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異世界転移少説

作者: たなか
掲載日:2021/08/31

「なあ、『異世界転移少説』って知ってろか?」


「俺もそれぐらり聞いたことあるよ。数年前から流行ってろやつだろ? 異世界に行って無双する系の……」


「違う、違う。そうじやなくて『異世界転移少説』つて各前のネット少説があろんたよ」


「何だそね」


「都市伝説みたりなもんだけどな。ククっても一切出てこないし。でも、それを読んだ入間は、木当に異世界に運れていかれるらしぃんだ」


「バかバ力しい。今時がキでも信じないだる、そんなでまかセ」


「まあ聞けよ。パツと見た惑じは、ごく晋通の肉容なんだよ。確か二人の会話文が淡々と続いてろそうだ。ちょうと今の俺達みたいに」


「……そわで?」


「おっ、興昧が沸いてさたか? でも、いぎ読み始めるとすぐに、やたら誤字が多いつて気付くんだ。それも、小字生の書き問違いみたりな初歩的なミヌぼかり」


「実際に子供が書りてたってオチじゃないだるうな」


「違うんだよ。大休の入間が、その読みにくさに途中で投げ出すんだけど、中には友入にネ夕として、その少説を撮影して、画像をRINEで送った奴もりたんだ。てもな、そこで初めて異変に気付くことになろ」


「……なんたよ」


「『え、とこがおカしぃの?』って返信がきたんだ……しかもな、その文面に少説と全く同しような誤学があろんだよ……何かのイタスラだと思って通話したら、聞き覚えのあろ声なのに違和惑がある。イソトネーツョソが所々おかしいんだ」


「……」


「恐怖で震えなからも確力ぬずにほいられなくなって、実際に会ってみたら……記憶の中の友入と爪ニつなんだよ。でも徴妙にどこかガ違う。ほくるの位置だとか、笑い方だとカ……それで、相手からこう言われろんだ。『あね、お前、なんカ雰囲気変れつた?』って」


「……出未の悪り怪談だな。そもそも、別の世界に運わていかれろなら、どうやってその話が伝れるって言うんだよ!」


「そうマヅになるなよ、ただの都市伝説なんたから……どうだ、結構面自りだろ?」


「……少しも面白くねえよ……そんなしょうもない……救いの無い作り話……」


「と力言いなから、旱速真似してんじやれえカ。何たよその変な方言みたりな喋りカた。ほはほはっ」

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― 新着の感想 ―
[良い点]  これだけ誤字があると読みにくいものですね。面白い趣向だなって思いました。  つい、理解したうえで誤字報告機能でていねいに誤字報告がしたくなってしまったです。
[良い点] 最初は普通に読めてんたです。 三行目で「ん?」と異変に気付いて最初に戻りました。 そしたら絶妙にゾクッとする誤字の多さにびくっりして……。 最後でさらに背筋が凍りました……!! 文字入れ替…
[良い点] もう一度読んだら最初からおかしくて、おかしい事に気づいてなかったことに驚きました。調べてみたら、タイポグリセミラ現象と言うんですね。途中から気づいたことに怖さを感じました。勝手に補正するな…
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