第135話 もうアキラと私は、親公認の仲よ
「本当にもうおしまいなの?」
「だって、これ以上続けたら、なんか怖い。 おかしくなっちゃう」
「僕、まだなのに・・・」
「わかってるよ~ キスだけでこんなになるなんて、怖いんだもん」
ゆかりちゃん、本気でキスだけでイッタと思ってるのかな?
僕の足がずっと当たってたの気づいてないんだよ。
「ん~ そんなに怖いの?」
「この間アキラにされて、いきなり来ちゃって・・・ あれから、まだちょっとイク時の感覚がまだ怖いんだもん・・・」
「なにがそんなに怖いの?」
「だって・・・変になるっていうか。 落ちてく感覚っていうか。 さっきは、まだアキラに必死に抱き着いてたから、アレだったけど・・・」
「僕が小さくて頼りないから、怖いのかな?」
「ううん、違うよ。 アキラ、ちゃんと私のことギュッと抱きしめてくれてたから、安心感はあったけよ。 う~ん、でもそうなのかな、もっとこう包み込んで欲しいっていうか・・・」
「そんなの、成長して大きくならないとムリだよ・・・数年先じゃん・・・」
「ふふふっ、だから~ ゆっくり時間かけて~ 一緒に経験積んでけば良くない?」
「ゆかりちゃんだけ満たされて。 僕まだ・・・」
「も~う、じゃあ、アキラの好きな足ならスリスリしても良いよ?」
「じゃあ、そうする・・・」
「えっ!? ちょっ、もうエッチ、捲らないでよ」
そんなこといっても、ロングスカートだと・・・
捲るなといっても、さっきのごっこの最中に捲れ上がってたんだけどな~
あぁ、それにしても、何度見ても綺麗だな。
でも、さっきみたいにキスしながら、ゆかりちゃんの足をスリスリしてた方が気持ちよかったかも。
もう一回したいな・・・
ん? ゆかりちゃん?
えっと・・・そんな、上体起こして、何を?
・・・なんか、めっちゃ見られてる?
「ゆっ、ゆかりちゃん?」
「あぁ、うん、そのまま続けて」
イヤ・・・そのまま続けてって言われても・・・
足をスリスリしている最中にゆかりちゃんがジーっと見てくるので、気になって顔を上げると、真顔で無表情の彼女と目が会ってしまい。
その、ゆかりちゃんの何とも言えない表情が、僕の心をえぐるというか・・・
美姫にいっつも甘えてスリスリしていると、愛おしいモノでも見るような優しい目で見つめてくれて。
可愛いと言いながら、僕の頭をヨシヨシしてくれるので、足にスリスリして甘えてると、よりお姉ちゃんに甘えてる感が出て、とっても満たされるのに。
いま、僕をジーっと見つめて来るゆかりちゃんの表情は、無なんだよ・・・無表情、無感情・・・
しかも、何も言わずにただただ無表情でジーっと僕を見てるわけで、なんだか新手な羞恥プレイでもさせられているような思いになってしまい・・・
「ん? どうしたのアキラ? もう良いの? イケた? パンツ履き替える?」
「・・・えっ? イヤ、その、まったく」
「なんで? 私の足じゃ気持ち良く無かったってこと?」
「えっ、イヤ違くて。 って、イッテ無いって言ったからって、そんな寂しそうな顔しないでよ。 もう、ゆかりちゃんにしてるところ、ジーっと見られてたら恥ずかしくて、そんな事出来るワケないじゃん」
ベッドの上で横座りになって、足にヒシっと抱き着いてる僕をジーっと見ながら、淡々とそんな事を言ってくるゆかりちゃんに、僕は耐えられなくなり。
スリスリするのを止めると、何故かゆかりちゃんに責められてるというか、怒られてるような気持ちになり。
なんか、気まずつくなってしまった僕は、ゆかりちゃんの前で正座になってしまい・・・
「あれ? やめちゃうの? あっ、ごめん、男の子って1人でする時ってどうやってするのか気になっちゃって。 だって、美姫がアキラが1人でしてるところ見た事あるって言ってたから私も見て見たくて・・・」
「えっ、あれは、お風呂場であまりにアイツが僕を刺激するから。 ヤバくなって、洗い場に逃げて・・・そうなった所を、アイツに盗み見されたというか。 別に見せたくて見せた訳じゃないし」
「なにそれ? アイツ、話に聞いて居る以上にエゲツナイ事してない? もう、やっぱり、私がアキラの傍にいてあげないとダメなんじゃない」
なんだろう・・・また尋問みたいになってる・・・
どうして、ゆかりちゃんこうも美姫に対抗心をむき出しにするんだろう。
「そばに居るって言っても、ゆかりちゃん、週末しかこれないでしょ?」
「これからは、毎日でも来れるじゃない?」
「なんで? 子供の頃と違って、嫁入り前の娘がそんな毎日僕の部屋にお泊りとかマズイでしょ?」
「どうしてよ? さっき、おばさんもおじさんも良いよって言ってくれたじゃない。 もう私達、親公認の仲なのよ?」
親公認って、さっきのは、その場のノリみたいんな感じだったんじゃ・・・
あんな許嫁が云々なんて会話、二人とも本気にしてないって。
子供の頃の感覚そのままで、脳死で会話してたとしか考えられないし。
「あの二人が良いって言っても、ゆかりちゃんのご両親がダメって言うよ。 特に、おじさんは絶対怒ると思うけど・・・」
「パパが? どうして?」
「イヤ、おじさん怖いし・・・娘はやらんとか言いそうだし。 嫁入り前の娘が~とか?」
「アハハハ、アキラ、ウチのパパのこと怖がりすぎだよ~ 顔が怖いだけで、パパはすっごい優しいし、私の言うことなら何でも聞いてくれるもん」
そりゃ、ゆかりちゃんには甘いかもしれないけど。
昔から、ゆかりちゃんのお家に遊びに行ったら、いっつもおじさんに怖い顔で睨まれてたんだから。
あれは、絶対お前に娘はやらんって言ってる顔だったもん!
「ふふふっ、怖がっちゃって可愛いな~ よ~しよし、怖くない怖くない」
「もう、すぐそうやって赤ちゃん扱いする」
正座していた僕をまたひょいっと持ち上げて、ゆかりちゃんの膝の上に乗せられ、ゆかりちゃんにまた赤ちゃん抱っこされ、ヨシヨシされながら、背中をポンポンとされながらいると。
やっぱり、ゆかりちゃんって、どう考えても、数年前の感覚で赤ちゃん扱いしてるよなっと思いながら、話を聞いて居ると。
「だって、アキラは私の可愛い弟だもん」
「そんな弟に簡単にイカされちゃったくせに・・・」
「もう、なんでそういう恥ずかしいこと言うのよ~ バカ、エッチ・・・もう、アキラが上手だから悪いのよ。 女の子の扱いなんて、どこで覚えたのよ?」
「だから、そんなの男子としての本能で、誰かに教わったとかじゃないし」
「ズルイ、私もアキラのことイカせたい!」
「イカせたいって・・・ゆかりちゃん、そもそも、そんな知識無いでしょ?」
どう考えても、そんな知識無さそうなんだけど。
この間の感じんじゃ、今まで自分でしたこと無さそうな感じだったし。
もう、ゆかりちゃんって、マジで純粋すぎなんだけど。
「あるもん! この間、アキラの為に、幸兄が隠し持っていたアダルトビデオとかエッチ漫画を隠れて見て勉強したもん」
「えっ? はっ!? 幸ちゃん・・・のビデオ? 隠れて見たってなに?」
ゆかりちゃん!? 性の知識なんてほとんど無かった感じなのに、幸ちゃんのAV借りたって。
いきなり、アダルトビデオにエッチな漫画を見て勉強とか、知識がめちゃくちゃ偏るような勉強方法を・・・
「だって、幸兄にそういうの貸してってお願いしても、持って無いって嘘ついて貸してくれないんだもん。 部屋でコソコソ見てるの、私知ってるのにさ・・・」
「はぁ・・・てか、妹に貸してって言われても、普通はあんまり貸したく無いと思うけどなぁ」
「なんでよ? 漫画とか映画のDVDとかは普通に貸してくれるのよ?」
「それとこれとは話が別だからなぁ。 てか、勉強したってどんな?」
そんな、自分の妹に、アダルトビデオコレクションなんて絶対貸したく無いだろ。
妹に、自分の性癖がバレちゃうじゃないか。
あれ? でも、じゃあ、美姫ってどうやってアイツあんなエッチな知識を?
俺、エッチな漫画も、ビデオも持ってなかったはずなのに・・・
「色々幸兄に隠れて見たもん。 エッチな漫画に、アダルトビデオだって。 あっ、ふふっ、でもね・・・ふふふっ」
「どうしたの?」
「幸兄にアダルトビデオ借りようと思って物色してたらさ。 美姫にそっくりなAV女優が出てる、ビデオみつけちゃったんだ~」
「美姫ににそっくりのAV女優!? なに? そんな人いるの!?」
「ないよ~ 興味あるの?」
「イヤ・・・別に、僕は、美姫本人で間に合ってるから。 そんなマガイモノには興味無いけど。 でも、幸ちゃん・・・なんで、美姫似のAV女優モノなんて?」
「そんなの、幸兄が美姫のこと好きだからに決まってるじゃない」
えっ!? あぁ・・・でも、そっか。
昔から、そう言えばそうだったかも・・・
「ふふふっ、それよりもさ~ 色々勉強したんだから、アキラに試してあげても良いのよ?」
「えっ!? ゆかりちゃんが、僕に? イヤ・・・えっ、えっ!? そんな、ダメ・・・ヤダ、無理! そんなビデオやエロ漫画見たいな事、ゆかりちゃんにされたら――――――僕の中の大事なゆかりちゃん像が音を立てて崩れてしまう」
「なによそれ? 無理ってひどいな~ アキラのなかの私ってなんなの?」
「えっ? そんなの、憧れのお姉さまそのもので、それは、なんていうか、その・・・テレビや雑誌に出て来るアイドルやモデルさんと同じくらい憧れ存在で。 恋焦がれて、好きで好きで好きでたまらなく好きで、美姫とは違って汚せない・・・」
「―――なにそれ、大袈裟だな。 そんな風に私のこと思ってたの? 嬉しいけど、わたし、そんなに特別な子じゃなくて、普通の女の子よ」
「そんなことないもん。 ゆかりちゃんの傍にいるだけでドキドキして。 君の笑顔を見てるだけで僕の心はいつも明るくなって。 君に必要とされてると思うと、どんな困難にも耐えらえる勇気がもらえて。 だから、その・・・失った時のショックはもう、この世の終りみたいだったんだよ。 ゆかりちゃんは、僕の心の中の太陽みたいな人だったのに」
「――――――アキラ? そんなに? そんなにも私の子を大事に思ってくれてたの? なのに、わたし、アキラの傍から離れて・・・ごめんね! 二年間も放っておいてごめん! もう、わたし、アキラの傍から絶対に離れないから! アキラ!」
イテテテテ! ちょっ! ゆかりちゃん!?
なんか、めっちゃ興奮して・・・そんなギュッと抱きしめないでよ!
ちょっ、傷が・・・美姫に噛まれた傷の所、ギュッとしないで!
「ゆかりちゃん! 痛い、痛い!」
「えっ!? あっ、ごめん・・・ごめんね。 痛かった? どこが? 大丈夫? 首? 首の後ろが痛かったの――――――」
ゆかりちゃんにパジャマのボタンを外されてしまい、そのまま脱がされてると、首の後ろをグイッと見られてしまった。
ヤバッ・・・お風呂場では辛うじて隠せてたのに・・・
「―――ねえ、アキラ? これ・・・なに?」
「なにって・・・何んのこと?」
「これよ、これ、どす黒く変色してる、この歯形みたいな傷」
「イヤ、これは・・・その・・・」
マズイ、マズイ・・・
美姫に噛まれたとかバレたら・・・
「―――アキラ? まさか、ひょっとして、学校でいじめられてるの!? だから、バレるのが嫌で、さっきお風呂場でずっと隠してたのコレ?」
「イヤ、いじめは無くはないけど。 そんな肉体的ないじめは無いし・・・そんな、首の後ろをいきなり、噛むヤツなんていないから・・・」
「何言ってるのよ!? 実際に噛まれてるじゃないのよ!? ハッ!? ひょっとして・・・昼間会ってた、香水の女!?」
「えっ? イヤ! 違うよ! あの人は、その・・・そんな酷い事するような人じゃないから!」
「じゃあ、誰よ!? わたしのアキラにこんな事したヤツは誰!? 言いなさい、アキラ!?」
「・・・えっ、えっと・・・言っても、その人の事、殺さない?」
「殺さないわよ・・・だから、早く言いなさいよ?」
めっちゃ声低ッ!
こんな、低い声のゆかりちゃん初めて見るんですけど!
てか、さっきのお風呂場でも相当怒り心頭だったけど・・・
なに? ゆかりちゃんって、こんなにキレっ早い人だったっけ?
「誰にやられたの!?」
「えっと・・・その、あの・・・美姫に・・・」
美姫の名前を聞いた瞬間、ゆかりちゃんの表情が一変した。
僕を憐れむような、何か可哀そうなモノでも見るような表情で・・・
「なんでアイツこんな酷い事するの? 何があったのよ?」
「イヤ、その・・・ゆかりちゃんと二人っきりで寝たこと根に持たれてて。 めっちゃ浮気者よばわりされて、急に美姫にマーキングだとか言って、カプって噛まれて・・・」
「マーキング!? なに、キスマークみたいに言ってるのよ!? こんなの虐待じゃない!」
「まぁ、虐待は虐待なんだけど。 」
「そんなことでアキラに噛みついたの!? こんな、青痣になるくらい?」
えっと・・・ゆかりちゃん、なんか、ぷるぷる震えてる?
なんか、めっちゃ怒ってない?
「――――――アキラ・・・・・・アイツの事、ぶっ飛ばして来て良い?」
そう言い残して、抱っこしていた僕をベッドに座らせると、そのままゆらゆらっとベッドから立ち上がると、そのままドアの方向へ歩いてイキそうだったので。
美姫の部屋に殴り込みに行きそうな勢いのゆかりちゃんを見て、彼女の腰にしがみついた。
「ダメダメダメ、もう夜だし! 騒ぎなったら、親にバレちゃう!」
「なんでよ! 許せるわけないでしょ! うぅぅぅ、アイツ・・・私のアキラに何てことを・・・」
「騒ぎになったら困るから! 僕の為にも我慢して!」
そう言うと、口を思いっきりへの字に結びながら、大きく鼻から息を吐き出すゆかりちゃん。
怒り心頭で、いまにでも美姫をぶっ飛ばしに行きそうなゆかりちゃんを、何とか宥めつかせ、気持ちを落ち着かせると、いったんベッドに戻るように言うと。
ボフッと乱暴にベッドに腰を降ろしたゆかりちゃんが、片足を上げてクイっと足を組み、そのまま、組んだ足に頬杖をつくと、イライラしてるのを隠そうともしないで、細かく貧乏ゆすりを始めていた。
そんなゆかりちゃんの姿を見て、こんなゆかりちゃんの姿見た事が無く、いつもの、あの温和でほんわかとした柔らかい雰囲気のゆかりちゃんの面影が一切無い。
クールビューティー系の人が怒ると、こうも怖いものなのかと思いながら、ベッドの上でお気に入りのぬいぐるみを抱きしめながら震えていると。
それまで、イライラしてベッドに腰を降ろしまま、部屋の扉の一点を見つめてずっと貧乏ゆすりをしていたゆかりちゃんが急に、キリっと僕の方へ振り向いむいた。
「で!? 噛まれた以外は、何もされてないのよね!?」
「えっ!? えっと・・・なんていうか、その・・・エッチ未遂というか。 その・・・寝ぼけた美樹に、エッチさせられそうになったかも・・・」
隠し事をしないという約束と、あまりに恐ろしい目の前のゆかりちゃんの姿に気圧されてしまい、誤魔化すことが一切できず・・・
それを聞いたゆかりちゃんが、大きく息を吸って吐き出して、一呼吸つくと、組んでる足を元に戻した。
そして、そのまま足をベッドの上で引き上げながら、カラダを僕の方へターンしながら向き直ると。
「んっ!」っと言って、僕に両手を開いて、おいでおいでをするので。
僕は、ぬいぐるみを抱いたまま、少しビクビクしながら、ゆかりちゃんの膝の上まで移動した。
「はぁ~ 怖かったよねアキラ。 でもだいじゅぶ、私がアキラの事を守ってあげるから」
「うっ、うん・・・」
「もう決めた、わたし明日から毎日アキラの部屋に泊る!」
「えっ? そんなのダメだよ」
「なんでよ!? わたしが傍にいて守ってないと、アキラの初めて奪われちゃうじゃない! そんなの絶対にイヤ!」
「そんなこと言ってもさ~」
「なんなの? じゃあ、アキラは美姫とエッチがしたいの!? それとも、私とエッチがしたいの!?」
「どっちとエッチしたいかって言われたら。 う~ん・・・思いとして強いのは、ゆかりちゃんの方だけど・・・」
「でしょ!? じゃあ、やっぱりわたしが毎日一緒にいて、アキラのこと守ってないと、いつアイツにアキラの初めて取られるか分からないじゃない!」
「でも、美姫もまだエッチはダメって言ってたし・・・」
「はぁ!? 今日の朝エッチされそうになったんでしょ? アイツのそんな言葉信用出来ないわよ! ダメよ、ダメ! アキラは・・・私とエッチするの。 アキラの初めては私じゃないと嫌。 それに、美姫とはエッチなんてさせたくない! 私以外の女とエッチなことしないで! 私だけ見てよバカ」
「ゆかりちゃんにそんな風に言われて嬉しいけど。 でも、僕・・・いま彼女がいるんだよ」
「私の代わりでしょ?」
「イヤ、代わりでは無いと言うか。 ゆかりちゃんは、ゆかりちゃんだし。 彼女は彼女で全然別っていうか・・・」
「なによそれ!?」
「だって・・・もう会えないと思ってた、ゆかりちゃんと急に再会しちゃって、戸惑ってるっていうか」
「わかるよ。 急に大好きな私が目の前に現れたから、戸惑ってるんでしょ? アキラは、優しいからその子の事を傷つけたくないって思ってるのよね? わかるよ、だから、いますぐその子と別れろなんて言わない。 アキラにだってどっちか決める権利はあるもの。 でも、美姫だけは絶対にダメよ。 あいつとエッチすることだけは絶対に許容出来ない!」
「えっと、時間をくれるって言うのは嬉しいんだけど。 美姫のことも・・・その、そんなに心配しなくても・・・」
「はぁ? 奪われそうになっておきながら、何言ってるの? わたしよりも先にアイツとエッチなんてしたら、アキラだって許さないから」
うぐっ! 怖いよ。
なんか、違う話題に話をそらさないと・・・
「だっ、大丈夫だよ。 ていうか、明日月曜日だよ? ゆかりちゃん、そろそろ寝ないと・・・明日学校でしょ?」」
「はぁ、学校なんて休みだから平気よ。 修学旅行の振替で、明日休みだし。 なんなら、明日以降も毎日一緒にいるって決めたし。 もうアキラのこと絶対に1人に出来ないもの」
「そんな毎日なんて無理だって、ゆかりちゃんは、もう女子高生でその・・・嫁入り前の大事なカラダなのに、僕なんかとずっと・・・」
「もう、またそれ!? 私達、もう親公認の仲なのよ! 結婚だって許してもらったでしょ!? アキラの始めては私のモノなの! それに、私いつだってアキラとそう言う関係になれる覚悟あるもん」
覚悟って・・・さっき、ちょっとキスしながらお股に足でグリグリしただけなのに。
すぐイッチャって、狼狽えしまくってた初心な女の子なのに無理しちゃって・・・
「もう、何でさっきお風呂場で、ずっと噛まれた跡を隠してたのよ?」
「だって、噛まれたなんて恥ずかしかったし。 美姫にエッチされそうになったなんて、もっと恥ずかしかったから・・・」
「バカ、私に隠し事しないって言ったそばから隠し事して・・・」
「だって・・・」
「もう、バカね。 これ、まだ痛む? 消毒はちゃんとしたの?」
「まだ、痛いし、お風呂入ると染みる・・・」
それを聞いて、ゆかりちゃんが、抱っこしていた僕をヒョイっと持ち上げると、ベッドの上に座わらせると、1人でスクっと立ち上がると、スタスタスタっと部屋を出て行ってしまった。
まぁ、だいぶ落ち着いたみたいだから、美姫の部屋に殴り込みに行くことは無いと思い、そのままベッドに座って待っていると。
しばらくして、階段を上がって来る足音が聞こえて、ゆかりちゃんが消毒液やら絆創膏を持って部屋に入って来て、僕が座っているベッドの脇に座って来た。
そして、僕の事をジーっと見たゆかりちゃんに、パジャマのボタンを外され、上半身だけパジャマを脱がされてしまった。
すると、ゆかりちゃんが自分の膝の上をポンポンっと叩きながら、うつ伏せで寝てっと言うので、言われるままに膝の上に顔を置いて、うつ伏せで寝ると。
僕の首と肩の間にある傷口に、消毒液を染み込ませた脱脂綿でポンポンと傷周りを消毒してくれて。
その後は、傷薬を優しく塗ってくれて、最後に大き目の絆創膏をペタっと、ゆかりちゃんが張ってくれ。
なんか、美姫と違って、お姉ちゃんの優しさみたいなものを感じてしまい、胸にジ~ンっと込み上げる物を感じて、涙がポロっと落ちてしまった。
そして、ゆかりちゃんに甘えたい気持ちでいっぱいになった僕は、そのままうつ伏せのまま、スカートの上からゆかりちゃんにスリスリしていると。
「ふふっ、甘えん坊さんなんだから」
「だって・・・ゆかりちゃんが優しいんだもん」
「だからって、どさくさに紛れて、スカートの中で足をサワサワしないでよエッチ・・・」
イヤ、それはなんていうか、たまたま手元に入りそうな入口があったから・・・
「もう、ダメ、今日・・・なんか、敏感になってて、そんな風に触られたら変な気持ちになっちゃう」
「なっても良いのに。 僕がちゃんと受け止めてあげるよ?」
「もう、ダ~メ! 今日はもう、本当におしまい・・・」
そう言って、ゆかりちゃんに抱き起こされて、ギュッと捕まってしまい、ふたたび抱っこされると。
そのまま、僕の事をベッドへ押し倒すように寝かしつけると、ゆかりちゃんが、またさっきみたいに僕の胸元にキスをして来たのだが。
なんか、様子がさっきと違って・・・
「ム~~~パッ! つかないな・・・ム~~~パッ! う~ん、なんか薄いな・・・ム~~~パッ! ついた! キャハ!」
「ちょっと、ゆかりちゃん? なにしてんの? 一方的にキスとかされてたら、恥ずかしいよ~」
「ダ~メ、私もアキラにマーキングするんだもん・・・ム~パッ! ついた! アハッ!」
「えっ!? マーキングって何してるの?」
「もう大人しくしてよ~ けっこうつけるの難しいんだから」
えっ? えっ? つけるの難しいって、さっきからめっちゃ吸い付かれてるけど。
マーキングってまさか?
「ちょっ! ゆかりちゃん? キスマークつけてるでしょ!?」
「ふふっ、内緒~」
「も~う! ダメだよ! 学校でバレちゃう!」
「うるさいな~ そのために付けてるんだもん。 それに心配したって、学級閉鎖中でしょ、バレたりしないわよバカ」
それは、そうかもしれないけどさ~
アッコちゃんも熱出たままで、どうせ会えないし。
でも、美姫にみつかったら、今度は何をされるか分かんないよ~
でも、なんだろうこれ・・・
さっきから、ゆかりちゃんに沢山吸われちゃってるけど。
なんか、これはこれで嫌じゃないっていうか、なんかまた新しい扉を開いちゃいそうになるというか。
ちょっと、エロイ気持ちになっちゃうわけで・・・
はぁ~ ゆかりちゃん・・・中途半端に昂った僕のこの思い、どうしてくれるのさ・・・
もし気に入っていただけたり、少しでもおもしろいなと思ったら
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