表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
39/167

第39話 私決めた・・・この子とアキラを結婚させる!


 もう! アキラのバカ~ 朝からキュンキュンしちゃうじゃない。

 それに・・・なによアイツ・・・


 めちゃくちゃキス・・・上手なんだけど。

 なに? あの優しいキス・・・

 どこで、あんなキス覚えてきたのよ~

 もう・・・ はぁ~ 思い出しただけでキュンってしちゃう。

 雄太のキスより・・・全然良かったかも・・・

 

 はぁ~ 私の弟、可愛いすぎる~

 キャハ! もう一緒にお風呂入って~

 一緒に眠って~ アキラのキスで目覚めって・・・


 なんて清々しい朝なんだろう!


 でも、これからあんなキスをアッコちゃんに独占されると思うと・・・

 ダメ、ダメ、アッコちゃんは私の可愛い妹になるんだから!

 

 うふふっ、アキラのお陰で~ 可愛い妹と、可愛い弟をダブルゲットだぜ~!


 『アキラく~ん』


 ん? あの声は秀樹君。


 『ほらアキラ! 早くしなさい!』

 『わかってるって~』

 『もう! 一時間前に起きてたのに、何やってるのよ~ ごめんね~ 秀樹君ちょっと待っててね~』

 『あっ、ハイ』


 秀樹君か~ 久しぶりだな~


「おはよ~ ひできく~ん」

「えっ? あっおはようございます・・・」


「ごめんねアキラが遅くて。 ジュース飲む?」

「あっ、ハイ・・・」


「秀樹君、大きくなったね~ アキラより全然大きいジャン」

「まあ、はい・・・ 美姫さんも大きくなって・・・」


 相変わらず目・・・合わせてくれないのね~

 下向いてモジモジしちゃってさ~

 昔は、私がアキラとキスしているの見られて、めっちゃ怒ってたのに~


「ねえ~ 秀樹君は彼女とかいないの~?」

「えっ? 僕なんて・・・そんな・・・」

「ヤダ、そんな照れちゃって可愛い。 いるの?」

「そんな、可愛いなんて・・・ 美姫さんの方が断然可愛いですし・・・ その・・・今日の恰好可愛いですね」


 あらヤダ、可愛いですねだって~

 今日の恰好? ん?


 あっ・・・ ちょっと胸チラがヤバかったかな?

 ひょっとして照れちゃってるの?


「そんな可愛いなんて言われたの久しぶりだな~ 嬉しい。 まだ私の事好きなの?」

「えっ? そ↑んな・・・ 好きだなんて・・・」


 あら、予想以上に動揺しちゃって・・・

 

「もう、好きじゃないんだ・・・」

「えっ? イヤ! 好きです。 いまでもずっと好きです。 美姫さんが・・・」


 えへっ そんな~ 久しぶりだな~

 もう、昨夜はアキラとお風呂に添い寝、今日はアキラのキスで目覚め!

 それに、秀樹君の熱い告白か~

 なんか数年ぶりだなこんなの。


「ふふっ、嬉しいありがとう」

「イエ・・・」


「ん? 姉ちゃん何してんの?」

「えっ、ううん。 なんでも無いよね~ 秀樹く~ん?」

「あっ・・・ハイ」


 ふふふっ、照れちゃって可愛い。

 でも、アキラの方がずっと可愛いけど・・・


「アキラ~ いってきますのキスは?」

「ばっ! バカなの! そんなのしないでしょいっつも!」

「いってきますのキスは!?」

「もう・・・ チュッ」


 『いってきます!』

 『おい! なんだよ今の!?』

 『うるさいな~ 見てただろ? 美姫が強引に要求したの~』

 『ずるいぞ! アキラばっかり~』


 ふふふっ、ほっぺにキスでも嬉しい!

 なんだろう、今日の朝日がすっごいキラキラで綺麗に見える。

 こんな清々しい朝なんて数年ぶりよ~


「ちょっと、美姫、あんたも早く準備しなさい! 10時に待ち合わせなんでしょ?」


 そうだった・・・ アッコちゃん。

 早く準備しないと~


 ふふふっ、アキラがクローゼット整理してくれたおかげでめっちゃ探しやすいジャン。

 こんな、お店みたいな畳み方、あの子どこで覚えたのかしら?


 しっかし、あの子几帳面よね・・・これなに?

 色ごとに、なんか収納場所分類されてる。


 ん? 下着も綺麗に収納されてる!?

 なによ、このパンツの綺麗な畳み方?

 あいつ本当にどこでこんなの覚えたのよ!?

 しかも、下着も色と柄物で分類されてるし・・・


 お母さんか・・・あいつは・・・

 もう、なんて良い子なの、あの子~

 一家にアキラじゃんこんなの。


 あの子さえ家にいてくれたら、わたし結婚しなくても暮らせていける自信があるわ。

 ん? あっ・・・これ中学まで来てた古い服か・・・

 そっか、最近よく着る服と、そうじゃ無い服とも分類してくれたんだ。


 う~ん、この古い服・・・

 アッコちゃん着るかな? 


 『ピンポ~ン ピンポ~ン』

 『あら~ アッコちゃんおはよう』

 『おはようございます。 あの~美姫お姉さんは・・・』


 あっ!? アッコちゃん?

 そうだ! なんか欲しい服ないか見て貰おうっと!


「アッコちゃん! おはよ~う!!」

「ちょっと、あんたまだそんな部屋着のまんまで・・・」


 もうお母さん・・・うるさいな~


「あっ、美姫さんおはようございます」

「ねっ、アッコちゃん、上がって」

「えっ!?」

「イイから、イイから」

「あっ・・・それじゃ・・・ おじゃまします」


 私のお古だけど~ 数回しか着てないヤツあるし。

 アッコちゃん、スカート持ってなさそうだし~


 私のお洋服で、コーデしてあげようかな~

 ふふふっ、何か本当の妹出来たみたい♪


「えっと、アキラくんは?」

「アキラなら、とっくにサッカ~行っちゃったよ~」


 ん? ・・・マッズイ!

 クローゼットが綺麗に整理整頓されてたせいで忘れてた・・・

 綺麗なの、あの一角だけじゃん・・・


 他は・・・マズイ、こんな部屋見せられない・・・


「アハハハ、アッコちゃん。 アキラの部屋でちょっと待ってて~」

「あっ・・・ハイ・・・」


 あ~ 焦った~ もうすでに見られているとは言え。

 こんな汚部屋見せられないよ・・・


 『ごめんね~ 何かまたせちゃって。 ハイジュース』

 『あっ、ありがとうございます♪』

 『本当にアッコちゃんは可愛いわね~ それにお行儀も良くて~』

 『そんな・・・』


 ん? お母さん・・・

 お母さんも相当アッコちゃんのこと気に入ってるわよね~


 『アッコちゃんは、お部屋も綺麗なんでしょうね~』

 『えっイエ・・・ アキラくんと同じような感じです・・・ そんな綺麗になんて・・・』


 アキラと一緒?

 めっちゃ綺麗好きじゃん。

 なに? アッコちゃんも几帳面な子なの?

 う~ん・・・ アキラとめっちゃ気が合いそうじゃん。

 って・・・だから付き合ってるのか・・・


 『もう・・・美姫なんて部屋が汚いから~ ごめんね待たせちゃって』

 『アハハハ・・・イエ・・・だいじょうぶです』


 もう! お母さん余計な事言わなく良いのに!


「アッコちゃん! お待たせ~」

「何よ!? あんた、お出かけの準備してたんじゃ無いの? まだそんな部屋着で!」

「違うよお母さん! アッコちゃんに、私の着なくなった服見て貰おうかなって思ったの!」

「あら~ それは良いわね~」

「そういことだから、お母さんは・・・下に行って・・・」

「えっ!? なによ~!? 居たっていいじゃな~い。 もう・・・」


 ハァ~ もうお母さんが居たら余計な事ばっかり言いそうだわ。


「アッコちゃん、私のお古じゃイヤかな?」

「えっ? そんなことないです!!」


 えっ? なんか嬉しそう。

 もう! やっぱり、この子めっちゃ良いこジャン!!

 可愛い!! もう、抱きしめたい!!


 あ~神様! 可愛い弟に、引けを取らないくらい可愛い妹をありがとう!

 わたし・・・この二人のためなら何だって出来るかもしれません!!


「アキラが、私が着なくなった服、整理してくれたんだ~」

「アキラくんが?」

「そうなのよ、あの子几帳面でしょ? 私のクローゼットを整理してくれたついでに、最近来てない服と、良く着る服で分類してくれてたんだ~」

「へ~ お姉さんの良く着る服と、着ない服の分類って、アキラくんって本当にお姉さんのこと好きなんですね」


 えっ? アキラがわたしのこと好き?


「なんで、そう思うの?」

「だって、それって良くお姉さんの事普段からよく見てるってことでしょ?」


 たしかに・・・

 え~ウソ~ アキラ~

 いつもは、私に興味無いフリしちゃって~

 実は、私の事めっちゃ見守ってくれてたのかよ~

 なんて可愛いだアイツ・・・


「ふふふっ、そうよね~ 私アキラに好かれてるわよね~」

「ハイ・・・ なんか手握ったり、ちょっとした所でお姉さんに気遣ってたり・・・ ちょっと妬いちゃう時があるかも」


 妬いちゃう?

 アッコちゃんがわたしに?


「なんで、あっこちゃんが妬いちゃうの?」

「だって、昨日だってお姉さんがパフェ食べたそうにしてたら、食べさせてあげたり。具合悪そうにしてた時だってなんか頭なでて不安そうにソバにいたり・・・」


 あ~ たしかに・・・

 二人が美味しそうにパフェ食べたから、食べたいな~って思ってたらアキラがくれたんだっけ。

 それに絶叫系乗り過ぎて、ちょっとクラクラしてたら、アキラがベンチまで連れてってくれて。

 横になって、頭なだなでしてくれたんだったっけな~


「イヤっ、まあ私達はほら、あの子がずっと小さい時から常に一緒だったから。二人姉弟だから」

「う~ん・・・」


 あら本当に妬いてる感じ・・・

 このままだと、わたし、ライバル視されちゃう?

 ヤバイ! 私・・・小姑になっちゃう!?


「でも、あの子ほら、アッコちゃんが一番だから。 わたしの扱い見たでしょ? 昨日」

「まあ・・・確かに・・・ちょっと扱い雑だったような・・・」


 そうなのよ・・・アイツ・・・

 私を雑に・・・

 でも、大丈夫。

 昨日、一緒にお風呂入ったし、添い寝して・・・今日のキス。

 私は、それだけでまた数年生きていける。


「それよりも~ こっちのスカートとかどう? アキラってほらスカート好きそうだったでしょ?」

「えっ・・・可愛い・・・ 良いんですか? お姉さん?」


 お姉さん・・・

 なんか嫌ね~その呼ばれ方。


「ねえ、アッコちゃん?」

「なんですか?」

「お姉さんってなんか他人っぽいからさ~ 美姫ちゃんとか、美姫姉ちゃんって呼んで欲しいかな~って・・・」

「えっ・・・ そんな名前で・・・良いんですか?」

「もちろん! だって、アッコちゃんは可愛い私の妹ですもん!」


 あっ、表情が一気に明るくなった・・・

 このパ~ンって広がる太陽みたいな笑顔。

 この子って本当に可愛い・・・


「え~! じゃあ! 美姫ちゃんって・・・呼んでも良いですか?」

「もちろん! もう本当のお姉ちゃんだと思って、美姫ちゃんって呼んで!」


 う~ この子本当に天使みたい・・・

 なんて可愛いんだろう!

 ヤッタ~ 私にもついに妹が出来た~!!


 これで、将来アキラと結婚したら、正真正銘の妹になるんだわ~

 決めたわ・・・この子・・・絶対に逃がさない!

 絶対に、アキラと結婚してもらう!


 この子以外とアキラが結婚なんて、私が認めないわ!!

 アキラ・・・私・・・この子を全力で愛すわ!

 アキラと同じくらい・・・愛してあげる・・・

 私の可愛い、弟と妹・・・

 はあ、何て素敵な存在なのかしら。

 神様、今日という日をありがとう・・・


さっき、ジャンル別日間現実世界〔恋愛〕ランキング 31位までランクが上がっていました~ これも皆様のおかげです。ありがとうございます。


もし気に入っていただけたり、少しでもおもしろいなと思ったら

ブックマークや目次下の☆☆☆☆☆を★★★★★へ評価していただけると励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ