第23話 遊園地で彼女とイチャイチャしてたら急に逃走中に企画が変わってたんだけど・・・
なんだ?
なんか観覧車の方から、美姫の声が聞こえたような気がしたけど?
幻聴かな?
はぁ~ アッコちゃんとファーストキス・・・
しちゃったんだよな~
唇・・・柔らかったな~
髪の毛を片方の手でかき上げながら、ちょっとずつ顔が近づいて来て~
もう下から見る彼女のあの目がトロンってしちゃって、めっちゃ色っぽい顔。
あれ小学5年生の少女の顔じゃないよ~
もう完全に大人アッコちゃんの顔だったじゃん!
緊張で、全身硬直しちゃったし・・・
ドキ! ドキ! ドキ! ドキ!
ゴクッ・・・
キスする寸前に、アッコちゃんニコって・・・
もうあの瞬間に完全に心臓撃ち抜かれたんだが。
アッコちゃんとのキス・・・
めっちゃ、フローラルの良い香りがして~
唇が柔らかくて・・・
彼女の柔らかいブラウンの髪が顔に当たって、ちょっとこそばゆくて・・・
俺・・・何分キスしてたんだろう?
結構、長かったよな・・・
ああ! もう! 思い出しただけでもう!!
ドキ! ドキ! ドキ! ドキ!
まだ全然、胸の高鳴りが収まらないよ。
落ち着きたくて、アッコちゃんお腹の方へ顔向けて抱き付いてたら。
エッチって言われちゃうし。
お股に顔埋めてとか、お尻触っちゃってとか・・・
確かに、俺・・・アッコちゃんのお尻に抱き着いてたかも。
アッコちゃんのお尻・・・柔らかかったな~
もう! この子どこ触っても柔らかいんだが!
でもアッコちゃん・・・お股って・・・
顔充ててったのって、お腹だと思うんだけど・・・
お股って・・・アッコちゃん?
まあ確かに、最後スリスリした時は、少しお股の方に深く顔埋めちゃったけどさ・・・
あ~もうダメだ・・・
もうさっきから、おっきくなっちゃってギンギンだよ。
全然収まらないよ~
今はもう手を繋いで歩いてるだけなのに~
全然心臓のドキドキが収まらないよ~
アッコちゃん・・・
また俺・・・いまここでキスしたいかも!
なんか、さっきからアッコちゃんも顔がポヤ~っとして。
軽く顔が赤らんだままなんだよな~
ココら辺ちょっと林だし・・・
今・・・周りに全然人いないし・・・
今なら、またキスしても・・・
アッコちゃん・・・
ドキ! ドキ! ドキ!
アッコちゃん・・・
『アキラ~!!!!!』
「えっ?」
美姫!?
「アキラくんも聞こえた?」
「うん・・・ 美姫?」
「えっ? どこ?」
なんだ? 今の声?
前に1個残ってたケーキを食べてから遊びに行こうとしたらアイツが帰って来て。
キッチンの方から、今と同じテンションで叫ばれた事あったっけ・・・
なに? いまアイツ怒ってんの?
でもなんで?
観覧車の方から聞こえたような・・・
さっき、アッコちゃんとベンチでイチャイチャしている時にも美姫の声が聞こえたような気がしたけど・・・
幻聴じゃなかったのか?
「えっ? 木の向こうから聞こえた?」
「聞こえた・・・ウチラがさっきまで居た、丘の上の方から」
「なんだ? めっちゃ怖いんだけど・・・なんだ美姫のあの怒った感じのオーラ?」
「えっ? 怒ってるの?」
「なんか怖いから、ウルトラツイスター早く乗ろう!」
「うん。 でも・・・大丈夫? 具合は?」
具合? 具合は全然平気だけど。
「う~ん、多分大丈夫だよ」
「もう倒れるとか、本当に心臓に悪いからやめて」
「分かってるって~ もう大丈夫、膝枕で元気いっぱいだし・・・」
「いっぱいだし?」
「ファーストキスでもう・・・ギンギンだし・・・」
「なによギンギンって・・・」
「イヤ・・・内緒・・・」
「・・・?」
そうなんだよ・・・膝枕とキスのせいで・・・
正直、下半身が辛いです。
アッコちゃん・・・
どうしよう、もう俺エッチな事で頭いっぱい。
アッコちゃんの唇に、香りに、お尻の感触に・・・
お股のフニャって暖かくて柔らかい感触に・・・
もう脳内再生がグルグルで・・・
ああ、なんか今めっちゃ1人でエッチしたい・・・
じゃないとこのギンギン収まらないよ~
「アッ↑!!!!」
「えっ!? 何! 何! 何!?」
俺は・・・なんてことを・・・
あんなイベント2度と無いのに~
舞い上がっちゃってたから、全然気が回らなかった~
クソ~!!!
「あ↓~ ・・・・」
「えっ・・・」
「写真撮り忘れた・・・」
「何の写真?」
完全に忘れてた・・・
トホホホ・・・
「膝枕してもらってる所の写真・・・ あとキスしているところ・・・」
「・・・・」
思い出のメモリーに残したかったのに!
あんな、最初で最後のイベントなのに!!!
ファーストキスだぞ!!
アッコちゃんとの、ファーストキスなのに!!!
クソ~!!!
「そんな写真撮らなくて良いよ! バカなの!?」
「なんで? だって~」
えっ? なんで?
「思い出は、ここに大事にしまっておけばよいでしょ?」
「ここって・・・胸の中?」
「そう・・・絶対忘れないでしょ?」
「そうだけど・・・ でも、映像でも見たい・・・」
「もう・・・そんなに撮りたいなら・・・また今度ね・・・」
「本当!? 絶対だよ!!」
でもな~
ファーストキスは1回しかないから・・・
離れ離れになって寂しい時はいつだってみたいし。
「アッコちゃん?」
「えっ?」
「何ボーっとしてるの? 疲れた?」
「えっ? イヤ・・・大丈夫」
「本当に?」
「うん、ちょっとアキラくんに変な動画撮られるのかな~って考えちゃってた・・・ハハハ」
「変な動画って・・・そんなエッチな所とか・・・ そっかそれも・・・」
変な動画って~ アッコちゃん?
なにを、考えてたの?
えっ? こんど撮っても良いよって~
えっ? イヤ、そんなアッコちゃんそれはマッズイ。
ダメダメダメ・・・ さすがにそれは犯罪だから・・・
てか・・・ アッコちゃん? 何想像しちゃったの?
イヤ、でも撮影なんてしないにしたって~
もしアッコちゃんが、そんなエッチなこと想像してたら。
そんな~ まだ早いよ~ 僕ら小学生だし~
待って、アッコちゃんって意外とエッチなの?
お口のキスだって嫌がってたのに・・・
急にキスなんてしてくれるし~
キスしてくれる直前、あんな色っぽい顔してたし。
もうアッコちゃんが分からないよ~!!
初心で純粋なのか、エッチにオープンな子なのか?
どっちなんだい! もう俺のアソコはギンギンなんだよ!!
「見つけた~!!! 待ちなさい!! 二人とも~!!」
ビクッ!!!!!
美姫!?
なんだ、待ちなさいだ~?
なんで、アイツに追われてるんだ?
ヤバい、メンヘラ美姫に関わると、何されるかわかったもんじゃないぞ!
物は投げて来るし、怒って泣いてとか超面倒くさいし。
理由は良くわからないけど、メンヘラムーブの美姫に関わるのはマッズイ。
もうここはいったん乗って、逃げるしか無いぞ!
「アッコちゃん! 早く乗ろう!」
「えっ? うん! えっ? なんでお姉さん・・・ウチラ追いかけらてたっけ?」
「わからん・・・でもさっきの林の奥から聞こえた声で嫌な予感はしてたけど・・・」
「ねえ? お姉さんって、私のことキライなのかな?」
「えっ? そんな事ないでしょ。 今朝だって、うちの子になりなさいって言ってたくらいなんだから」
意味が分からんって。
雄太となんかあったのか?
それとも、俺なのか? 何か、怒られるような事したっけ?
さっき、姉ちゃんがキスしているところ写真に撮ったからか?
でも・・・かなり距離があったから見つかるワケ無いのに~
謎過ぎる!!
「よし、アッコちゃん、乗るよ!」
「うん!」
『ハイ座りましたら目の前にある小っちゃい安全バーを先に倒して。その後、後ろの肩の安全バーを倒して下さ~い。ではいってらっしゃ~い』
「はぁ~ これで少しの間は無事だね~」
「なんか、ジェットコースター乗る前の方が怖いってどういうこと? ねえ、アキラくん? 絶対お姉さん、わたしの方睨んでたよ!」
「はぁ~ まさか・・・ なんで?」
「わからないよ~」
ガコン!!!
「キャー!! えッ? びっくりした~」
「えっ? アキラくん? 何! これどこ行くの? えっ?」
「えっ? この後、上に行く・・・」
「上? 上って何?」
「だいじょうぶ、アッコちゃん落ち着いて・・・」
「ねえ・・・垂直に上がってるよ・・・」
「上がってるね~」
「なんで、そんなに冷静なの?」
イヤ、前に1回乗ったことあるから・・・
「えっ? これ? なに? 落ちるの? 落ちるの?」
「落ちない、落ちない・・・大丈夫だから」
あ~ もうそろそろ~
「キャーーーーー!!!!」
キターーーー オウオウオウ、回る回る~
カラッカラッカラッカラッカラッカラッカラッカラッ
プシュッ!
「えっ?」
「これ・・あっという間に終わるんだよね~ ねっ? 平気だったでしょ?」
「うん・・・怖かったけど・・・一瞬だった・・・」
『ハイ安全バーロック解除されております。お降りの際は足元お気をつけください』
「アッコちゃん、急いで逃げよう!」
「うん!」
「ちょっと! アキラ!!」
「姉ちゃん、そこから逆走は迷惑行為だからな~!!!」
バカが、捕まえたいなら、下で待ってればよいのに。
本当に美姫って昔から、頭悪いよな・・・
「とりあえず、下の広場まで逃げよう! アッコちゃん!」
「うん!」
てか、なんでいきなり逃走中に企画が変わってんだ?
あいつ・・・マジ意味わからんが・・・
姉ちゃん、何にあんなに怒ってんだ?
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