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第4話 ◆・・・ 実戦も、出来る? ・・・◆

このお話は、ティータとクルツの作り出したペーパークラフトが発端の後。

見ていた魔王が思い付きで進化?させた実戦すら可能な玩具?が誕生したお話・・・・・・・


 神聖暦 2090年 5月 初旬


 この間ティータとクルツお兄ちゃんが作った神聖武具はね。

 それを見ていたカミーユお兄ちゃんが、なんか訳の分からないブツブツの後で作ってみるとか。

 

 カミーユお兄ちゃん

 作るとか言った後で、暦が五月になった今日もね。

 朝に会った後からずっと、大図書館の中に作った自宅?に籠っちゃったんだよねぇ。

 ただでさえヒッキーなのにさぁ。

 もうヘビーヒッキーだね。


-----


 二年生のティータは今日も朝から授業です。

 ティータが入学してから・・・って聞いたけど。

 学院では生徒が先生から苛められることが無くなったそうです。

 宿題が終わらなくても怒られません。


 だけど

 宿題の提出が出来ないと単位取得の試験が受けられません。

 あと、進級に必要な期末試験は、必要な単位が揃わないと受けられません。


 そうしたのはへビッキーなカミーユお兄ちゃん。

 お兄ちゃんのせいで、ティータはとっても苦労してるもん。

 プンプン

 

 放課後になりました。

 ティータは、そうだねぇ・・・・カミーユお兄ちゃんがへビッキーになったからね。

 うん

 たまにはお爺ちゃんの所へ行ってみようかな。


 ―――――― 魔王より、クルツとティータへ通達する。試作装備の実験を行うため。両名とも直ちにサブグラウンドへ急行するように。なお、遅れた場合はマシンガンの的にしてやる ――――――


 ぅにゃぁぁぁあああああ!!!


 って、廊下で思わず叫んじゃったティータはね。

 一緒に居た友達までビックリ。

 だけど、ティータも皆も、カミーユお兄ちゃんが容赦ない魔王なのも知ってるもん。

 遅刻したら絶対苛められるぅぅぅうううう!!


 お爺ちゃん

 ティータ、今日は行けそうにありません。


 サブグラウンドに向かってダッシュダッシュ~~~!!


-----


 ゼェ、ゼェ、ハァ、ハァ・・・・・


 校舎の外に出た所で、ティータはクルツお兄ちゃんが走っていくのを見つけてね。

 で、クルツお兄ちゃんを追い掛けて。

 ティータもとにかく走ったよ。

 

 クルツお兄ちゃんとティータがゼェハァしているのにさ。

 呼び出したカミーユお兄ちゃんはね。

 自分は魔法の絨毯の上で横になってさ。

 それで欠伸までしていたんだよ!! プンプン!!


「今回もな。それで試作品な訳だが。と、その前に確認しておきたい」


 未だ息がゼェハァなティータとクルツお兄ちゃんだけど。

 そんなの知った事じゃないカミーユお兄ちゃんからは、ローラースケートとかローラーブレードって名前の靴は使ったことがあるかって。


 カミーユお兄ちゃん・・・・ホント、魔王だね。


 だけど、うん

 ティータはお家でよく使っていたよ。

 お家からお爺ちゃんの仕事場まで行くのにだけど。

 歩くよりもずっと速くて便利なんだよね♪


 そうしたらね。

 クルツお兄ちゃんは学院から外出する時に使っているって・・・エッ!? それって良いの?


「そうか。二人とも使ったことがあるなら問題ない。じゃあ隔離収納から出すからな。先ずは装備してくれ」


 言いながらカミーユお兄ちゃんは、左手首を少し高く掲げた。

 ティータも何度も見たから分かるけど、異空間とかいう所に荷物なんかを置けるアーティファクトはね。

 お爺ちゃんにも聞いたけど、なんでもずっと昔の、今よりも技術が進んでいた時代の遺産とかって。

 それで、お爺ちゃんはね。

 カミーユお兄ちゃんの隔離収納が出来るアーティファクトは、それはアーティファクトの中でも間違いなく超が付く程の希少品だって言ってたね。


 アーティファクトの宝石はパァッて明るくなった。

 明るくなった宝石からオレンジ色の光線が出て、光線が当たった地面に・・・なんか出て来た。


「これって・・・ティータとクルツお兄ちゃんが作った神聖武具?」


 隔離収納から出て来たのは、見た感じでティータがクルツお兄ちゃんにも手伝って貰った神聖武具なんだけど。


「まぁ、見た目はそうだな。材質は軽さが欲しかったからジュラルミンを多く使っている」

「神聖武具なのに。お兄ちゃん、これキラキラじゃないんだけど」


 ティータがテレビで見ている神聖武具はさぁ。

 キラキラしてて格好いいんだよ。


「鏡面仕上げね。試作品には必要ないな。付け足しで、実戦仕様にした所で。鏡面仕上げの装備なんざ、返って目立つ。的になりたいんなら別料金でやってもいいぞ」

「ま・・的って・・アレな感じ」

「ティータが実戦でもマシンガン鬼ごっこをやりたいってなら」

「お兄ちゃん!! ティータ、キラキラじゃなくて良いです!! 」


 マシンガン鬼ごっこ

 マシンガンを装備したカミーユお兄ちゃんから追い掛け回される・・・体力と体内マナを増やす訓練も聞いてるけど。

 プラスチックの小さい丸い球をマシンガンでドガガガガって撃ちまくるカミーユお兄ちゃんから。

 ティータとクルツお兄ちゃんは必死になって逃げ回るんだよ。


 そのマシンガン鬼ごっこをやるとね。

 クルツお兄ちゃんもだけど、ティータもお尻が赤いブツブツで、お風呂に入る時とかとっても痛いんだよ。


-----


 カミーユお兄ちゃんの試作装備。

 ティータとクルツお兄ちゃんは、取り敢えず着てみた。

 うん、良い感じかも♪


「あれやな。着た感じは思ってたよりも軽いな」

「うん。ティータもこれなら結構動けるかも」

「それに鎧っちゅうても。胸当てと肩肘腕の。腰と膝から下だけやしな。こうして動かしても。えぇ感じに動きやすいで」


 クルツお兄ちゃんは言いながら柔軟体操なんかもやっているけど。

 ティータも最初は神聖武具って、だけど、着てみると結構違ってた。

 カミーユお兄ちゃんのは、ティータの思っている鎧よりも鎧っぽくない。


 ティータとクルツお兄ちゃんが鎧を着た所で、カミーユお兄ちゃんは最後にこれを履けって。

 そうだね。

 見た目はローラーが四つ付いた靴底だね。

 

 履くよりも、装備した鎧の足裏にくっ付けた・・・くっ付いた感じ。


 カミーユお兄ちゃんの説明だと。

 ローラーブレードの使い方はただ滑るだけ。

 滑り始めるとマナを取り込んで更に加速できる。


「良いか。これは体内マナを消費する代わりに加速を得られる。二人が使ったこともあるローラーブレードなんか比じゃない加速だ」


 という訳で、初めて使う今日は無理しない程度に。

 でも、メイングラウンドを百周はして来いって・・・・エッ!?


 カミーユお兄ちゃん

 メイングラウンドは、一周でも千メートル以上なんだけど。


 ティータとクルツお兄ちゃんはね。

 それで、試作装備を付けて夜になっても走ったよ。


-----


 カミーユお兄ちゃんが作った神聖武具っぽい装備のテスト。

 最初の日は、体内マナが切れるまで走りました。

 ティータとクルツお兄ちゃんは、倒れるまで走って、でも百周は無理でした。


 

 それから数日が経ちました。

 


「ティータぁぁああ、後ろ。取ったでぇぇぇえええ!!」


 叫んだクルツお兄ちゃんは、それでティータを狙った銃口から水がプシュー。


「にゃぁぁあああ!!」


 クルツお兄ちゃんが撃った水の塊は、意表を突かれたティータの腰とお尻の辺りにビシャって、冷たいにゃぁぁあああ!!



 今は神聖武具を装備しての対戦中なのです。

 ティータとクルツお兄ちゃんは、それでサブグラウンドを使ってローラーブレードで加速もしたりしながらだけど。

 あと、これもカミーユお兄ちゃんが作った武器・・・ぽいウォーターガンだね。


 痛くない様に威力は調整されているんだけど。

 それと、この見た目もライフルっぽいウォーターガンはね。

 水槽の中の水は、体内マナで、ボタン一つで補充できるのです。

 他にも連射と単射の切り替えと、一発で水槽が空になるけど、もの凄い威力の一発も撃てるのです。


 因みに、そのもの凄い一発だけどね。

 今は封印されています。

 だって、ジュラルミン製の盾を十枚並べてもだよ。

 超余裕で貫通したもんね。


 実験を見学していたお爺ちゃんとか、学院長先生もだけどね。

 凄い一発は物騒過ぎるから封印する様にって、なんか怒ってたかも。 


 なので、今日の対戦ゲームも。

 結構近付かないと届かない程度の威力で。

 だからローラーブレードでガンガン走りまくりだけど。


 それって、体力のあるクルツお兄ちゃんが絶対有利じゃん!!

 プンプン!!


「カミーユお兄ちゃん。ティータのウォーターガンだけ威力を上げて欲しいんだけど。同じ設定だと体力のあるクルツお兄ちゃんが有利過ぎて卑怯だよ」


 ティータだけ水浸しで、だからズルいって思うの当然だよね。


「おい、お馬鹿。お前の動きが単調過ぎるのも大問題だからな。クルツみたいにフェイントも使えば。だいぶマシな戦いになる筈だぞ」

「ムゥ~・・・クルツお兄ちゃんが変人なんだよ。ローラーブレード履いて、ギュ~ンって加速しながら。それで追い掛けるティータの目の前で、トォッてバク転だよ。今もそれで、ティータのお尻が水浸しだもん」

「それだけクルツの方が使い熟している。そういう事だろ」

「ぶぅぶぅ」

「ティータからは頼まれなかったからだけどな。クルツは少しでも使い慣れしたいって。それでローラーブレードだけ貸して欲しいとな。授業中もバイト中も、ずっと履いているそうだぞ」

「ニャっ!? 」

「まぁ、そうやってクルツはな。アイツは自分なりに少しでも上手くなろうと努力しているんだ。対戦中のポジショニングも。格闘術が得意なティルダ中尉から色々と習っているみたいだし。一つ一つの積み重ねと熟練だな。本人の研鑽が、今こうして明確な差になって現れている。装備の性能を引き出せていないティータは。不満の前に上手くなる努力をしろ」


 クルツお兄ちゃんがローラーブレードだけ借りていたなんて。

 でも、それって・・・・


「クルツお兄ちゃんさぁ。カミーユお兄ちゃんが作ったローラーブレードで。それで街に買い物とか」

「当然、使っとるで。自分のマナを使う代わりに、せやけどな。市販なんか比べられへんくらい速く走れるで」

「ティータも使いたい。クルツお兄ちゃんだけズルいズルい!! 」


 可愛いティータがズルいズルいって、おねだりしたらね。

 カミーユお兄ちゃんが『なら貸してやる』って♪


 可愛いは武器だね♪


-----


「カミーユお兄ちゃん・・・それって、ヤバいやつなんじゃ」


 最初、ティータとクルツお兄ちゃんが作った神聖武具は、そこからカミーユお兄ちゃんが実戦仕様の神聖武具を作りました。


 そろそろ一週間くらいになる性能評価試験は、そうして、だけど今日は最初から物騒な ――――――


「あぁ、名称は一先ず・・・そうだな。取り敢えず八連装ミサイルポッドとでも付けておこうか」

「ミサイルって・・・噴進弾のことだよね。八連装って事は、その肩に担いでいる四角い箱にミサイルが八本って事?」

「ほぉ、よく勉強しているな。俺様の指導で、お馬鹿ティータも毛が生えた程度には賢くなって来たらしい」

「ティータ。未だお毛けは生えてないもん。あと、ちゃんと勉強はしてるもんね」


 なんか、と言うかいつもだけどさ。

 ティータはカミーユお兄ちゃんから馬鹿にされてるのです。

 

 だけど、これでもね。

 魔導の授業はティータが一番なんだよ!!

 頭痛のする算数とか。

 眠くなる魔導書でしかない国語とか。

 ちんぷんかんぷんな理科とか。

 別に知らなくても良いんじゃない、な社会とかさ。


 魔導しか楽しくないティータは、魔導だけが一番なら、それで良いもんね!!


「なぁ、お馬鹿。うちで給料が出る待遇にある以上はな。学年の三十傑には収まりやがれ。無能に金を払う等と。一言で無駄だ」

「にゃぁぁあああ」

「猫みたいに鳴いた所で。だが、俺様は容赦しない。が、有能である所を示せばだ。お前専用の装備を一式。タダで作ってやるぞ」

「ニャっ!? それは・・・頑張るにゃぁぁあああ!! 」


 カミーユお兄ちゃんからは、タダで一式作って欲しいなら飛び級か学年首席くらいは取れ。

 ハードルは高いけど。

 でも、ティータは学年末に頑張って飛び級も出来たもん。

 だから、ティータはやれば出来る子なんだもん。



 ティータが自分だけの専用装備を頭の中で考えている間。

 カミーユお兄ちゃんはクルツお兄ちゃんを使って、神聖武具に装備も出来る八連装ミサイルポッドのテストをしていました。


 ティータも専用装備の時には、ミサイルポッドも欲しいなぁ

 

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