第17話 間接キス
「じゃあ、中山峠でトイレ休憩にしようか~」
『は~い』
中山峠か~ 懐かしいな~
「アキラくん?」
「なに?」
「わたしもトイレ行ってくるけど・・・その・・・」
「うん、なに?」
「待っててね」
「アッコちゃん・・ 安心して待ってるから」
「うん、じゃあまた後でね~」
そんな・・・永遠の別れじゃないんだから・・・
俺もトイレ行こうっと。
はぁ~ ふひ~
「アキラ君って、美姫と仲良く無いの?」
「姉ちゃんと? 別に嫌いじゃないけどたまに美味しい物買ってきてくれるし」
「アハハ、なるほどね・・・」
「なんで?」
「イヤ、お姉ちゃんを俺に取られてムカつくとか、そういうのをちょっと予想してたんだけど・・・」
「姉ちゃんが取られる? へけっ?」
「イヤ、大丈夫何にも無いなら」
ん~ 姉貴を取られる?
そんな事、前世の俺でも思った事ないが・・・
でも、大学1年になって、桜が咲いてる頃だっけ?
泣きながら帰って来て、母親に彼氏と別れたとか言ってるの聞いて。
その後1週間全然メシを食わずにマジで痩せた時はビビッてさすがに哀れに思ったというか・・・
あれ? う~ん、何か違う・・・
記憶がおかしい気がするけど。
でも、今思うと、当時美姫をフッタのってコイツなのか?
まあ、でも高校2年生から大学1年までって、浪人時代込みで、約3年か・・・
雄太さん頑張ったね。
まあ、姉貴は巨乳でムチムチで、見た目は童顔で可愛らしいから、男からしたらタマラン体しとると思うけど~
あの自己中心的な性格と、すぐ私なんてと卑屈になるメンヘラ体質・・・
姉貴と付き合うのなんて、苦痛、イヤむしろ修行だからな。
「雄太さん、色々あるけど、がんばってね。 あっ、でも、美姫のおっぱいしつこく触るようなら殺すよ」
「なに? なんなのそれ? はっ? アレ? やっぱり、美姫と付き合っての反対なの?」
「反対っていうか、美姫が嫌がってる子とするヤツは許さないってだけ」
「アハハハ、それは・・・その・・・ 俺、美姫ちゃんの事大好きだし、大事にするから大丈夫だよ」
「先週、駐車場でおっぱい、揉みしだいてたクセに? 美姫のヤツ、イヤすぎて、俺におっぱい揉んでくれって言って来たぜ? アキラが上書きしてってね」
「あ~ あれは・・・その・・・イヤ、その、ごめん。 二度としないよ」
「美姫が良いって言うまで、カラダの接触はしないでくれる? 美姫のヤツ、ああ見えてスッゴイ繊細なやつだから。 俺、姉ちゃんのこと傷つける男が居たらマジで許さないから。 俺は法律縛りがあるから、美姫とは結婚できないから、責めてアイツの相手だけは、俺がじっくり吟味して、認めたヤツだけに、美姫を託したいと思ってるからさ」
「アハハハ、そう・・・えっと、なるべくアキラ君に認められるように頑張るよ・・・」
あれ? 俺何言ってんだ?
でも、コイツの顔みてたら、何かイラっとして来て・・・
なんだろう、本当に嫌かもコイツ。
でも、美姫がコイツのこと好きっていうなら。
俺は我慢しないといけないと思うし・・・
でも、なんでコイツと話してたら、こんなにイライラするんだろう。
「あっ、でも雄太さん」
「なに? その冷めた目は・・・」
もう、先週美姫とキスしてから、ずっと変なんだけど俺・・・
本当に、なんなんだろう、このモヤモヤした気持ちは。
「何かアキラ君って大人な感じだよね?」
「えっ? そんなことないですけど」
「ハハハ、そうかな。 さっきの殺すよって、滅茶苦茶迫力あったんだけど・・・」
「だって、本気でそう思ってるから」
美姫が嫌だって言ったのにって少し怒ってし。
今度俺の目の前であんな事したらマジで殺す。
お姉ちゃんを汚す奴は、どうしたって許せない・・・
「アッ、アハハハ、そっ、そいえば、君の彼女本当に可愛いよね~ 付き合って長いの?」
「まだ2週間です、でもいつ離れ離れになるか分からないから・・・」
「なんで?」
「彼女のお父さんは転勤が多いから・・・」
「そっか、そうなんだね。 だからさっき一生懸命写真撮ってたんだ」
「はい、思い出をいっぱい残しておきたいから。だから、美姫にはわるいけど、そんなに美姫のこと優先してあげられないっていうか。 余裕無いんです僕。 なので、僕は彼女の事で手一杯なので、どうぞお気になさらず、僕の見てない所でイチャイチャしちゃって下さい」
まあ、イチャイチャしてるところ見つけたら。
お前らの、写真もバッチリとこのカメラで証拠抑えてやるけどな。
ムフっ、またアッコちゃんと、ドライブしたくなったらそれをネタにゆすらせて頂こう。
あ~ アッコちゃんと小樽に行きたいな~ 函館も良いな~ スキーも行きたいな~
あ~ 次はコイツをいつ使ってやろうか~ ムフフフフ。
「えっ? てか・・・君本当に小学5年生なの?」
「はい、まぎれもなく小5です。僕のおチンチンでも見ますか? 安心してください、毛・・・生えてないですよ」
「イヤ、だいじょうぶ。そんなの見せなくて良いから・・・」
「そうですか、じゃあ。僕はアッコちゃんが待ってるので先に行きます」
雄太なんか無駄話して、時間を取ったと急いで手を洗って、男子トイレから出た。
そして、女子トイレの周りを見渡してみるが、アッコちゃんが見当たらず・・・
あれ? いない・・・
売店の方を探してみても、アッコちゃんが見つからず。
また、女子トイレの前に戻って来ると・・・
「大丈夫だって、女の子の方が時間かかるから」
「えっ? 雄太さん・・・」
なんか、妙に落ち着き払って、大人ぶった雄太が、ドヤ顔でそんな事言って来て。
なんだ、こいつっと思っていると・・・
背後から、走って来る足音が聞こえて来て。
「あっ、アキラくん! お待たせ~」
「あ~ アッコちゃん! 会いたかった! もうどっか行ったかと思ったよ~」
「もう、そんなに抱き着かないでよ~ 恥ずかしいから~」
「ねえ、売店行こう!」
「うん! 行きたい!」
アッコちゃん、一瞬でも離れると不安になってしまうわけで。
でも、こうして再会してしまえば、心はハッピーで・・・
ランラン♪
アッコちゃんとお出かけ~楽し~な~♪
アッコちゃんと手を繋いで売店の前まで行くと。
「やっぱ、中山峠と言えば『あげいも』だよね~」
「え~ わたし食べたことないかも」
「えっ? アッコちゃんの家てお父さんとかとドライブ行ったりしないの?」
「う~ん お父さん、お仕事忙しいから、中々連れてってくれなくて・・・」
そうなんだ・・・
転勤も多くて、休みの日もそんなに遊んでくれないんだ。
ううう、アッコちゃん、可哀そう。
僕がアッコちゃんの寂しい時間を全部埋めてあげるから。
「でも、『いももち』も美味しそうだね~」
「じゃあ、両方買っちゃう?」
「―――ちょっと、アキラ!」
せっかく、アッコちゃんとラブラブでメニュー見てたのに。
この声は・・・
「なんだよ、ね~ちゃん! 俺たちのラブラブタイムに割って入ってくるなよ!」
「さっき、サンドイッチ食べたばっかりでしょ、そんなに食べれないだからダメ! お腹痛くなるわよ!」
「うるさいな~ 姉ちゃんブンなよ」
「お姉ちゃんです! ダメ! どっちか一つにしなさい!」
「え~!? せっかくアッコちゃんが両方食べたいって言ってるのに!! 俺のお金で買うのに!!」
「ダ~メ!!」
「バ~カ! ブス! 巨乳! 童顔ビッチ!」
「ハァ~!? あんたね~!!」
また、いつものように首根っこを掴まれて。
今にもヘッドロックをされかけてたところを・・・
「まあまあ、二人共・・・アハハハ、もう弟妹喧嘩しないで。 じゃあこうしよう、両方買って、食べれる分だけ食べて、残ったら俺らで食べるから」
「もう雄太! こいつのこと甘やかさないでよ!」
オオ~ 雄太・・・俺始めてお前を見直したよ~
4つも年下の童顔美姫のおっぱいデレデレ触ってるキモイロリンコンジジイだと思ってたのに。
「イヤ、なんかコイツ良いヤツだから、俺気にいったんだよね」
「なによそれ~」
「雄太さん! マジ神! 感謝乙!」
「マジ神? 感謝乙? なにそれ? 小学校で流行ってんの?」
えっ? そっか、この時代ってまだニコ動とかそういうのまだない時代・・・
ヤバい、テンション上がってつい・・・
「アキラくん・・・また、変な言葉を開発してるの?」
「イヤ、変な言葉かな~ 優しすぎて神様見たいって思て。 感謝を伝えるのに、ほら応援団とかオスっていうじゃん?」
「デモいまオツって言ってたよね?」
「え~ 聞き間違いじゃな~いかな~ 俺、オスって言ったし・・・ それよりも~ あげいもに、いももち買おうよ~」
「えっ? うん、そうだね」
危ない・・・テンション上がった時は気を付けないと・・・
まあ、どうせ怪しまれた所で、どうせそれが流行る頃に俺が昔使ってたなんて覚えてないし~
平気~ 平気~
『ハイ、あげいも。熱いから気を付けてね~』
売店のお姉さんから受け取ると、急いで車まで戻って。
後部座席へ乗り込むと・・・
「ハイ、アッコちゃん、熱いから気をつけてね~」
「うん、いただきま~す。ハムっ」
はぁ~ あげいも食べるアッコちゃんも、可愛いな~
なんか、大口あけてほおばるところが、ちょっとヤラシイ・・・
「何か思った以上にお芋感が強いね?」
「まあ、ほぼジャガイモ丸ごとだらからね」
「これ、全部無理かも・・・アキラ君残り半分食べて~」
「えっ・・・」
こっこれは!?
アッコちゃんと関節キス!
良いの!? アッコちゃん!?
俺はもうこんなの慣れてるから行っちゃうよ?
「どうしたの?」
「イヤ、その・・・関節キスになるけど良いのかなって」
「えっ? もう・・・アキラくんのバカ、エッチ」
ヤバイ、また要らんことを・・・
あぁ~ また怒らせて、プイっとそっぽ剥かれちゃったし。
良いモン、1人で関節キス堪能しちゃうもん。
は~む!
ん~ おいち~
「もう、バカ」
さっきまで、プイっとそっぽ剥いて外を見ていたハズなのに。
食べる瞬間になって、急にアッコちゃんがこっちを見て気て。
一言バカっと言われてしまい、恥ずかしいのと、ちょっと胸にズキっと痛みを感じていると。
「もう、でも、この2週間で少し慣れたから、良いや・・・」
「アッコちゃん・・・何その諦めの顔は?」
「えっ? う~ん、完璧を求めるのもあまり良くないって思っただけ」
なんか、モヤモヤすることを言われてしまい。
後部座席あ微妙な空気になっていると・・・
「ねえ! そっちのいももち、アキラ君の食べてるのちょうだい、交換しよう」
「えっ? この僕が、半分食べたヤツ? イイノ?」
「アキラくんとなら・・・別に私だって、関節キスしたって、平気だもん・・・」
う~ 可愛すぎる~
平気と言いつつ、何その恥じらう感じ~
めちゃくちゃ、意識してくれてるじゃん!
これは、ひょっとして・・・ファーストキスも、それほど遠い未来じゃないかもしれない!
はぁ~ アッコちゃん! マジ天使!
俺のマイスイート天使! 大好き!
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