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第115話 学級閉鎖?


はぁ~ 今日でアッコちゃんが風邪引いて学校来なくなってから3日・・・

しかも、木下と藤さんまで風邪ひいて学校を休みになるし。


朝から、クラスの半分が空席のままの、いつもよりも圧倒的に人がいない教室を自分の席にすわりながら、ボーっと眺めていた。


それにしても、健康優良児並みに学校休まない木下まで休むとか・・・

アッコちゃんの家に行って、風邪貰ってきちゃったんだろうか?


隣の、誰もいない、アッコちゃんの座席をボーっと見ながら、そんなことを考えていると。

急に、こう・・・胸のあたりがギュッとしてきて。


あぅ・・・ダメだ。


もう3日もアッコちゃんに会ってない。

もう息が苦しい。


禁断症状が出ちゃいそう。

アッコちゃんに会いたい・・・


ん? でも、今日はなんだか、昨日よりもさらに人が少なくないか?


ハジメ君もいないし、小沼もいない。


『―――キンコンカンコ~ン キンコンカンコ~ン♪』


ん? チャイムがなっても全然先生が来ない・・・

どうしたんだろう?


登校時間になっても、登校してこないってことは、みんな休みなのか?

ちなみに、チャイムがなっても先生が来ないから、もう教室の中は酷いことに・・・

もう、学級崩壊レベルの騒ぎっぷり。


まあ、これだけ人が休んでいても、コイツだけは絶対に学校くるよな・・・


「ねえ、アキラ~」

「なに?」


「昨日さ~ 美穂ちゃんにプロフ帳書いてってお願いされちゃったんだ~」

「ふ~ん、それはよかったね・・・」


あの日以来、ダンス練習の時も美穂ちゃんと一緒に柔軟したり、剛にも遅い春がやってきているようなんだけど。 このはしゃぎっぷりは、ちょっとウザいワケで・・・


別に聞いてもいないのに、いちいち報告をしてくるのだ。


「あとさ~ 今週末一緒に厚別にコンサドーレの試合見に行く約束しちゃったんだ~」

「ん? まだ試合あったんだ」

「はぁ? これから天皇杯じゃん!」

「ああ・・・そう言えば、そんなのあったね」


そっか、最近サッカーなんて全然見て無かったから忘れてたよ。

J2で優勝して、来期からJ1昇格するって、ニュースでやってたのは見たけど。


しっかし、3組のあの子。

まじで、サッカー好きなんだな~


でも・・・剛・・・お前?

セレッソの清武の大ファンじゃなかったっけ?


背が低いのに、テクニックで行くのが俺のスタイルと会ってるとか言って。


「あ~ 楽しみだな~」

「二人で行くの?」

「イヤ、美穂ちゃんのお父さんと一緒に行くことになった」


お父さんって、マジかよ。

こいつやっぱメンタルはんぱないな・・・

緊張しないのかよ?


「えっと・・・お前、美穂ちゃんのお父さんとなんて、緊張とかしないの?」

「なんで?」


「美穂ちゃんのお父さんと会うんだろ?」

「うん、それがどうかした?」


あっ、そう・・・

お前が何も気にしないなら、全然良いけど。


「てか、お前さ~ 清武のレプリカしか持って無いじゃん、応援どうするの?」

「そう! それ! ねえ! アキラ~ 一緒にコンサドーレのオフィシャルショップに行ってよ~」

「え~ ヤダよ、なんで俺が。 別にコンサドーレファンでも無いし、それに面倒くさい」

「お前! それでも北海道民か! この裏切り者!」


イヤ・・・お前だって、セレッソのファンだったじゃね~か。

なんだよその女の子に影響されまくる感じ・・・


「てか、清武はもう良いのかよ?」

「それはそれ、これはこれ?」

「・・・あっそう。 で、誰のユニフォーム買うの?」

「えっ? エメルソン!」


は?


「あのさ~ そこは北海道出身の次代のエース山瀬のユニフォームを買うんのが正解なんじゃないの?」

「えっ? 山瀬? 誰それ?」


「はぁ? お前、未来の10番だぞ。 なんで知らないんだ?」

「え~ そんな凄い選手なの? 山瀬ね~」


ん? 山瀬ってまだ有名じゃないのかな?

あれ? でも、あの人Jリークの新人王とかにならなかったっけ?


『―――ガラガラガラ・・・』


ん? 遥ちゃんだ、やっと来たよ・・・


『は~い、皆座って~ はい、皆おはようございます』


『おはようございます♪』


『えっと・・・ちょっと残念お知らせなんですが・・・』


ん? 残念なお知らせ?


『月曜日から休んでた人以外に、昨日からは木下さん、藤澤くん、そして今日は小沼さんに、徳重君に、玉木君に溝口さん川上さん高橋くんがお休みになってしまいました。 それで、今日からしばくら学級閉鎖になってしまいます。 皆、この後午前中は授業して、給食を食べたらそのまま下校になります』


『えっ!?』


ザワザワしはじめる教室。

早く帰れるって聞いて、浮かれる小学生達。


遊べるっと思って、浮かれてるけど・・・

そんな期待はすぐ打ち砕かれるんだけどな~


『は~い! 静かに!! 明日からはしばらく、学校もお休みになるけど。 皆、基本的には外出は極力しないで、お家で自宅学習して下さい。 宿題はたっぷり出してあげるから』

 

『え~!!』


『今週末も、皆極力外出は避けて、来週元気な姿で皆揃って授業出来るようにしましょうね!』


『はーい・・・』


そんな毎日遊びに行けると思うなよ・・・

今までだって、何回も学級閉鎖になってるだろうに。


てか、週末もって・・・


剛?


あ~あ・・・この世の終りみたいな顔しちゃってさ~

てか、別に怒られるわけじゃないんだから、試合見に行けば良いのに。


こういう所は、小学生って素直で従順だよな~


ん? 週末って・・・


あれ? 遥ちゃん? 俺たちのデートは?

さすがに・・・先生だもんな~


学級閉鎖の週末に生徒とデートって・・・

やっぱダメ?


そんな事を考えてると、遥ちゃんと目があってしまう。

口をすぼめて、困ったねと言わんばかりに、可愛く顔を斜めに傾けてこっちに何やら言いたげな表情を向けてくる。


はぁ~ アッコちゃんにも会えず・・・

ゆかりちゃんとも会えず。


週末の遥ちゃんとのデートも中止。


ガッテム!


はぁ~ なんか、今週とことんついてないな・・・



 ◇◇◇



給食の時間・・・


休んだみんなの、余ったゼリーの争奪じゃんけんとか言って騒いでるのを、しらけた目で見ながらパクパクひとりで食べていると。


「佐久間君は、じゃんけんに参加しなくてよかったの?」

「なんで?」

「えっ? だって、あれアコが大好きなゼリーだよ。 持って行ってあげたら喜ぶよ?」


そうか! あゆみちゃん! 君って最高かよ!!


ジャンケンを始めようとしていたところを、ギリギリで加わってゼリー争奪戦に緊急参戦をはたす。

ゼリーの数は7個、参加者11人・・・


 『最初はグー!! じゃんけんポン!!』


くっ・・・俺って何気にジャンケン弱い?

昨日も木下に負けちゃうし・・・


『最初はグー!! じゃんけんポン!!』


ん? グー グー グー グー グー パー!!


パー!!!!


『はい、佐久間君』


やった~ アッコちゃん!!


これで、行ける・・・

アッコちゃんのお家に行けるぞ!!


「ところで、佐久間君?」

「ん? なに、先生?」


「後で、お願いしたいことあるから、帰りに職員室寄ってくれる?」

「えっ? イイですけど・・・」


なんだろう? お願いごとって?

そう思いながら、自分の席に戻ると・・・


「よかったね~ これでアコに会いに行けるね?」

「うん! ・・・でも、風邪で寝てるから、玄関までで会えるか分からないけどね」

「そっか~ そうだよね~」


はぁ~ つくづくこの時代に生まれた事がもどかしい。

もうちょっと後に生まれてればな~

ネットのテレビ電話とかで、顔見ながら話出来たのにな・・・


そんな事を考えながら、あゆみちゃんと会話をしながら給食を食べ終わり、後片付けを済ませると。


『は~い、じゃあ皆次会えるのは、多分来週の月曜日になると思うけど、風邪には気を付けて過ごして下さいね~ じゃあ、日直さんお願い』


『起立・・・礼・・・』

『先生さようなら、皆さんさようなら』

『はい、さようなら~』


挨拶が終り、帰り支度をして、職員室へ向かう・・・


『ガラガラガラ・・・』


職員室に入り、遥ちゃんの席の所へ行くと・・・

何やら、紙袋を2つ、パンパンにさせて、遥ちゃんが待ち構えていた。


えっ? なに?


「あっ、来た~ じゃあ、行こっか♪ 宿題配りに~♪」

「えっ? 宿題配りに?」


宿題配りに? どこに?

えっ? 遥ちゃん?


そう言って、紙袋をひとつ手渡されて、後をついて来いと言う遥ちゃんに言われるがまま玄関まで行くと。 先生の車の所まで連れてかれると、乗れと言う遥ちゃん・・・


「田中君の家から行くね~」

「えっと・・・俺って?」

「荷物持ちよ」


あっ、そう・・・

なんで、この先生は俺にばっかり、こうお願いごとをしてくるのかな~

そんなことを考えながら、宿題配りツアーの荷物持ちとしてついて行くことになってしまったのだ。


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