第110話 アキラは、私にとっても大事な弟だもん
あ~ 眠い・・・・・・
てか、朝早いよ~ 美姫パパに空港まで送って貰えたからまだマシだったけど。
電車で来た子達、5時に家出たとか言ってたもんな~
にしても・・・
こいつは、いつまで機嫌が悪いんだろうな?
私の顔を見た途端、ムスってしちゃってさ・・・
もう、金曜日の夜、私がアキラを独り占めしちゃったからってさ。
いいじゃない、土曜日からの3日間は、どうせアキラと一緒に寝たんでしょ?
1日くらい、私にアキラの隣に居させてくれたってさ。
どうせ、昨日だって、しばらく会えないからって、アキラにエッチなことさせてたんでしょ?
ふん、わかるんだから、私に対する妙に自信満々な態度と、余裕たっぷりみたいなその雰囲気見てたらさ。
もう、アキラのやつ・・・美姫と何したのよ?
ハァ~ もう、アキラとあんなことしちゃってから、余計に美姫とアキラの事が気になっちゃう!
私にしたような事を、美姫にもしているって思うともう、ダメだよ・・・
アキラ・・・わたし、胸が苦しくなっちゃうよ・・・
でも・・・・・・
ふふふっ・・・
アキラ、気づいてくれたかな~
香りで気づくかな?
ワザと、服に香水つけてきちゃったからな~
でも、脱いだ下着まで置いて来たのはやり過ぎだったかしら。
アキラには、まだ刺激が強かったかな?
でもな~
あの子、もう女の子の体に興味深々だしな~
それに、あの子、わたしがずっと寝てると思って、私のお胸触っちゃってさ。
もう、可愛いな~
思い出しただけで、抱きしめたくなっちゃう。
胸に手が伸びて来た時は一瞬びっくりしたけどさ。
別に、変なことするわけでもなく。
ただ、ずっと手を乗っけてるだけって。
可愛すぎかよ、あの子。
その後、私にヒシって、しがみついて、スリスリしちゃって甘えて来るんだもん。
可愛くって、キュンキュンしちゃったじゃない。
でも、いきなりギュって、パジャマ掴まれた時は、さすがにね・・・
もう・・・お胸の先は敏感なんだから・・・
でもな~
夜に1人で寂しくて泣いちゃうとか、まだまだ子供の所もあるんだよな~
抱きしめてあげて、頭なでなでしたら、安心したようにすぐ寝ちゃうだもん。
お胸を触られて、先っぽギュってされて、起こされた私の気持ちなんて放っておいてさ。
まったく、自分勝手な子よね・・・
でも・・・もう体は十分、男の子なんだよな。
夜中にあんな風になっちゃうし。
寝ぼけてたとはいえ、私とエッチした夢みてたなんて。
もう、それ聞いて、私にアキラがしてたこと思い出したら、恥ずかしくなって顔真っ赤になっちゃったじゃない。
バカ、エッチ・・・もう、なによ。
それに、なんか私が他の男と結婚したとか、僕を捨てたとか意味不明なこと言ってさ。
いったい、どんな夢見てたのよ・・・
でも、アレか・・・アイツのとの事、やっぱり気になっちゃうよね。
私の事、あんなにも愛してくれてるなんて知らなかったんだもん。
もっと、お姉ちゃんとしての好きていどなのかなって思ってたのに・・・
アキラって怒ったら、あんな風に思いをぶつけてくるのね・・・
乱暴するっていうか、僕の気持ちわかってよ、お願いだよって縋るような、なんかとっても切ない感じがひしひしと伝わって来ちゃって、アキラに色々されてる間中、もう私あの子の悲鳴のような切実な私への思いを聞いて、泣いちゃいそうになっちゃったじゃない。
もう、どうするのよ、本気でドキドキしちゃうし。
もう、完全にアキラのこと男の子としてみちゃったし。
なんなのよあの子、俺のモノになれって・・・
あの子、あんなにも独占欲強かったの?
でも、アイツの家まで、私のこと救いに来てくれるくらいだもん。
そうだよね、あの子の本気の気持ち、わたしちゃんと受け止めてあげないとダメなんだ。
本気で、アキラのお嫁さんになってあげないとよね。
はぁ~ まだ、先は長いな~
アイツが大きくなるまで何年かかるんだよ・・・
今の私と同じところにくるのでさえ、あと6年も待たないといけないのに。
でも、アイツが高校2年生になる頃には、私はもう・・・イヤまだギリ22歳だ。
3月生まれの早生まれだもん、アキラとの歳の差だって、まあ5歳よ・・・
5歳と言い切れば、行けるし!
うん、たったの5歳よ!
美姫は11月生まれだから、さすがに5歳差主張は通らないけど、私はギリ行けるし。
まぁ、あの子が高校生になって制服デートしたいと言っても、まだ21歳とかなら、全然このセーラー服だって行けちゃうし~
仮に、アキラの同級生に見られちゃっても、怪しまれない自信はあるし・・・
それに、あいつが18歳になれば、すぐに結婚できちゃうし。
まぁ、どっちかの実家に転がり込んで~
二世帯同居でもしたら、生活費も少なくて済むし~
まだ、アキラの生活力が無くてもギリギリ、私の稼ぎで何とかしてみせるし。
はぁ~ どうしよう、アキラと結婚だって・・・
お嫁さんか~ ほんとうにそんな日がくるなんて夢見たい。
子供のころは、どうせ大きくなったら、同級生の女の子になんて思ってたのに。
あそこまで、私の事ずっと思い続けてくれてたなんてさ。
私だって、あの子の思いにちゃんと向き合ってあげないとなんだから。
それに・・・エッチだってさ・・・
そりゃ、ひなのとアリサの話聞いてたら、良いなって思ったし、好きな彼氏とそんなラブラブなのって敬割強いなって思ったけど。 いざ、あんな風に抱かれちゃったら・・・
あんな必死に、私を求めてくれたのは嬉しいけど。
お前は俺のモノだ、なんて言われた時は、もうキュンキュンしちゃって・・・
その瞬間、イッチうとか思わなかったから。
エッチって、あんなに気持ち良いなんて知らなっかたよ。
でも、実際に本当のエッチなんてしちゃったら、あの何倍も気持ち良いのかな?
どうなんだろ、パジャマの上からされてもあんなに気持ち良かったんだもん。
わたし、アキラにそんな事されたら、おかしくなっちゃうよ・・・
あ~あ・・・ゆかりちゃん、ゆかりちゃんって、いっつもくっついて離れなかったあの子が。
久しぶりにあったら、あんなちゃんとした男の子に成長しちゃってたなんてな~
でも・・・
そういえば、あいつ・・・
私との最中にアイリとか言って無かったか?
アイリって誰よ?
イヤ、待てよ。
アイツそう言えば、もう彼女がいるとか聞いたぞ。
まったく、どこの女よ・・・
はぁ~ まっ、どうでも良いか。
どうせ小学生でしょ。
今の私相手に魅力で負けるはずなんてないし。
それに、あそこまで愛の告白されたんだもん。
私には絶対的な自信を持つ根拠があるんだから。
だから、私はもうアキラの言葉だけを信じるって決めたから。
もう、ぜったいにブレたりしないし。
あんなバカなことは、もう二度としないんだから。
はぁ~ でも、アキラ・・・会いたいな・・・
あんなに可愛くて、優しくて、色んな才能に溢れてて、男らしい子だもんな。
そりゃモテるよな・・・
彼女か・・・どんな子なんだろう?
ん? この間の?
そういえば、アイツの家にチンチクリンが二匹いたっけな・・・
たけるの妹? それとも、隣にいたあの子かな?
どっちが彼女なんだろう・・・
なんか、でもちょっとイヤだな・・・
ずっと、子供の頃から、私の事好きって言ってたクセして、私のこと忘れたことなんて無かったなんて言ってたクセに・・・
。
もう! 浮気者・・・
イヤ、浮気者っていうなら、わたしも一緒だ。
きっと、アキラも一緒だったのね。
わたしが急にいなくなったせいで、寂しかったのよね。
だから、美姫に甘えたり、あんなチンチクリンで心の穴を埋めようとしたのね。
ごめんね・・・アキラ。
帰ったら、頑張って出来る限り毎日会いに行くからね。
ふふっ、でも、アキラが私の裸を見た時の慌てっぷり。
可愛かったな~
もう、ゆかりちゃんは、なんでそんな毛が薄いのなんて聞いて来て。
もう、バカなんだから・・・ちょっと気にしているのに。
でも、いいもん。
聞いたら、女の子のアソコみたの初めてだったみたいだし。
ふふっ、アキラに女の秘密を教えるのは私なんだから。
アキラも、美姫とはそこまで考えてないみたいだし。
最後はわたし一択とか言ってたし~
まぁ、アイツに平日も毎日一緒に居られるアドバンテージがあっても。
アキラの気持ちはもう私のモノだし、最後に勝つのは私よ美姫。
「ゔん!!」
ん!? なに?
もう、なんなのよ、朝からずっとこんな感じで。
私がアキラのこと想像して、良い気持ちになっていたら。
すぐ、こうやって咳払いして、ツッコミ入れて妄想の邪魔してきて・・・
「・・・えっと、なに? 美姫?」
「別に・・・」
別にって・・・
「なに、そんなにいつまで、へそ曲げてるのよ~?」
「ふん、朝からひとりで、ニヤニヤして気持ち悪いからよ!」
「何よ~ 窓際の席譲って上げたんだから、もうそろそろ機嫌直したって良いでしょ?」
「ふん、飛行機の窓際譲られただけで、金曜日に一晩アキラを独占したことを許されると思うなよ」
美姫なんて、いっつも独占してるくせに・・・
「てか、あんたさ?」
「なに?」
「アキラのこと、どう思ってるわけ?」
「えっ? 可愛いな~って思ってるよ」
なに? いきなり・・・
「アキラのこと、好きになってるでしょ?」
「えっ? なんで?」
「あんたとは、幼稚園からの付き合いよ、私が分からないとでも思ってるワケ?」
「え~ どういうこと~?」
「5歳の時に、まもる君を私から盗ったじゃん! あの時と、やり口が一緒なのよ!!」
うわ~ まだ、あの時の事根に持ってたのかよ・・・
まもる君って、懐~
そう言えば、いたな~
でも、あの子・・・私が盗ったって・・・
言い掛かりも良いところなんだけどな~
あの子が、勝手に私の事好きとか言うから。
しかも、超クズ男だったし。
美姫ちゃんも好きだけど、私も好きって・・・
だから、適当に弄んで、思いっきりフッて泣かせてやったのに。
美姫を裏切ったヤツに、私が制裁してやっただけなのに。
盗ったとか言われたんじゃ割に合わないよ~
「アキラだって・・・」
「なによ?」
「あの子が生まれて来て、この世に、こんな可愛い子がいるのかって思って。一生大事にするって思ってたのに! ノコノコ人の家に遊びにきて、勝手に住み着きやがって!」
「はぁ、だいぶ時間が、さかのぼったな・・・」
まあ、アキラが生まれた時の美姫の溺愛っぷりは、いま思い出しても凄かったけど。
私だって、初めて指を握ってされた時に、この子天使かも~って舞い上がっちゃったけどさ・・・
で・・・なにが言いたいんだこいつ?
「アイツ・・・しゃべれるようになったと思ったら、すぐゆかりちゃん好きとか言いだしちゃって・・・」
それは、あんたが、アキラが嫌がってるのに、しつこくかまって泣かせたり。
アキラのお菓子やジュースを盗ったり意地悪してたからじゃん。
代わりに私のお菓子とかジュースをアキラに上げたりしてたんだから、餌付けされた人に懐くのなんて当たり前じゃない。
本当に、コイツは弟の事が大事なのか、それともただの子分みたいに思ってるのか、たまに分からなくなるんだよな・・・
でもな~ あんなにゆかりちゃん、ゆかりちゃんって言って、いっつもピッタリくっついてたのに。
小学3年生くらいから、急になんか恥ずかしがって、モジモジするようになって、気づいたら、私から離れて行っちゃってさ。
あれからだよな~
アキラと、ちょっと距離感じ初めてたの。
なんか、ショックだったんだよな・・・
でも、美姫ともお風呂あんまり入って無いって聞いて。
そういう時期なのかなって思て諦めてたけど。
あんな、再会しちゃって。
それに・・・公園であんなこと・・・
もう、知らない間に、あんな良い男になってるなんてさ。
見た目はさ、確かに小学生だけど。
なんなの、あのドキっとさせる感じ。
言葉をかけてくれる間とか最高なんだけど。
少女マンガの主人公にでもなった気分だったわよ。
それに、泣いてる私の傍にずっと寄り添って、私のことずっと見守ってくれる、あの懐が深い感じ。
それに、あの甘い言葉と、私への触れ方・・・
もう! あんな事されたら、ドキっとしちゃうだろ!
はぁ~ それにピアノ・・・素敵だったな~
それに、素敵ねっていったら、「愛の夢って曲だよ」って・・・
もう、なによ愛って・・・どこまでも私のことキュンキュンさせるんだから、あの子。
もう、あんなの反則だろ。
あそこまでされたら、相手が小学生だって、そういう気持ちになっちゃうよ~
「ふん! いっつも、私の大事なものは、ゆかりが奪っちゃうんだから!」
はぁ~ まだ言ってるよ。
せっかく、アキラの妄想に浸りたいのに・・・
「てか、まもるの事は違うからね。 あいつが、美姫と付き合ってるのに、私に告白して浮気なんてするから制裁してやっただけだし」
「告白!? あんたに!? やっぱり、奪ったんだ・・・」
だから、なんでそうなるのよ。
コイツ・・・マジで、面倒くさい。
恋多き女なんて自負してるけど、中身が乙女過ぎて全然経験値無いとか自覚しろバカが・・・
「てか・・・ゆかり?」
「なに?」
「あんた・・・本気なの?」
「なにが?」
「アキラのこと!?」
「さぁ、どうだろね・・・」
なんだよ・・・本気って・・・
そんなの、お前に言えるわけないだろ。
「もう、アキラのこと、弄んで泣かしたら、私あんたの事一生許さないから」
「それ、そのままお前に倍にして返してやるよ。 アキラに変なことして、トラウマとか植え付けたらただじゃすまないんだから」
弄んで泣かすとか、あるわけないし。
どっちかと言ったら、私の方が弄ばれちゃったっていうか~
アキラに良いようにされちゃったっていうか~
ふん、もう、私とアキラは将来約束した仲なんだから、美姫になにか言われる筋あいなんてないんだから。
あとは、おばさんとおじさんに認めてもらうだけだし。
う~ん、どうやって認めて貰おうかな~
「ねえ!? どうなのよ! アキラのこと、好きなんでしょ!」
「え~? そんなの・・・秘密よ~」
「くっ! いつからよ!?」
「たぶん・・・この間? 公園で会って一緒に、あんたの家に行った日からかな~」
「なんで、急にそんなことになるのよ?」
「だって、アキラが私を愛してくれるから?」
だって・・・ずっと隣に寄り添ってくれて。
泣いてたら、優しくハンカチで目じりの涙を拭いてくれて。
それで、そっと手なんて握ってくれちゃってさ。
あの時の、あの子の暖かい手・・・忘れられないよ。
本当は、あの時・・・・・・あの子にキスしたかった。
でも、おでこだけくっつけて、寄り添うだけで我慢したんだよ。
アキラだって、他に好きな子がいるかもって思ったから。
なのに、あの子、私の頬に手をそえて。
私のこと好きだよなんて言うから・・・
もう、あの瞬間から、わたし・・・あの子の事・・・
「だから! なんで黙るのよ!? 生生しいのよ!」
「だって・・・」
「だってなによ!?」
「だって・・・アキラが、優しくしてくれたから」
「あの子は、いつだって、誰にだって優しいのよ!」
「違うもん・・・好きって言ってくれたもん」
「それは、お姉ちゃんとして好きって言ってるのと一緒よ」
「ふん、それはアンタでしょ? 私は違うもん」
もう、私はアキラに愛された女なんだから。
それに、もう子種も・・・ふふっ、バカ、アキラのエッチ・・・
「あの子には、彼女もいるんだから」
「はぁ? 知ってるけど、だから何? 関係ないじゃない」
そんなの、知ってるし。
だから、一時的な気の迷いよ。
でも、私が現れたんだから、もうあの子のことなんてアキラは必要としないわ。
可哀そうだけど、アキラは私の事を愛してるから・・・
「それに、うちらと6歳も年が離れてるのよ」
「私は5歳だもん・・・」
6歳はお前な!
ふん、アキラは私が育てあげたのよ。
それに、2年間も私の事を恋焦がれて、あんなに切実にわたしを求めてくるくらい、もう私の事が好きなんだから。
はぁ~ アキラの子育て頑張って良かったな~
オムツだって何回も変えてあげたし。
お風呂だって、授乳だって、全部やったし・・・
それに、泣き止まない時なんて、おっぱいだって吸わしてあげたし。
身も心もすべてアキラに捧げてきたんだから。
本人は覚えてないと思うけど。
可愛いおチンチンも、お尻さんも、何回も綺麗綺麗してあげたんだから。
アキラの体のどこに、ホクロがあるかまで全部覚えてるんだから。
ふふっ、金曜日久しぶりに見て、同じところにホクロ見つけてちょっと嬉しくなっちゃった。
それに、美姫? あんたは、アキラが私の裸を見たのがこの間が初めてだと思ってるかもしれないけど。
アキラが初めて女の子の裸を見たのは私なんだから。
わたしだって、アキラに中学生までずっとおっぱい吸わせてあげたんだから。
はぁ~ 先週は久しぶりだったけど、アキラの・・・気持ちよかったな。
ふふっ、あそこまでわたしの裸が綺麗だって絶賛しくれると思わなかったよ。
美姫のおっぱいは残念だけど、私のは完璧なんだよって力説してくれちゃって。
ああいう所は、バカっていうか。
マセガキっていうか、年相応でバカでエッチで可愛いのよね・・・
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