しかも、俺の隣の席に座ってるはずだ。


さっきのことがってあって、どんな顔して自分の席に戻って良いのか。

まったく気持ちの整理がつかないまま、ここまで来てしまっていた・・・


うぅぅ、教室に入るのが気まずい・・・


それでも、こんな所に突っ立ってたらまた、面倒くさいヤツに絡まれるし・・・

うぅぅぅ、もうどうにでもなれ!


――― ガラガラガラ


意を決して扉を開けるが。

目の前には、剛達男子数人がじゃれ合った姿があり。

バカ面をした剛と目があって、アキラっと声を掛けられるが。

今はこんなバカを相手にしている気持ちにもなれず。


無視をして、トボトボと俯きながら、足元だけを見て自分の席へと歩いていくが。

アッコちゃんは、どんな顔をして席に座っているんだろう・・・


席に座った後は、どんな顔してアッコちゃんと会話したら良いんだろうか?

そんなことを考えながら、足取り重くトボトボと歩いていると・・・


「――― オイ!」


はぁ? 誰だよ?

また、面倒くさいヤツが絡んで来たのかと思い、声がした方へ振りむくと。

何やら、めちゃくちゃ怒り心頭といった感じの藤澤君がそこに立っていた・・・


「なあ!」

「なに?」


なんだ、なんだ?

コイツ、ゴリゴリに怒ってんじゃん? なんで?

意味がわからず、藤澤君が何を言うのかジッと待っていると。


「アキラ・・・お前、どこに行ってたんだよ?」

「えっ? どこって・・・別に・・・」


そう言うと、急に藤澤君にヘッドロックされて、教室の後ろの隅まで連れて行かれると。

耳元で声を潜めた藤澤君が・・・


「お前、さっきのアレなんだよ? アッコちゃんと手なんて繋いで、どこ行ってたんだよ!? 抜け駆けするとかズルいぞ!!」


はっ? えっ? ズルイって言われても・・・


「イヤ、だって、あんな寂しそうにしているアッコちゃんこと、放って置けないだろ?」

「それはそうだけど。 なんで俺も誘ってくれなかったんだよ!?」


「えっ? だって、お前鬼ごっこ足しそうに続けてたじゃん?」

「だって、アッコちゃんがまだ体育館にいるなんて知らなかったし!」


「アッコちゃんが仲間外れにしたのに、鬼ごっこを続けられるってことは。 お前のアッコちゃんへの気持ちはその程度ってことなんじゃないの? そんなヤツになんか言われる筋合いないけど」

「おっ、お前! なんだよそれ!」


「そのままの意味だろ。 俺は、皆の輪から外れたアッコちゃんをずっと目で追ってたし。 寂しそうに体育座りして、泣きそうな顔をしたあの子を放って置けるわけないだろ?」

「だから、なんでその時、俺もさそわなかったんだよ!」


「今にも泣きそうなアッコちゃんを見たら放っておけなかっただよ。 俺の目にはアッコちゃんしか映って無かったし。 彼女のことしか考えてなかったんだから。 お前に声なんて掛ける余裕、あるわけないだろ!」


てか、コイツ気づいてなかったのかよ?

あんなに寂しそうにトボトボ体育館の壁沿いを歩いてたのに。

そして、あんな体育館の端で、泣きそうな顔して体育座りして1人でいた彼女のこと・・・


「それで? どこ行ってたんだよ!?」


はぁ~ お前には関係ないだろ・・・


「校舎前の植物園の温室の裏だよ。 アッコちゃんが泣いてたからな、人目を避けられる場所に連れて行ったんだよ」


「二人で!?」

「だったらなに?」


「何話したんだよ!?」

「お前には関係無くない?」

「関係無くないだろ!?」


「どうして? アッコちゃんと俺と二人だけの会話だぞ。 お前は関係無いだろ? 何か離したかったら、お前もアッコちゃんを誘えば良いだけだろ?」


「なっ、なんだよそれ!?」


『オイ!佐久間!藤澤!授業始まってるぞ! さっさと座れ!!』


えっ? あっ・・・

後ろを振り向くと、さっきまで蜂の巣をつついたように騒ぎまくっていた連中が綺麗に席について。

教壇には、担任の小西が教科書を教壇にトントンしながら、こっちへ怒りの目を向けていた。


『すいません・・・』


藤澤君と二人で謝罪をすると。

トボトボと自分の席へと戻る。


隣の席では、まだ納得言って無い様子の藤澤君がブツブツっと小声で何やら文句を言っているが。

そんな文句を言われたところで、アッコちゃんを助けようとしなかったお前に文句なんか言われ筋合いなんて無いし。


同じ子を好きだとしても、正々堂々抜け駆けせずに戦うとか殊勝な心意気何て俺には無い。

俺は前の人生でのあの後悔をやり直すために来たんだ。


そして、願わくばアッコちゃんと交際して、将来的には彼女をお嫁さんにするという強い思いでココにいるんだから。

これはもう戦いなんだ・・・子供の恋愛ごっこのお前なんかに付きあってる暇なんてないのだから・・・


藤澤君に絡まれて、いけ好かない小西に怒鳴られてイライラして、そんな事を考えていると。


――― コツ!


ん? 手紙?


手紙が飛んできた方を居ると、僕からは視線を外して、机を凝視しながらモジモジしているアッコちゃんがいた。


なんだろうっと思い、折りたたまれた手紙を開けて。

藤澤君に気づかれないように、教科書に隠しながら手紙を見ると・・・


『さっきはゴメン。 恥ずかしくてなって逃げちゃった。 もしイヤじゃ無かったら、放課後にどっかで会えない?』


えっ?


手紙を読んで、再度アッコちゃんの方を見るが。

顔を真っ赤にしたまま、相変わらず机を凝視して、僕とは一切目線を合わせてくれない・・・

うぅっ、どうしたら良いんだろう。


放課後にアッコちゃんと会いたい!


これは、手紙で返事を出すべきなんだろうけど。

さっき、手紙の折り方を教わりそびれてしまったし。

どうしたら・・・でも、返事を書かないとこのまま終わっちゃうし・・・


くそっ、もう知るか!


午前中に手紙を書いた時に、ノートから切り離した残りを使って。


『良いよ』っとひとことだけ書いて、そのまま四つ折りにして、アッコちゃんの机を狙って投げたのだが。

ただの四つ折りにした紙は、空中を待っている間にすぐ空気抵抗で失速してしまい。

アッコちゃんの机の端にギリギリ着した瞬間、ポトッとそのまま床に落ちてしまった。


うぐっ! やっぱり、さっき手紙の折り方教えてもらっていれば・・・

そんなことを思いながらも、アッコちゃんの足元に落ちてしまった手紙をどうしようっと思っていると。


何かが落ちたことに気づいたアッコちゃんが、自分の足元を一生懸命探し初めて。

手紙を見つけて、グッっと手を伸ばして、指先でそれを掴むとすぐに手紙だとわかったのだろう。


そこで、初めて僕の方を見ると、いつもの最高に可愛い笑顔でニコッと微笑みかけてくれ。

その笑顔に、また僕はキュンキュンして、教科書に顔を隠しながら気持ちが昂るのを必死で堪えていると。


――― コツ!


という音と共に、教科書で隠した僕の顔の目の間に手紙がスススッと滑って来た。

イヤ、手慣れてらっしゃる・・・さすが女の子・・・


ドキドキしながら、目の前の手紙を掴むと。

また、隣の藤澤君にバレない帳に、教科書に隠れて手紙を開くと。


『ふもと公園で待ってるね(ハート)』


!? ハートマーク!?


えっ!? アッコちゃん!? ハートマークって!?


イヤ、待て待て待て・・・早まるな・・・

前の人生じゃ、メールにしてもラインにしても、ハートマークなんてご挨拶のようなもんだ。

ただ、好意的ではあるといった意味であって、けっしてあなたが好きという意味では無いことくらい、前の人生で充分学習してきたワケで。


でも、この時代の小学生の女の子が使うハートマークの意味っていったい・・・

ただ、可愛いから使っているのか?


でも、ハートマークだけ、わざわざ香りペンで使って書いてるし・・・

色もピンク色だし・・・これは・・・


だめだ、前の人生で女の子とまともに二人っきりで会話をするようになったのなんて高校生くらいからで。

彼女が初めて出来たのは大学生だったし・・・

小学生時代の女の子がどういった感覚で、ハートマークを使っていたのかなんてけ経験がなさ過ぎてまったく分からないのだ!


えっ? これって、どういう?

隣を見ると、明らかに顔を真っ赤にして、恥じらいを隠してモジモジしたアッコちゃんが居て。

その姿はまるで恋をした少女のように見えてしまって。


単純バカな俺は、その好意が自分に向いているのではないかと。

ハートマークを都合よく解釈して、1人で勝手に舞い上がりはじめていた時・・・


「――― なんだよそれ?」


えっ? ヤベッ・・・

アッコちゃんの方ばかりに気を取られて、完全コイツの存在忘れてた・・・


「なんだよその手紙?」

「うるさいな~ お前には関係ないだろ」

「見せろって!」

「ヤメロ・・・なんだお前は・・・」


隣から、俺の手元にグッと手を伸ばして手紙を奪おうとする藤澤君から辛うじて手紙を守ると。

そのまま、ポケットの中のその手紙をグッと忍ばせる。


「今、アッコちゃんから手紙貰ってただろ!?」

「もらってない、もらってない」

「ウソだ!」

「本当、本当・・・」

「ズルいぞ! アキラばっかり!!」

「だから、ズルいってなんだよ・・・」


『オイ! 佐久間! 藤澤! うるさいぞ!! いい加減にしろ!』


チッ! もう藤澤のせいだ・・・

また小西に・・・


『すいません!』


イライラしているせいで、二人とも少し声を荒げて謝罪をする。


たく、なんなんだコイツは・・・

なにがズルいだ。


何もしなかったお前が全部悪いんだろうが。

俺はアッコちゃんと確実に関係を築こうとしているんだから邪魔するなってんだよ。


ホワント生きて、ただただガキの淡い片思いでしか無いお前と違って、こっちは人生掛けた大恋愛中なんだぞ!


こっちは、この後の人生が掛かってるんだ!

悪いけど、男の友情なんてチンケなモノを優先してる余裕なんてないんだよ!


そもそも、お前とも中学生までで、違う高校に行ってからなんて一切付き合いが無くなるわけだし。

ごめんだけど、今の俺はアッコちゃんの為なら、このさき中学生で友達が1人もいなくたって平気なんだ。


それよりも・・・俺には近々の問題があるんだ!


ふもと公園ってどこだよ!!


うぅぅぅ、子供の頃は近所の公園すべての名前と場所を把握してたのに。

ヤバイ・・・札幌を離れて10年以上経ってるせいで、公園の名前なんて全然覚えてね~!!


くぅ、どうして・・・


はぁ・・・札幌を離れて、嫁さんを紹介するのに帰省した時以外、一切帰って来なかった弊害がこんな所に。

美姫と色々あって、顔を合わせるのが気まずくて盆暮れも含めて一切札幌に帰省してなかったから・・・

どうしよう・・・まったく思い出せない・・・


そんな時、俺の方をいまだに睨みつけて来る隣のヤツが視界に入り。

あっ、コイツに聞けばっと一瞬考えてはみたものの・・・


イヤ、待て待て・・・

コイツにふもと公園ってどこ、なんて聞いたら、絶対何かあると思って付けられるに決まってる。

だとすると、アイツに聞くしかないよな・・・


――― キンコンカンコ~ンキンコンカンコ~ン♪


あれからひたすら隣の席からの憎悪に満ちたプレッシャーを無視続け。

2時間もの間、最悪な空気のなか、必死に耐えてようやく解放される・・・


帰りの会が終り、先生への挨拶を終わると。

アッコちゃんが、僕の方を見て、『後でね』っと口パクで伝えてくるので。

わかったと、小さく首を縦に振ると。


それを見たアッコちゃんが、ニコッと微笑み返してくれて。

可愛いな~っと思ってると、素早く帰る準備を済ませたアッコちゃんが先に席を立ち。

「バイバイ」っと一言だけ残して、足早に教室から出て行ってしまう。


5時間目終りの休み時間、剛にふもと公園ってどこだって聞きに行こうとしたら。

何故か藤澤君にぴったりマークされてしまい。

いまだに、ふもと公園がどこなのか解明せずにいた。

そして、帰りの会が終わっても、ずっと座ったままの俺を怪しんで、隣のバカは一行に帰ろうとしない・・・

こまったよ~ どうしようっと思っていると・・・


前の方の席に座っていた剛が、くるっとこっちを振り向くと。

カバンを持って、ルンルンで俺の方へ歩いてくると。


「ア~キラ~ 行こうぜ~!」

「ん? 行くってどこに?」


俺、剛と何か約束してたっけ?

それとも、タイムリープ前の俺が何か約束でもしてたんだろうかと思っていると。


「ハ~ッ? どこにって、決まってるじゃんそんなの! サッカーだよサッカー」


サッカー? なんだっけっと思い、ボーっとしていると。


「剛、こいつ朝からマジ変だから気を付けた方が良いぞ。 じゃあ、俺帰るわ」

「えっ? ああ、藤さん・・・バイバイ」


俺たちの空気感を一切知らない剛は、イライラした口調の藤澤君に話しかけられ。

小心者の剛は、動揺を隠せずオドオドするしか無く。恐る恐る返事をしたものの。

俺は二人の会話には一切入らずに、藤澤君が俺の事をずっと睨んでることは気づいてはいたけど、それを完全に無視して目を合わせずにいると。


「じゃあな!」


剛に言えば良いのに、わざわざ俺の方に向かって吐き捨てるようにそう言うと。

ズカズカっとイライラ全開で教室から出て行ってしまった。


藤澤君が教室からいなくなり、安心した剛が、えっ? どうしたのっという顔をしながら俺を見るが。

何もなかったように、カバンにモノを入れて帰る支度をしている俺を見て、何かを悟ったらしく。


「ほら! アキラ~ 早く帰って、サッカー少年団に行くぞ!」


藤澤君には一切触れずに、すぐにサッカー少年団のことへ話題を切り替えた。


って、そっか。 忘れてた・・・そういえば、入ってたっけな。

でも、今日はサッカーなんてしてる場合ではないのだ。

でも、藤澤君が帰ったことで、目の前の剛にあの事を聞くには今が絶好のチャンスだと思い。


「ごめん、剛さぁ。 ちょっと聞きたい事があるんだけど」

「なに?」


「ふとも公園ってどこだっけ?」


「はぁ? 何言ってんのお前? 藤さんの言う通り変だぞお前・・・」

「ちょっと今日さぁ、起きてからずっとなんか具合わるいんだよね。 だから変なのはそれほど気にするな! っで? ふともと公園ってどこ?」


「はぁ~ 大丈夫かお前? てかふもと公園だろ? 体育館の裏の児童会館の隣じゃん、マジで大丈夫なのか? 今日サッカー行けない感じ?」


あ~ なるほどね・・・体育館裏のアソコか~

くぅ~ 全然覚えてね~

でも、ナイス剛! サンキューだぜ。


「うん、悪い。だから今日は俺、サッカー休むは。 監督とコーチに、練習休むって言っておいて」

「えっ? マジかよ? 今日、来週の試合前の大事な紅白戦だぞ? マズいって!」


試合前の紅白戦?


あ~ そんなもんあったな~ 

でも、別にそんなモンでなくたって、もうメンバーなんて固定してるじゃん。

どうせ、練習サボったってスタメンなんて変わらないし。

剛には悪いけど、パスパス・・・


教室から玄関までしつこく絡んでくる剛を、具合悪いから無理っと冷たくあしらい。

そのまま正面玄関を出て階段を駆け降りている途中・・・


玄関前の横にある小さな公園脇にある木の陰から、明らかに俺を睨みつけてるヤツをみつけてしまう。


てか、アレで隠れてるつもりなんだろうか?

それにしても、何のつもりだアイツ・・・

ひょっとして、俺の事監視してるのか?


まったく、急いでふもと公園まで行かないといけないのにっと思いながらも。

あんなヤツに後をつけられて、せっかくの時間を邪魔されてはたまったもんじゃない。


いつもなら、ヤツが隠れている学校脇にある小さな公園を通って家に帰るのに。

ワザと反対方向へ歩きだして、ヤツがどういう行動に出るのか見ていると・・・


・・・やっぱり。


俺がいつもと違い、公園側を通らずに。

正面玄関を真っすぐ出て、左の方へ向かおうとしてスタスタ歩きだした瞬間。

俺に横目でずっとマークされてることに気づきもしないバカが、スッと木の陰から出て来て俺の方へ向かってスタスタと歩き始めてくるじゃないか・・・


イヤイヤ、マジかよ・・・

アイツ尾行でもする気か?

てか、藤澤君ってあんな粘着質なタイプだっけ?


5時間目も6時間目も、ずっと俺の方を監視するようにジーっと見られて続け。

いい加減、俺のストレスもかなり溜まってるんだけど・・・


とわいえ、どうしたもんかな・・・


学校前の歩道を歩きながら、正面玄関と反対側にある、東口の玄関前を通り過ぎていると。

目の前の交差点の信号が点滅しだして、赤に変わりそうなのが目に入り。

ここだっと思った俺は、咄嗟にダッシュを始めると・・・


「――― アキラ~!!」


背後から、藤澤君が俺を呼ぶ声が聞こえ。

走りながら後ろを振り向くと、鬼の形相で俺を追ってくる藤澤君がいた。


それを見た瞬間、俺は一段ギアを上げて、横断歩道を渡り始めると。

横断歩道の途中で、点滅していた青信号がパッと赤信号に変わってしまった。


すると、俺が横断歩道を渡し終わった頃には、もう車でバンバンと通過し始めていた。


そして、車がひっきりなしに通過していく道路の反対側で、ワナワナしながら俺のことを強烈に睨みつけてくる藤澤君の姿を見つけたのだが。

もう、これ以上関わっても面倒くさいだけだと思い、そのまま病院脇の道路を通って、駐車場脇にある階段を登ると。

そのまま病院の駐車場に止まっている車に身を隠しながら、学校の正面玄関側にある歩道橋を目指して走りはじめた。


そして、さっきいた場所から駐車場の反対側まで辿り着くと、病院の駐車場から学校前の通りに出来ると。

駐車場ゲートの脇にある、大きな木に身を隠して、正面玄関周りと歩道橋付近に藤澤君がいないのを確認した。


そして、歩道橋までダッシュすると、一気に階段を駆け上がると。

下校してくる他の生徒の流れに身を隠しながら、そのまま元いた正面玄関側の方へ戻っていった。

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