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第134話 どうする? もう寝る? 二人でゲームする? それとも、私の事お触りしちゃう?


美姫の最後の叫びを無視して、そのままゆかりちゃんと階段を上がって部屋に入った。

すると、部屋に入るなり、僕の後ろから遅れて入って来たゆかりちゃんが、部屋の扉をゆっくり締めると、扉に背を付けたまま。


「うふふ、ようやく二人っきりになれたわね?」


えっ? イヤ、なにいきなり?

そんな、我慢出来無かったわアナタみたいな・・・


「ゆかりちゃん・・・そんな新婚みたいなセリフ」

「どうする? もう寝る? 二人でゲームする? それとも、私の事お触りしちゃう?」


二人っきりってだけで、めっちゃドキドキしちゃうのに~

なに・・・その、私の事お触りしちゃうって!?


「ゆかりちゃん!?」

「ふふふっ、どうする?」


「えっと、その・・・お触り?」

「もう、エッチだな~ じゃあ、眠くなるまで、私が抱き枕になってあげちゃおうゃおうかしら」


えっ? 抱き枕って、その服で?

ゆかりちゃん抱き枕の超リアル版じゃないか!?


「ゆかりちゃん! それはさすがにダメ! 色々、我慢できる自信無いから!」

「ぶぅ~ してみてよ~ 先週、寝ぼけて私に色々したくせしてさ。 あの時は、アキラまったく我慢なんてしてない感じだったけど!」


イヤ、だって・・・夢の中だもん。

そりゃ~ 自由に欲望のまましちゃうでしょうよ~

てか、夢の中でしてたみたいなエッチを、ゆかりちゃんとするって。

それはもう、エッチしちゃうってことになっちゃうんだから。


「もうヤダ~ 私だけが先週恥ずかしい思いしただけじゃない。 アキラとちゃんと、思い出の共有したいのに・・・アキラのバカ」


うっ・・・それを言われると・・・

でも、でもさゆかりちゃん・・・ゆっくり距離を縮めようって言ったのはゆかりちゃんなんだよ?


「なんで、抱き枕相手に出来ることが、私には出来ないの?」

「出来ないでしょ? だって、もうエッチするってことだよ?」

「わかってるけど・・・でも、少し、どういう流れでしてるのかなって、さわりだけでもしてくれたって良いじゃない」


「僕、途中で止まらなくなっちゃうかもだよ?」

「まぁ・・・その時は、その時っていうか・・・あっ! ダメだ」

「ほら、やっぱり怖いんでしょ?」

「違うわよ・・・今日は下におばさん達もいるし。 それに隣にはアイツも寝てるし、色々マズイでしょ?」


そりゃそうだけど・・・だったら、最初から言わないでよ。

ゆかりちゃんとの、こういう会話だけで、もう僕色々相応しちゃってヤバイのに・・・


「もう、そんなにしゅんってしないでよ~ じゃあ、しちゃう?」

「だから、ダメだって。 ゆかりちゃんを抱き枕にするなんて絶対ダメ。 本当に僕もう色々我慢出来なくなっちゃうし。 それに、ゆかりちゃん相手だと、僕を咎める物や、止める物が一切無いんだからダメだよ。 僕・・・ゆかりちゃんに抵抗されない限り、絶対エッチしちゃう自信があるもん・・・」


「ふふっ、そんなに私とエッチしたいの? てか、咎めるものが無いって何よ?」

「だって、美姫と違って、ゆかりちゃんとは、法律の縛りも無く結婚出来でしょ? だから、責任とれって言われても取れるし。 それに、ゆかりちゃんはずっと僕の憧れの人で、ゆかりちゃんの事はずっと彼女にしたいって思ってたから、責任とれなんて言われたら、僕全然喜んで責任なんて取っちゃうもん! それに、ゆかりちゃんはもう、その・・・大人だから、カラダも準備出来てるだろうから、その・・・なんていうか・・・僕を止める障害の様なものが何もないんだもん」


「キャハ! なによそれ~ 可愛い。 もう、アキラ、私のことそこまで真剣に考えてくれてたの? 喜んで責任とるって何よ~ ずっと憧れてたって、この間も言ってたわよね? そんなに私のことずっと考えてくれてたなんて嬉しすぎるんだけど。 それに・・・もう、バカ、カラダの準備が出来てるとか、もう・・・ヤダ」


「ゆかりちゃんが言わせたようなもんでしょ? もう、話を聞いといて、恥ずかしがらないでよ・・・もう、そんなんで、本気で僕のお嫁さんになる気あるの?」

「なによそれ~ あるわよ! なんなら、アキラだって、私みたいな面倒くさい女をお嫁さんにする覚悟あるの?」


えっ? なにそれ・・・面倒くさいって、自分で言っちゃうの?


「なにさ・・・面倒くさい女って?」

「だって、わたし、アキラが思ってる以上に焼きもち焼きだし。 嫉妬だてしちゃうし、何かあったらすぐ自信無くしてネガティブなこと考えちゃうし、好きな人にはずっと私だけ見ていて欲しいし、浮気なんて絶対嫌だし、とにかく他の女の人にアキラを取られるのがもう絶対に嫌なの!」


イヤ・・・予想通りていうか、何となくそういう人なんだろうな~ってわかってた気がします。

特に、今日一日でかなり確信したというか・・・


「でも、ゆかりちゃん?」

「なに?」


「今、お話してくれた事ってどこまで本気なの? それって本当に本心から言ってるの?」

「なによ・・・どこまで本気って、アキラのお嫁さんになるってこと?」


「そうだよ。 僕なんてまだ小学生でしょ? ゆかりちゃんなんて、あと数年で社会に出ちゃうじゃん。 それに大学生になったらサークルだの付きあいで、飲み会とか色々出会いも増えるでしょ?  そしたら、僕みたいなガキの相手なんて嫌になって、大人っぽい優男に魅かれてそっちに行っちゃう可能性の方が高いじゃん! 僕にも多少はゆかりちゃんの事をお嫁さんに出来る権利は残ってるかもしれないけど、どう考えても可能性なんて少ないって思っちゃうんだもん」


「も~う、なんでそんなこと言うの? まるで私が尻軽女みたいな言い方するじゃない? 私はアキラに一途に生きるって、この間決心したんだから」


「いま、僕と一緒にいるから、そう思ってるだけだよ。 それに、ゆかりちゃんが本気で一途で居てくれるって言うなら、もう僕既成事実作って、完全にゆかりちゃんのこと縛っちゃうけど良いの!?」


「えっ? なによ~ もう、既成事実ってな~に? もう、アキラのバカ~ 気が早いわよ~」

「ねぇ~え! もっと嫌がってよ! なんでそこ、喜んじゃうの?」


なんで、そこで喜んじゃうの?

脅して、エッチに消極的にさせようとしてるのに!


「なんで嫌がる必要があるのよ? あ~ またそうやって、わたしのこと信じて無いんでしょ? さっき、お互いカラダの洗いあっこして、禊は済んだでしょ!? さっきの私の本気の意味わかってないわけ!? アキラに私の大事なところを直接触らせたのよ!? その意味がわからないの!? アキラがわたしの初めての人なんだから!」


あ~ね・・・さっきのって禊なんだ・・・

初めてのって・・・なんか逆にゆかりちゃんに既成事実を作られて、すでに縛られてるのは僕の方な気がして来たのは気のせいなんだろうか?

アレ? もう、俺、ゆかりちゃんに完全に捕まってない?


俺の首にもう首輪ハマってる? 両親にもグイグイ言って、何か外堀も埋まり掛けてるし・・・


「ねえ、アキラ? さっきから、襲う、襲う言ってるけどさ~ 本当に覚悟出来てないのはアキラの方なんじゃないの? わたしはもう平気よ、さっきもお風呂場でアキラにイカされたし、この間と合わせて、もう2回もアキラにイカされちゃってるから。 あの感覚も慣れてきたっていうか、だいたいどうなるのかわかってきたから。 まぁ、まだちょっと怖い感じは残ってるけど、信頼してるアキラが相手ならもう私は全然平気だもん」


「ちょ、ゆかりちゃんさぁ? もう少し、その・・・オブラートに・・・」

「なによ~ 照れちゃって、可愛い~ アキラ、お顔が真っ赤よ? どうしたの? 何がそんなに恥ずかしいのかな~ ねえ~?」


ダメだ・・・ゆかりちゃん最強過ぎる・・・

初心な女の子だって思ってた俺って、やっぱり全然女の子の事わかってないじゃん!

俺の32年の人生ってなんだったんだ?


こんな、17年ちょっとの女子高生にも口プで負けるってどういうことよ?


「ね~え! だから~ ちょっとぴりしてみてよ~ 先週、お洋服でしてたみたいなこと、してよ~ エッチってどうやってするのか、ちょっぴり知りたいの~ ねぇえ~ ダ~リン!」


「ゆかりちゃんは絶対耐えられないと思います~」

「やってみないとわかんないじゃない?」


「後悔しない?」

「しないわよ。 もう、先週アキラに沢山されたもん」


「それは言わないでよ~ 記憶ないんだから・・・」

「ダ~メ! ちゃんと事細かに説明したでしょ? 夢見てた直後に説明されたんだから、少しは夢のことも覚えてるんでしょ? 記憶まったく無いとは言わせないわよ」

「うぅぅぅ・・・ハイ・・・」


ヤバイ・・・もう完全に尻に敷かれてるんじゃんオレ?

もう、ゆかりちゃんの言いなりというか、なにも抵抗できないんじゃ・・・

アレ? 僕、踏み込んではいけない沼に足をつっこんだんじゃ?


「もう! 何ごちゃごちゃ考えてるの!? 良いからしようよ~ エッチごっこ~」

「ごっこって・・・」

「早く! 早く!」


「もう、どうなっても知らないからね!」

「ハイ、ハイ、寝れば良いの? ねぇ? どうしたら良い? こうしたら良いの?」


ウキウキでベッドに寝転がって、無防備に仰向けになるゆかりちゃんだけど。

本当に、良いんだろうかと今でも悩んでしまうわけで。


今ならまだ引き返せるような気がする・・・

でも、目の前のゆかりちゃんに手を出したら、絶対に僕・・・気持ちが止まらなくなっちゃう。

今でも、こんなにもドキドキしちゃてるし。


本音言うなら、マジで飛びつきたいって思ってるし。

隣に美姫がいなかったらって・・・マジで思っちゃうわけで。


「ねぇ~ 早く~」

「もう・・・知らないからね?」


枕にしたみたいに、ゆかりちゃんを思いっきり抱きしめて、彼女の首筋に顔を埋めると、ゆかりちゃんからとっても良い香りがしてきて、僕の胸の中はあっという間にゆかりちゃんでいっぱいになってしまった。

お風呂に入ったせいで、自分と同じ香りになってしまったゆかりちゃんの、ボディーソープの香りをスンスン嗅いで・・・


昂る気持ちを抑えきれなくなり・・・

もう、知らないんだからっと、覚悟を決めた。


キスだってしちゃうんだから。

ゆかりちゃん、良いの?

本当にしちゃうだからね、知らないんだから、もう被りついちゃうんだから~


―――まだ、キスしかしてないのに、ほら言わんこっちゃんない。

ゆかりちゃん、あんなにノリノリだったのに、めちゃくちゃ緊張してるじゃん。

もう、ヤメロっていってもヤメてあげないんだから。

もう、知らないんだから・・・


僕がどんなけゆかりちゃんの事が大好きなのか思い知ったら良いんだ。

前の人生から、ずっとゆかりちゃんとこうなりたいって思って来たんだから。


ずっと好きだったんだから。 みじめに捨てられた後も、ずっとずっと好きだったんだから。

次の恋をみつけて、立ち直るまでに5年もかかったんだからね。

この、僕の思いを受け止める権利はゆかりちゃんにはあるんだから・・・


もう、そんな可愛くピクピクしてもヤメてあげないんだから。

ゆかりちゃん、ゆかりちゃん、ゆかりちゃん・・・


ずっと、ずっと、ずっと、大好きだったんだから!

なんで、僕を捨てたんだよ・・・バカ、バカ、バカ・・・

ゆかりちゃんのバカ・・・


ずっと、好きだったのに。

本気で愛してたのに!


「―――アキラ・・・ダメ! もう、ダメ!」

「ゆかりちゃん?」

「・・・・・・はぁ、はぁ、はぁ」


ゆかりちゃん?


「だいじょうぶ?」

「アキラ?」


「なに?」

「―――アキラのエッチ」


「だって・・・」

「ふふふっ、危なかったね?」


危なかったねじゃないよ・・・


「もう、ちょっと? どこでこんなこと覚えたの?」

「覚えたというか・・・女の子の体への興味そのままに・・・本能的な?」


「ちゃっかり、唇奪って、キスとかしちゃうしな~ 私・・・ファーストキスだったのよ」

「えっ? イヤ、嘘ばっかり! 先週、寝ぼけて起きた後に、お前だけ記憶無いのとか許さないってキスしたじゃん!」


「ふふっ、なによ~ ちゃ~んと覚えてるんじゃない?」

「そんなの、覚えてるに決まってるよ。 キスを何回したとか、初めてお風呂入った日とか、全部覚えてるもん」


「ふふふっ、アキラもなかなかよね~?」

「なにが?」

「イヤ~ アキラもなかなか重い恋愛しそうだな~って思っただけ~」

「なにさそれ・・・どういうこと?」


「ふふっ、ひみつよ、そんなの。 それにしても、触りって言っときながら、私の顔に30分もキスし続けるってなんなの?」


「だって、したくなっちゃったんだもん。 ゆかりちゃんが可愛く反応するから、なんか・・・嬉しくなって、気持ちが通じ合ってるようか気がして。 もっとしたら、もっと喜んでくれるかと思って・・・」


「私の漏れた声で興奮しちゃったってこと? ねえ~ それで、あんなに、私の首筋とか耳周りを攻めまくったってことなの~?」


「もう! なにさ! 自分だって、めちゃくちゃ気持ちよさそうにしてたくせに! 好きよアキラっていっぱい言って、涙流すくらい感じてたクセに!」


「だって~ 嬉しかったんだもん。 必死にキスしてくるアキラが可愛くて、あぁ~わたし本当に、この子に愛されてるんだな~って実感したら感動してきて涙出ちゃったんだもん。 ふふっ、アキラ~ ねぇ~ も~うバカ~ どんなけわたしのこと好きなの~ も~う、どうしよう、わたし、胸のドキドキが止まんない」


「そんなの、僕だって一緒だよ! この気持ちどうしたら良いの? もう、中途半端に止められた僕のこの昂る気持ちは?」


「ふふふっ、ごめん。 だって・・・アレ以上されたら、本当にキスだけでイッチャイそうだったの! ごめんって」


「・・・えっ? ウソ・・・」

「なによ・・・本当だもん」


「えっ? その・・・ゆかりちゃん、首筋とかって、アレなの? さっきのって本気でイキそうだったの? あれって、僕を喜ばせようとした演技とかじゃ無かったって事?」

「演技なんてしてないもん・・・てか、わたしだって、初めて知ったんだから! 自分が首筋と、耳周りが弱いってこと。 あんなキスだけで、全身ゾクゾクってしちゃうなんて経験初めてだったんだから! もう、バカ!」


さっきから、バカ、バカ、バカって・・・

でも、じゃあ、さっきのカラダビクビクってしてたのって。

うわぁ~ ヤバイ、なんか感動しちゃうかも。


「もう、もっと足とかおっぱいとか触られまくって、エゲツナイことされると思ってたのにさ。 小学生の男の子にキスだけでイカされちゃう女子高生ってどうなのよ~ もう恥ずかしすぎる~」

「えっ? ゆかりちゃん? いま・・・イッタって言った?」


「―――うるさい、バカ、アキラのエッチ」

「ほんとうにイッテくれたの!?」


「あ~! うるさい、うるさい、うるさい! もう寝る! 寝るわよ!」

「え~? なんでさ!? 教えてよ~!? いま、僕のキスでイッタの!? ねえ、ゆかりちゃん!?」


「も~う、ヤダ~ なんで、そんなこと聞いてくるの!? 秘密!」

「なんでよ!? 隠し事しないって言ったじゃん!」


「あ~うるさいな~ イキました! イッチャったの! さっき、ビクビクした時にそうだったの! 満足!? アキラのバカ、エッチ!」


も~う、なんだよバカとかエッチとか・・・

自分だって、あんなに僕のこと求めるみたいにしてきたクセに~

でも、なんだろう、胸がドキドキが止まらないだけど。


さっきのゆかりちゃんの声・・・本気だったって聞いたらなおさら・・・

イッタって・・・ゆかりちゃんが、僕のキスで?

うわぁ~ なんなのこの感情!?

嬉しいのと、感動と何なのこの感情?


はぁ~ ダメ・・・ゆかりちゃんが可愛いすぎる・・・

はぅ~ 胸が苦しい~ ゆかりちゃんへの思いが爆発しそうで、苦しいよ~

マジで恋しちゃうよこんなの~


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