第25話 もう・・・お嫁にいけない・・・
「はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・ここまで逃げてくれば当面みつからんだろう!」
「そうだね・・・ ちょっとアキラくん・・・わたしちょっとダメ・・・」
「じゃあ、ここのベンチで座ってて。俺飲み物買ってくる~」
「うん・・・」
凄いな・・・アキラくん・・・
さすがサッカーやってるだけあるな~
アッという間に息整ってるし。
ふふっ、でも今日来て良かったな~
二人で手繋いで、全力疾走で逃げるとか、ちょっと楽しい。
アキラくん・・・
私の彼氏か・・・
ふふっ、彼氏と遊園地デートか~
はぁ~ 嘘みたい・・・
ふふっ、こっち見てる。
キス・・・しちゃったんだよな~
自分からしちゃうなんて・・・
ちょっと大胆だったかな~
キスなんて恥ずかしい事絶対無理だと思ってたのにな~
あ~ しちゃんただよな~
しかも、あんな周りに人がいるようなベンチで・・・
なんか、いまになってスッゴク恥ずかしい事しちゃったような気持ちに~
アキラくん・・・どう思っただろう・・・
急にキスとかしちゃって。
アキラくん・・・泣いちゃうし。
びっくりしたよね?
でも、嬉しいって言ってくれた。
それに恥ずかしかったけど、ギュってあんな風に甘えて来ちゃって。
もうエッチな事さえしなかったら、可愛いのに・・・もう!
でも、彼が好き・・・
へへっ、いますっごい幸せ・・・
「お待たせ~ ハイソフトクリームとポテトと~ あと、メロンソーダ買って来た」
1個ずつ・・・
てか、ぷっ・・・またポテト・・・
「ありがとう~ アキラくん本当にポテト好きだね?」
「えっ? キライ?」
「ううん、好き。 でも、全部1個ずつ?」
「えっ? お昼前にあんまり沢山食べたら、姉ちゃんうるさいし」
そこは、お姉さんの言うことしっかりと聞くのね。
なんか、可愛いな~
「あっ! 別に! そっその間接キスがしたいからとかそんなんじゃないよ!!」
本当かな~?
ソフトクリームとジュースは1人1個でも良い気がするけどな~
でも、朝はあげいもを半分個して、間接キスであんなに恥ずかしかったのに・・・
キスまでしちゃうなんて・・・ 私って、やっぱり大胆だったよね。
「アッコちゃん? 顔赤いよ?」
「えっ? そう?」
「間接キスになっちゃうからイヤ?」
「ちっ・・・ちがうよ、そんなんじゃないけど、アキラくんならイヤじゃ無いし・・・」
もう! 間接キス、間接キス、うるさいよ!
ううう~ もう、余計意識しちゃうじゃん!
平気だもん! もうお口のキスしちゃったんだから!
「ねえ・・・アキラくん?」
「なに?」
「キス・・・いきなりされたのは嫌だった?」
「えっ? ・・・イヤ・・・そんな嫌なわけ無いじゃん」
「本当?」
「めちゃくちゃ嬉しかったよ・・・ ドキ、ドキしまくったけど・・・」
「私の事どう思った?」
「どうって?」
「その・・・エッチな子とか・・・思った?」
「そ↑んなことないよ・・・」
声・・・裏返ってるし・・・
めっちゃ動揺してるじゃん。
ううう、思ってるってことじゃ~ん。
「でも、だって・・・アッコちゃんほら。触りたいって思ったら触っても良いって・・・」
言ったよ・・・言ったけどさ~
あれは、アキラくんがシュンってしちゃったから、元気づけようと思って言ったのに!
めちゃくちゃ恥ずかしかったんだから~
本当はまだそんな、心の準備出来て無いし・・・
「言ったけどさ~ アキラくんがシュンってしちゃったから~」
「えっ? あっ・・・そういうこと・・・」
また、そうやってシュンってしちゃうし~
もうわたしどうしたら良いの?
アキラくんは好きだけど・・・
でも、まだ色々恥ずかしいよ~
今日は朝から、一気に色んな事が起こりすぎちゃって・・・
「アッコちゃん・・・」
「えっ? んん・・・!!!!」
えっ? ・・・アキラ・・・くん?
ちょっ・・・と・・・ んん・・・
長い・・・よ・・・
「アッコちゃん・・・好き・・・」
「・・・・・・もう・・・いきなりはダメだよ~」
「だって・・・さっきからずっとしたかったんだモン」
エッチなことずっと考えてるんだろうなって思ってたけど。
ずっとキスのこと考えてたのかよ~
もう・・・恥ずかしいよ~
イヤ~ 売店のお姉さんこっち見てる!!!
もう!! 恥ずかしい~!!
ヤダ・・・ドキ、ドキが止まらない・・・
アキラくんのバカ~
さっきのベンチは、まだ周りに人があんまりいなかったからなのに~
もう! バカ!!
「アッコちゃん・・・」
「なによ~ もう~」
「顔真っ赤だよ?」
「あたりまえでしょ!!!」
「ソフトクリーム溶けちゃうよ」
もう!!! バカ!!!
ハーム!!
もう! 知らない!
全部食べてやる!!
バカ、バカ、バカ、バカ!
「えっ? え~ 全部?」
「もう! 知らない! エッチな事ばっかり!!」
「え~ ごめん・・・ そんな怒るって思わないから・・・」
「怒るよ! こんな人がいっぱいいる所で!!! バカ!!」
『あら~ もう別れ話?』
えっ? 誰?
「美姫!?」
お姉さん?
なんで、そんな笑顔で・・・
「こんな人前でキスなんてしちゃって~」
「うるさいな、お前だってさっき、入口の所で雄太さんとキスしてだろ!!」
「アキラ~ アッコちゃん嫌がってるみたいだけど・・・」
えっ? 違う!
違うの・・・イヤではないの・・・
ただ・・・こんな所で・・・恥ずかしいんだもん・・・
「うう・・・」
アキラくん・・・
「女心がわからないで強引に行くのはダメよ~」
「ちがうんです・・・ イヤ・・・じゃないんです・・・」
「アッコちゃん?」
「ちょっと・・・ここは人がいっぱいいるから・・・恥ずかしかっただけで・・・ アキラくんの事嫌いじゃ無いし・・・ その・・・好き・・・だから」
「アッコちゃん・・・」
「ちょっと・・美姫! 子供をイジメちゃダメだって~ もう!」
「イジメてないもん!」
「姉ちゃん! アッコちゃん泣かした!!」
「そんな・・・あんた達があんな所でキスしているから! そもそも、何よアキラの裏切り者! 私ともキいううんんん!!!!」
「アハハハ~ なんでも無い~ なんでも無~い・・・ 美姫~ ちょっと・・・あっち行こうか~ 若い二人の邪魔したらダメだろ~ あははは~」
「ンンンンン!!!!!! モガモガモガ!!!」
「姉ちゃん・・・何言ってんだ?」
???? なんだろう?
裏切り者? キいう?
「アッコちゃん、ごめんね。今度から気負付けるから。 ていうか・・・我慢するから・・・許して?」
「うん・・・ 良いけど・・・ 絶対だからね」
「うん、ごめん・・・ もうアッコちゃんの嫌がる事しないから・・・」
「もう・・・人がいないところじゃないと嫌だよ~」
「うん、ごめん。ごめんねアッコちゃん・・・ だから嫌いにならないで?」
「・・・嫌いになんて慣れないよ。 もうキスもしちゃったし。 絶対お嫁さんにして!!」
「えっ!? お嫁さん・・・」
「もう、アキラくん以外にお嫁にいけないモンわたし!」
「えっと・・・うん・・・お嫁さんにする」
「本当?」
「うん」
「絶対!?」
「約束する!」
「じゃあ! 指切り!」
もう! 他の人の所に何か、お嫁さんに行けないよ・・・
責任取ってもらうんだから~ バカ!
もし気に入っていただけたり、少しでもおもしろいなと思ったら
ブックマークや目次下の☆☆☆☆☆を★★★★★へ評価していただけると励みになります。




