第144話 ごめんなさい、二股しちゃいます僕・・・
ゆかりちゃんとのお風呂も、今日で3回目だけど。
全然、慣れないというか・・・
自分の家じゃないから、お風呂入る前の諸々の準備も出来ない。
もう、入る前から、僕の下半身のコイツは、元気に背筋ピンとして、直立不動で立ったままだし・・・
「どうしたの? なに、そんなに隠してるの?」
イヤ・・・それは隠すでしょ・・・
こんなの、恥ずかしく見せれないし。
どうしよう・・・マジで、どうしよう。
こんな状態で、僕・・・ゆかりちゃんの前で我慢出来ないよ・・・
「イヤ、だって・・・ゆかりちゃんの裸なんて直視出来ないもん」
「まぁ、私もまだちょっと恥ずかしいけどさ」
恥ずかしいんじゃん・・・
「ほら、ここに座って。 また洗ってあげるから」
「えっ? イイよ~ そんな自分で洗うし」
「もう、洗い場狭いんだから、1人しか洗えないんだから、代わりばんこで洗いあっこしないとなの」
イヤ、まぁそう言われてしまえばそうなのかもだけど。
確かに、ウチに比べたら、ゆかりちゃんの家のお風呂ちょっと狭いけど・・・
でも、そんなゆかりちゃんにカラダ洗われてたら僕・・・
うぅぅ、もう変な気持ちにしかならないよ、こんなの。
「ちゃんと、傷口に当たらないように洗ってあげるから、安心して」
「う~ん・・・うん・・・」
恥ずかしいとか言いながら、普通に僕の体を洗ってくれるゆかりちゃんだったけど。
まあ、当然・・・その、すぐ気付かれてしまうというか・・・
「うわっ? これ・・・どうして?」
「どうしてって・・・しょうないんだよ、ゆかりちゃんの裸見ちゃった後だもん、こうなるに決まってるでしょ?」
「え~ そんなに、私って色っぽいかな?」
「色っぽいって・・・ゆかりちゃんの裸なんて、この世で最強に決まってるじゃん・・・」
「ふふふっ、最強ってもうバカ~ 可愛いこと言わないでよ~」
「ちょっ! ゆかりちゃん! 抱き着かないでよ! マズイって・・・」
「どうしてよ? 可愛いから、抱き着きたくなっちゃうんだもん。 ケチ」
ケチじゃないよ・・・
もう、石鹸でヌルヌルしてるの、そんなにピッタリくっついたらアレじゃんか!
「う~ん、でも・・・アキラ、苦しそう?」
「苦しそうって?」
「これよこれ。 なんか、行き場無くて苦しそうにしてるわよ?」
「そりゃ・・・だって、行き場なんてあるわけないじゃん」
「ふふふっ、じゃあ、私にまかせて。 ちゃんと勉強したから」
また、勉強なんだよ・・・
覚えた手で興味深々なだけじゃん。
てか、こんな明るいお風呂場でそんなことされたら、僕もう恥ずかしく死んじゃうよ・・・
ゆかりちゃん・・・ダメ、恥ずかしすぎるよ・・・
なんで、そんな嬉しそうなんだよ~
もう、美姫よりもなんか積極的なんだけど・・・
美姫・・・マジでゆかりちゃんが尽くしまくってくれるから。
ごめん・・・美姫がいなくても俺、なんとか寂しくならないで済みそうだよ。
アキラが甘えられるのは私だけなんだからって感じで言ってたけど。
ごめん・・・ゆかりちゃんがなんか、色々目覚めちゃったみたい・・・
ごめんね、美姫・・・僕しばらく帰れないかもしれない。
こんなの、ダメ・・・マジでクセになっちゃう。
てか、昨日と全然違う・・・
ビデオで勉強って・・・
ゆかりちゃん・・・
「ふふふっ、満足した?」
「えっと・・・うん」
「気持ちよかった?」
「うん。 ゆかりちゃん? これもビデオで?」
「ふふふっ、そうよ」
やっぱり・・・手つきが・・・
「じゃあ、今度はアキラが私のこと洗ってね、ハイコレ」
そう言って、僕に泡々のスポンジを手渡してきて。
風呂イスに座って、僕に向かって無防備に足を投げ出して、いつもの「んっ」みたいなポーズで洗ってくれアピをしてくるゆかりちゃんに。
さっきしてもらったばっかりなのに・・・
「アキラ・・・」
「イヤ、言わないで・・・」
「だって・・・そんなに?」
「そりゃそうでしょ!? 真正面からゆかりちゃんの裸を見ちゃったら誰だってこうなるよ!」
「もう、そうやって照れちゃってさ。 アキラが小3の時にも、こうやってはっきりと気持ちを言ってくれたら、アキラと離れ離れにならずにすんだのにな」
「えっ? なんの話?」
「覚えてないの? アキラが小学3年生の時、急に私のこと拒絶してきたっていうか。 私と妙に距離とりはじめてさ・・・だからめちゃくちゃ嫌われたと思ったのに・・・」
「だから・・・あの頃は思春期の走りで・・・急にお姉ちゃん達とお風呂入ったり、仲良くするのが恥ずかしくなっちゃったんだもん」
「じゃあ、今は違うの? いまは・・・恥ずかしいよりも、好きが買って、一緒にいたいって思っちゃうっていうか・・・」
「もう、なによそれ・・・ひどいな。 アキラが私のこと遠ざけなかったら、あんなヤツとも付きあう事も無かったし。 アキラが他の女の子に目移りして、勝手に彼女作っちゃうような事だって無かったのに!」
「彼女って・・・アッコちゃんのことなら、それはまたちょっと話が変わって来るっていうか。 ゆかりちゃんがいても、あの子の事は好きになってた可能性は高いっていうか・・・」
「どうして?」
「だって・・・アッコちゃんはその・・・一目惚れだったんだもん」
「一目惚れ!? あんなチンッ・・・子供っぽい子に?」
今・・・チンチクリンって言いそうになってなかったか?
美姫とイイ・・・ゆかりちゃんとイイ、なんでアッコちゃんの事をチンチクリンとか言っちゃうかな~
そりゃ、まだ子供だから、カラダは貧弱だけどさ・・・
あと、数年もしたら、もっと美人になるのに。
「ゆかりちゃんからはそう見えるかもだけど。 僕は同級生だし、それに、ゆかりちゃん・・・この間、他の女の子と仲良くしても良いって言って無かったっけ? なんか怒ってる?」
「別に・・・怒ってないけどさ。 なんか、再会してから私達ってほら・・・前よりもずっと仲良くなったと思わない? でも、なんかまだちょっと距離感じるっていうかさ。 今だって、私のこと本当に大好きなら、そんな照れたり遠慮しないで、もっとさ・・・こう、私のカラダに触れたら良いのさ」
「そんな、気安く触れないよ・・・」
「昨日は、ベッドでいっぱい私の事イジメたくせに! どうして、いまは触れないとか言うの? やっぱり、アイツに何かされて、私が汚された女だって思ってるんじゃないの?」
「イヤ、そんなこと来れっポッチも思ってないよ。 てか、昨日はゆかりちゃん、服着てたじゃん・・・今は、裸じゃん・・・照れるに決まってるじゃんか」
「私が触っても良いって言ってるのに? それに、私が下着姿になった後だって、アキラ触ってきたじゃん? 今と何が違うのよ?」
「イヤ違うでしょ? 全部見えちゃってるんだよ!? その・・・そんな所まで見ちゃったら、僕・・・マジで色々我慢出来なくなっちゃうって・・・」
「そんな所ってなに?」
「おっぱいだってそうだし、ゆかりちゃんの、その・・・大事な部分も・・・」
「ん? 見えちゃダメなの?」
「刺激が強すぎるって言ってるでしょ。 だから、ほら・・・もう、僕・・・我慢出来なくってこうなっちゃうだもん」
「えっ? ヤダ・・・アキラ、そんな堂々と前に突き出さないでよ・・・」
「自分だって、恥ずかしがってるじゃん?」
「だって、そんな堂々と・・・アキラがこんな風になってるの見せられたら、なんか恥ずかしくなるし、ドキドキしちゃうし・・・ それに、あまりに大きくびっくりしちゃうっていうか・・・」
「僕だって、同じだよ。 もう、ずっとドキドキしっぱなしなの。 もう、心拍数がずっと高くて、こんなの続いたら僕死んじゃうよ・・・」
「えっ!? ダメよ死んじゃ!」
前の人生で付き合ってた時から思ってたけど。
ゆかりちゃん、スキンシップが多いんだよ・・・
あんまりに無防備だから、どうしたって、そういう気持ちになっちゃうじゃん。
しかも、なんか、目の前にいるこの人は、昔付き合ってたあの人よりも、オープンっていうか積極的っていうか。
あぅぅぅ、エッチはダメとか言われちゃってるけど、もう僕本気で我慢でき無いよ・・・
したいもん、エッチしたい。
でも、嫌われちゃうかもって、やっぱり不安はあるし。
今は、あの時と違ってアッコちゃんもいるし・・・
あぁぁぁ、もうマジ無理、こんな一気にモテたことないからわかんないよ。
◇◇◇
『ザブン・・・ピチョン』
「ねぇ、スッキリした?」
「まぁ・・・うん。 てか、やっぱりダメ、恥ずかしい・・・」
「何言ってるのよ、恥ずかしいの私の方よ。 してる間中、ジーっと私のことジロジロ見て来て・・・」
「そりゃ見ちゃうでしょ」
「なによ、恥ずかしく直視出来ないとか言ってたクセして~」
「なんか、ゆかりちゃんにされてると、何か色々ハードルが下がるっていうか。 興奮しだしたら、我慢出来なくなっちゃうっていうか・・・」
「ねぇ? 疑問なんだけどさ、どうして我慢しようとするの? 我慢なんてしないで、そういう気持ちになっちゃったって言って、私にして欲しいってお願いすれば良いじゃない?」
「出来るか! そんなこと・・・」
「どうして? 素直になれば良いじゃない。 だいぶ上手になったと思うんだけどな」
「好きな女の子相手に、そんなの恥ずかしくてお願い出来るわけないじゃん。 彼女でも無いのに・・・」
「はぁ!? なにそれ!?」
「えっ? なんで、いきなり怒るの?」
「怒るわよ! なによ彼女でも無いって! 私、アキラのもう彼女でしょ!?」
「えっ? イヤ・・・彼女はアッコちゃんで・・・えっ?」
「はぁ!? バカなの! こんな関係になって彼女にしないとかあり得ないから! 責任取って貰うって言ったでしょ!? あの日から、もう私はアキラの彼女なんだから! バカ!」
え~ だって・・・告白とか別にしてないし・・・
あれ? えっ・・・そんな感じだったっけ?
責任云々は話はしたけど・・
「えっ? その・・・彼女とか言い出したら、二股って感じになっちゃうよ・・・」
「そんなの、しょうがないでしょ。 アキラが先に手を出して来てのよ? あの日、初めて二人っきりで寝た時、先に手を出して来たのアキラでしょ? ちゃんと責任とってよ!」
「そりゃ、まあ、そうなんだけど・・・先にお風呂に入って来て、裸で誘惑して来たのゆかりちゃんじゃん。 それに、寝る前に私にも甘えてねって言ってくれたし・・・」
「それでも、寝てたら、いきなりおっぱい触られて、チ〇ビをクリってされるとは思わないわよ」
「もう、だから、寝たフリしてたなんてズルイよ!」
「ふん、アキラ覚えておきなさい。 女なんてね、皆ズルイ生き物なのよ。 騙されたアキラが悪いんだもん」
「そんな・・・」
「なによ? そんなに私のことを彼女にするのが嫌なの!?」
「嫌じゃないよ! 嫌じゃないけど。 俺、ゆかりちゃんの言葉どこまで信用したら良いの? 本当に信用して、彼女とか思ってて言い訳?」
「だから、良いよって言ってるじゃない。 てか、わたしはあの日からず~っとその気なんだから! アキラのこと喜ばせたいから、勉強だってしたし、恥ずかしかったっけど、してあげたじゃない・・・」
「えっと・・・うん、それはね。 とっても嬉しかったんだけど。 でも、僕なんてゆかりちゃんから見たら、全然ガキじゃん。 アッコちゃんの事をチンチクリンって思うなら、僕だってチンチクリンのガキじゃないの?」
「えっ? なんでよ。 アキラの事をチンチクリンなんて思わないわよ。 確かに、大好きな弟って感じるし、年下の可愛い男の子って感じるよ。 でも、アキラと一緒にいたら胸がキュンキュンして、ドキドキしちゃうんだもん。 恋しちゃってるの! アキラが子供とか小さいとか関係ないのよ。 もう、恋しちゃってるんだもん。 だいたい、アキラがその気にさせたのよ。 好き好きって言ってさ、可愛いとか綺麗とか褒めてくれて。 アキラにそんな事言われながら、あんなことされたら、好きになっちゃうよ」
「あんな事て・・・それって?」
「寝ぼけて夜這いしたでしょ? わたし、色々初めてだったんだから。 いきなりキスはしてくるし、おっぱいは揉むし、大事な所にあんなことして・・・バカ、エッチ」
「それは、その・・・だから、えっと・・・責任とります・・・」
「分かれば良いのよ、分かれば! ふん、もうアキラは私の彼氏なの! 結婚も許可もらったじゃない、忘れたの?」
「だから、アレは、ウチの両親が二人して、お酒飲んで気持ち良くなって適当な事言ってただけだって・・・」
「じゃあ、また今度、結婚を許してもらえるようにお願いにいくもん。 アキラが言い逃れ出来ないように、何度だってお願いに行っちゃうんだから」
「あの・・・本当に僕の事を待ってくれるの? 俺、ゆかりちゃんのこと本当に信じて良いの?」
「何よ? なんか、一緒に寝てる時に、いっつも何で僕のこと置いて行くのって寝言言いながら泣き出すけど。 そんなに不安なの? 私のこと、そんなに信用できないってワケ?」
だって・・・ゆかりちゃん、前科持ちですから。
僕の気持ち散々弄んでさ、でも、あの頃にはもう婚約してたって後で聞いたもん。
結婚が決まってたのに、久しぶりに会った僕のこといっぱい誘惑して、その気にさせておいてさ。
それで、最後あんなにもあっさりと捨てたのゆかりちゃんじゃん。
アレ経験したら、どうしたって慎重になっちゃうよ・・・
「ねえ? いっつもどんな夢みてるのよ?」
「えっ? だから、その・・・僕と付き合ってるのに。 実は、大学の先輩とゆかりちゃんが婚約してて、最後は僕があっさりとフラれるって夢」
「はぁ? なによそれ。 なんで、私がそんなあった事も無い人と結婚するとか思うワケ? ファンタジーが過ぎるわよちょっと?」
ファンタジーって・・・
過去というか・・・前の人生で実際に起こった事で、事実だもん。
この時代じゃ、もう色々前提条件とか、時間軸とかもうグチャグチャで、そんな記憶は何にも意味がないって分かってるけどさ。
どうしたって、この先にゆかりちゃんが出会うかもしれない、そいつの事がどうしたって気になっちゃうじゃん。
また、大学入って、そいつとゆかりちゃんが出会ったら。
ゆかりちゃんは、またそいつに惹かれて行って、クソガキの僕のことなんて簡単に捨てるんじゃないかって。
実際に簡単に捨てられた経験があるから、ないさらそう思っちゃうんだよ・・・
「ねえ? なに黙ってるのよ? また、1人でその夢の事考えてるんでしょ? そもそもね、そんなファンタジーな夢を理由に信じられ無いって言われても困るわよ」
「うぅぅ、それはそうだけど・・・でもさぁ、可能性としてはその、ゼロではないじゃん」
「じゃあ、どうしたら、信用してくれるの?」
「えっ? う~ん・・・大学入っても、先輩とか同級生との飲み会には行かないとか。 不用意な誘いに乗らないでってお願いしたら、聞いてくれるの? そんなの無理でしょ? 付き合いだってあるし、人間関係気にするゆかりちゃんなら、絶対そんなの断れないもん・・・」
「なによそれ。 じゃあ、行かない。 飲み会なんか絶対行かない! それに、アキラ以外の男から声かけられても、絶対相手にしないって約束してあげる。 そしたら、私のこと信用してくれるのよね?」
「未来のことを約束されてもなぁ・・・不安は消えないよ・・・」
「もう~グチグチグチと~ 今は何もないんだから、それで良いじゃない! 将来、そういう面倒くさい事が起こったら、二人で一緒に考えたら良いでしょ?」
「まぁ・・・そうだけど・・・」
「もう、いつまでもそんなグダグダ言ってたら、美姫じゃ無いけど、私だって実力行使にでちゃうわよ」
「なにさ、実力行使って?」
「そんなの、規制事実作っちゃうのが一番手っ取り早いもの。 エッチしちゃえば良いんでしょ?」
「えっ!? イヤ、イヤ、イヤ! エッチはまだダメって言ったのゆかりちゃんでしょ!」
「言ったけど、この先ずっとアキラのこと誘惑し続けてたら、私だって心の準備は出来るし、アキラはどこまで我慢してくれるんだろうね? 寝ぼけて私にあんな事しちゃうアキラだもん、中学生の間には絶対アキラを私のモノにしてみせる自信があるんだけど?」
「ゴクリ・・・イヤ、なに、それ? そんなの、ぜったい、その通りになっちゃうに決まってるじゃん」
「でしょ? だから、そうなるのが分かってるんだったら、観念して私の彼氏になりなさいよ。 別に、美姫以外の女なら多少の浮気も許すって言ってるでしょ?」
「・・・昨日はめっちゃキレてましたけど?」
「それは、その・・・まだ色々心の準備が整ってなかったからだし。 まさか、香水つけるような、年増女と関係あるなんて思わなかったんだもん」
「だから・・・年増女って。 あの人は、その・・・友達っていうか。 知り合いって感じで、別に深い関係じゃないのに・・・」
「でも、どこの誰かは教えられ無いんでしょ?」
「それはちょっと・・・」
「ていうか、彼女いるとか言って。 美姫とエッチなことして、香水女ともエッチなことして、私ともエッチなことしてるクセに、もう浮気もへったくりもないでしょ?」
「それを言われると・・・なんていうか。 でも、美姫に対してのアレは、お姉ちゃんに甘えたいって弟妹の関係としての気持ちが強いし。 その・・・香水の人は、落ち込んでたから慰めてただけで、不可抗力って言うか、そもそもそんな気持ちは僕に無いと言うか。 純粋に、女の子として好きって思ってるのは、ゆかりちゃんとアッコちゃんだけだし・・・」
「そこまで自分の口で私を好きっていうなら、もう問題無いじゃない。 私の彼氏になって! ちゃんと私の事を彼女だと思って付きあって!」
「う~ん、ゆかりちゃん本当の本当に本気なの? 俺のこと本当に揶揄って無いんだよね?」
「しつこいな~ アキラってそんなにネガティブな子だったの?」
「そうだよ! 自分に自信なんて無いし。 いきなりモテモテになって、逆にとまどっているっていうか・・・」
「じゃあ、はっきり言うね! 私は本気! アキラが大好きなの! 正直に言うなら誰にも私たく無いって思ってるの。 だから・・・私と付き合ってよ。 彼氏になって、お願い」
「えっと・・・うん。 じゃあ、その・・・お願いします」
「良いの!?」
「うん・・・でも」
「でも?」
「たまにネガティブになると思うけど。 その時は面倒くさいとか言わないでね。 僕・・・必要とされてるって思わせてくれて無いと、とことん落ちちゃう人だから・・・」
「ふふっ、なによそれ。 そんな心配なら要らないわよ。 アキラは私にとって、必要な人なんだから。 もう、バカね、絶対に話さないんだから覚悟しなさいよね。 チュッ」
「ゆかりちゃん・・・」
「ふふっ、バ~カ、好きよアキラ。 そんな不安そうな顔しないで・・・お願いよ」
「うん・・・」
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