第35話 2000年の小学5年生の女の子ってプレゼントは何が欲しいの?
もう・・・アッコちゃんが変なこと聞くから~
めちゃくちゃ意識しちゃうじゃんかよ~
アッコちゃんってそんなにエッチに興味あるの?
もうこの子がわからない・・・
お股さわったらめっちゃ怒ったし・・・
キスしても、あんなに怒ったし~
パンツ見たって怒ったのに。
大人のアッコちゃんってどうだったんだろう?
ホテルに連れてって、変なことすると思った?って聞いたら。
えへへへって、なんかまんざらでも無かったよな~
あれって、ワンチャンあったのかな?
浮気されて辛そうだったし。
あの時、俺が強引にアッコちゃん誘ったら一緒に居てくれたんだろうか?
もし、あの時。 間違い犯してたら・・・
今頃、タイムリープなんかせずに、アッコちゃんと一緒に楽しく過ごせてたのかな?
自分の子供じゃないけど・・・
アッコちゃんが生んだ子供だし・・・
上手く、やれてたんじゃないのかな?
アッコちゃん・・・
ダメだ・・・また思い出したら、涙が・・・
大人のアッコちゃんと・・・エッチしたかったな。
嫁があんな風になっちゃうのわかってたら。
あの時、アッコちゃんと間違い犯して、アッコちゃんを強引に奪ってしまってたら・・・
はぁ~ いまさらか・・・
「どうしたの? またボ~っとしちゃって」
「アッコちゃん・・・」
そうだ、いままだ結婚も何もしてない。
純潔なアッコちゃんがココにいるんだ。
このまま、俺が彼女を捕まえていれば、12年後に一緒になれるかもしれない。
そうだよ、そのために、この時代に来たんじゃないのか?
「もうどうしたの? いきなりギュ~って・・」
「アッコちゃん・・・好き」
「お~い、後ろの席でイチャイチャすんな!」
「姉ちゃん、俺らには時間が無いんだよ・・・」
もうアッコちゃんと一緒に居られる時間は残り少ないんだよ。
11月、12月、1・2・3・・・
もう5カ月ちょっとじゃん・・・
まだアッコちゃんとやってない事沢山あるのに。
アッコちゃんと約束したデートだって。
誕生日プレ・・・
誕生日?
そうだ?
俺アッコちゃんの誕生日知らない・・・
「アッコちゃん?」
「なに?」
「アッコちゃんの、誕生日っていつなの?」
「えっ? 10月28日だよ」
10月28日!?
「えっ? すぐじゃん!」
「そうだね~ 再来週の土曜日かな?」
「そうなんだ・・・」
どうしよう・・・
誕生日のお祝い。
プレゼントも・・・
まだ俺全然アッコちゃんの好みとか分からないよ~
ヌォ~ 俺はなんでこうもバカなんだ。
こっちに戻って、アッコちゃんとお付き合い初めてから。
バカみたいに、毎日毎日アッコちゃんとイチャイチャ出来るのが楽しいからって。
アッコちゃんを毎日、膝の上に乗っけてゲームばっかりやってる場合じゃなかったんじゃん!!
う~俺のバカ・・・
なんで俺はいっつもこうなんだ~
こうやって、欲求に流されていつも無駄な時間を・・・
「「アッコちゃん!!??」」
「ウワっ!? いきなり大きい声で・・・びっくりした~」
「月曜日、僕と映画に行きませんか?」
「映画? 何見るの?」
「オータムインニューヨークみませんか?」
「おもしろいの? それ?」
「えっと・・・アメリカ映画で恋愛映画なんだけど。大人の恋の話・・・」
うん、俺が初めて海外出張に行った時に、たまたま機内で見てめちゃくちゃ好きになった映画・・・
大人の純愛ストーリー 確かこの間、新聞見てたら公開開始って書いてあった気がする。
「う~ん いいけど・・・ 私、そんなにお小遣いが~」
「だいじょうぶ、心配いらないから」
「うん、じゃあ、行こうかな・・」
ヨシ! これで、映画観終わったら、一緒に色んなお店に行って。
アッコちゃんの好みとか、欲しい物を聞きだして~
うむ! これで完璧だ!
「ねえ~ アキラ~ 私の誕生日は来月だよ」
「あっ、そう」
どうしよう、小学5年生って何を欲しがるんだろう?
アクセサリ~? イヤ・・・まだそんな年じゃ無いよな。
え~クラスの女子が集めてるシールとか?
な~あんなタイルシールとかもうマジしょうも無い・・・
あんなモン誕生日プレゼントしたって喜ぶのか?
そもそも、文房具なんて、特別なプレゼントになんてならないよ~
離れていても、俺の事思い出してくれそうなヤツ・・・
って、さすがにそれは気持ちが重すぎるだろうか?
チェキは? 写真!
イヤ・・・ダメだ・・・
この時代のチェキって、まだ発売したばっかりで全然可愛いヤツなかった・・・
MP3プレーヤー?
イヤ・・・そもそも、ipodとか発売されてるのか?
この時代、まだまだMD全盛の時代なんじゃ・・・
ノオ~ 何をプレゼントしたら良いんだよ~!
そうだ! ポケモン!! DSだ!!
イヤ・・・待て待て・・・
違う・・・DSが発売されたのは俺が中3の時だった。
俺らは・・・ポケモン第二世代だった~!!
イヤ・・・やっぱり無難にアクセサリーとかなんじゃ・・・
ネックレスとか?
鎖で縛りつけるとか思われちゃうかな?
でも、ネックレスならずっとつけてくれるかもしれない。
離れ離れになっても・・・
アクセサリーがダメなら。
あとは香水とか?
周りの女子が結構使ってたヤツ・・・
プチサンボンの石鹸のヤツ!
あれか~
アッコちゃんからあの香りがしたら・・・
はぅ~ もうめっちゃイイやん~
「ねえ? アキラくん? またエッチな事考えてるでしょ?」
「はっ!? え!? なんで?」
「なんか、いま。 表情がエッチな事考えてる時の顔だった!」
「エッチなことなんて考えてません! 月曜日のデートの事考えてただけだモン!」
「本当かな~? いま、絶対エッチなこと考えてる顔だったのに・・・」
ヤッバイ・・・
なんか、アッコちゃんがどんどん鋭くなるヤン。
香水付けたアッコちゃん想像してたら、めっちゃエッチな想像しちゃってた・・・
てか、あれ?
俺、けっこう会社でもポーカーフェースって言われてたような~
そんな顔に出まくってるのだろうか?
もうこの時代に戻って来て、やりたい放題やってるから。
あれなのか? 色んなものを解放しちゃってるんだろうか?
こんなしょっちゅうエッチな事考えてるって思われたらマズイ。
とりあえず、気を付けるようにしないとな・・・
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