第1話 ◆・・・ 夢の単独飛行 ・・・◆
主な登場人物 【年齢は神聖暦2090年のものです】
ティータ・アルバート 8歳
魔導革命の祖と謳われるレイラ・エリザベートの、四人の直弟子の一人でもあるエバンス・アルバートを祖父に持つ明るく元気な少女。
金色の髪に茶色の瞳で、面立ちは母譲りだから美人に・・・なれるとかなんとか。
現在の雇用主からは『馬鹿が付く程の明るさと元気だけが取り柄』と、本人は褒められていると思っている・・・所がある。
大好きなものは『どっか~ん』が出来るバズーカ。入学時には祖父にも手伝って貰うと作った自家製の自分専用バズーカを持ち込んでいる。
クルツ 14歳
出身はゲディス自治州。故郷で両親とは死別。その後、人身売買を経てローランディアへやって来た男子。
明るい緑色の逆立ったような髪は、前髪の一握りくらいが金色。
瞳は髪と同じ緑色で、背が高く、本編の主人公と関わって以降は生活環境が改善した。
通う王立学院では学院内の厨房でバイトもしている。付け足すと主人公の下でも働く様になった以降は身体を鍛える時間も増え、それによって身体つきが目に見えて逞しくなった。
特徴的な口調で明るい為人。また生活環境が良くなった以降は学院での成績も上がっている。
もっとも、異性に対する興味や好奇心も旺盛。一応、本人曰く未だ童貞らしい。
本作品に出て来る他の人物の特徴などは、そちらは本編の方を読んで頂ければと思います。
※参考までに本編4章 幕間から5章0~1話に当たる期間のお話です。
ローランディア王国には、世界が最高峰を認める。
同時に王国もまた、自らこそが最高峰であると自負する学府が在る。
―――――― 王立学院 ――――――
国内で唯一、王立の冠を頂く学府は、初等科から高等科までを学ぶメティスと、高等科を卒業した生徒のみが進めるアナハイムの二つに分けられる。
王立であるが故に、この学院は代々の国王が代表理事を務め、以って全権を掌握している・・・のだが
今の王立学院は、一年でメティスの全課程を修了した男子によって支配されていた。
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世間では広く『メティス』や『メティス王立学院』等と口にされる王立学院のメティスにおいて。
そのメティスの初等科一学年に在籍するティータ・アルバートは、しかし、学年末の進級試験を不合格の後。
そこで追試を受験も、結果はまたも不合格だった。
このままでは新年度も一学年・・・だったのだが。
留年したらバイトを解雇になる。
細くサラサラした感触が猫の毛を思える金色の髪を、今は両手で掻き毟りながら。
茶色の大きな瞳も真っ赤に腫らす程、そうして、わんわん泣きじゃくる彼女の周囲は、そこで支配者兼雇用主の怒りを恐れた者達が、一様に凍り付くと焦っていた。
試験に落ちる等と、それは当人に帰する事。
だが、この件で機嫌も悪くなるくらいは予想に容易い雇用主からの・・・とばっちり。
全員一致は、間違いなく、恐ろしいとばっちりを被る・・・と、故に焦った。
立場上、表立っては出来ない。
それでも、本件は至急の報せを受け取った理事長も頷くと、現場はマクガレン学院長の指揮の下。
勅によって集められた実力者達が、それこそ不眠不休で尽力したのだ。
学期末の恒例行事
追試からは僅か三日という短期間。
魔王を恐れる者達の、昼夜を駆け抜けた超絶スパルタ指導は、一睡も許されなかったティータ・アルバートを、関係各位が揃って最難関を抱く、あの舞台へ。
そう
ティータ・アルバートは、彼女にとっては難攻不落も間違いない飛び級試験へと送り込まれた。
そうして
三日間は一睡も許されなかった事が。
それ程に崖っぷちまで追い詰められた彼女は、此処で初めて?覚醒?したらしい。
新年度の初日
初等科二学年の席次表には、一番最後の末席へ
そこに今年で八歳になるティータ・アルバートの名が記されていた。
今回は、周囲を巻き込むと疲弊も憔悴もさせた。
挙句、裏では政治すらも働いた等と。
そうして辛くも進級したティータ・アルバートが主役の、物語・・・・・たぶん
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神聖暦2090年4月某日
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。ティータ、空を飛びたい♪ 」
私は今、というか今日もだけど。
お昼休みの時間は、ヒッキーなカミーユお兄ちゃんが籠る大図書館に来てるんだよ♪
「だったら定期便の飛行船に乗れば良いだろ。お前の爺さんに頼めば、それで幾らでも乗せてくれるだろうが」
仕事が忙しい時のカミーユお兄ちゃんは、大図書館でヒッキーさんなのです。
でね。
昨日も一昨日もカキカキしながらサンドイッチとか咥えていたんだよ。
時々はティータが隣で「はい、あ~ん」とかやったこともあるし。
でも今日は片付いたから喫茶スペースで食べるって。
それでティータはカミーユお兄ちゃんと二人で、厨房から食事を持って来るクルツお兄ちゃんを待ってるの♪
「そうじゃなくて。お兄ちゃん、ティータは空を飛びたいの」
魔法使いの杖の後で、ティータは体内マナを増やす特訓。
それでお兄ちゃんの所でアルバイトになったティータはね。
一応って言われているけど。
お兄ちゃんから食事手当を貰っているんだよ♪
今日は午前中の内にクルツお兄ちゃんにね。
お昼は大図書館で食べるからって、テイクアウトを頼んでるの。
だから、そろそろ来るはずなんだけど。
「カミーユ、待たせたな。そんでティータの分と。後はわいの分も持って来たで」
「クルツお兄ちゃん、ティータもうお腹ペコペコだよぉぉぉおおお」
クルツお兄ちゃんは、でも聞いてた時間より少し遅かった。
だけど、クルツお兄ちゃんもゼェハァするほど走ったみたい。
だから仕方ないかなぁ・・・でもでもティータだって育ち盛りだもん。
今日だって10時を過ぎたら、お腹がグーグー鳴いたんだよ。
「そうか、待たせて済まへんかったな。せやけど、なんせ新学期になってなぁ。そんで新入生もぎょうさん入ったやろ。おかげで厨房は朝から戦場やで」
テーブルの上にはクルツお兄ちゃんが持って来た大きなバスケットが二つ。
三人分のランチを、クルツお兄ちゃんは今も喋りながらテキパキと・・って、ホント器用だね。
だけど
あれれれれ?
なんか、いつもよりご馳走かも。
「今日はなぁ、わいの一人勝ちやったんやで。ちゅう訳やから豪華ランチや」
クルツお兄ちゃんは白衣・・・じゃなくて、コックコート。
なんか忙し過ぎて、だから着替える時間も無かったって。
あと、本当は休みだったのに人手が足りないからとかで、だから今日は朝からお昼までヘルプしたんだってさ。
「・・・なるほどなぁ。そんでティータは、だから空を飛びたいっちゅう訳か」
「うん♪ お爺ちゃんからも聞いたんだけどね。人間の単独飛行は世界でも未だなんだって。だからね。ティータは1番になりたいの♪」
「わいも授業で習ったし、せやから知っているけどな。単独の有人飛行は、それは確かに未だ誰も成功させておらん事やで。そんでティータが1番になりたいって言うんは。まぁ、夢があって良いと思うで」
「でしょ♪ ティータが1番で、クルツお兄ちゃんが2番目ね」
今日のランチは、から揚げにハンバーグにステーキと、でも、全部余り物なんだけどねぇ。
クルツお兄ちゃんが言うには、賄い争奪戦とかいうのを制覇したからこそのご馳走フルコースなんだって。
新作で大人気のもちもちパンとサラダにプリンケーキのデザートまで付いているから。
普通に注文したら食事手当を軽くオーバーも聞いたけど。
だから、今日のクルツお兄ちゃんはエライ♪
「ね、カミーユお兄ちゃん。だからティータに空を飛ぶ何か作って♪ 」
「いやいや、流石にカミーユでも。まぁ、カミーユなら作れる気がするんはあるけどな。せやかて、簡単にはいかんやろ」
「そうだな。まぁ・・・試作が無い事もない」
「「え!? 」」
「うん・・・そうだな。どうせ近い内にはテストもやるつもりだったし。分かった。今日の放課後にやるから、授業が終わったら来い」
カミーユお兄ちゃん。
何か難しい顔もなったけど。
試作って、でも空を飛べるなら♪
早く放課後になぁ~れ♪
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放課後
というか、学院が24時間の学校になってからはね。
昼の部は16時で終わるんだよ。
で、16時からは夜の部が24時までの。
24時から8時までが深夜の部なんだよね。
ティータは今、あとクルツお兄ちゃんも。
カミーユお兄ちゃんが放送でサブグランドに来いって、呼び出されたからダッシュダッシュ~
「ねぇねぇ、お兄ちゃん。放送で発射実験をするから来いって。後ろにあるソレ・・・ナニ?」
カミーユお兄ちゃんの後ろには、先っちょが尖った長~い筒。
うん
反対側は、たぶんお尻で良いと思うけど。
丸い筒のお尻には小さな・・・・羽かなぁ
で、それが台の上に横向きで載っていたの。
「お前も噴進弾くらいは聞いた事もあるだろう」
「ふんしんだん?ってナニ」
ティータ、分からないから聞いたのに。
なのに、お兄ちゃん。
へんてこりんな顔になると「はぁぁぁぁあああああ」って項垂れちゃった。
「せやな。いくらアルバート博士の孫っちゅうても。ティータくらいだと未だ知らんかもしれへんな」
「クルツお兄ちゃんは知ってるの」
「知っとるというか、あれや。ティータもシャルフィ王国が滅んだ事件は知っているやろ」
「うん。それならテレビでも見たよ」
「あの惨劇を引き起こしたんが、噴進弾や」
「・・・・・じゃあ、カミーユお兄ちゃんの後ろにあるのが」
シャルフィ王国が真っ黒になった事件はね。
それならティータもテレビで見たから知ってるもん。
あと、一緒に見ていた時のお爺ちゃんが、怖い顔で世界が滅ぶ様な恐ろしい兵器だって。
「ふむ、最近じゃ成績も優秀なクルツだが。その解答では足りないな」
カミーユお兄ちゃんの説明だと
噴進弾とは噴進技術を用いて造られたミサイル。
「みさいるって・・・ナニ? 」
「簡単に言えば、自らの推進装置で飛翔する兵器のことだ」
お兄ちゃんの説明は推進装置と呼ばれる部分に。
さっきの噴進技術を使っているんだって。
「噴進とは文字通り、噴き出しながら進むことだ。で、この時に使われる燃料を燃焼させることで生み出される高い出力のエネルギーが。見た目には噴き出すように映るところからも。それも噴進の所以だ。しっかりノートに取って置けよ」
「はいッ」
カミーユお兄ちゃんは頭が良い。
お爺ちゃんはカミーユお兄ちゃんを世界で一番の天才だって。
ティータもお兄ちゃんは凄いって思ってるもん。
だから、お兄ちゃんが教えてくれることは、お爺ちゃんからも、ちゃんとノートに取って置くようにって。
後はティータが取ったノートを見せて欲しいって言われてるもんね。
カミーユお兄ちゃんの講義が終わった。
ティータとクルツお兄ちゃんは、今日もノートいっぱい取ったよ。
あとねぇ。
ティータがクルツお兄ちゃんと、カミーユお兄ちゃんの講義を受けている間にね。
周りには学院長に生徒会長も。
風紀委員の偉い人も来ていたし、とにかくいっぱい人が集まって来たんだよね。
「さてと。今回も勉強した二人ともな。今からこの噴進技術を用いた・・・有人単独飛翔実験をやって貰う」
「お兄ちゃん。それって、お兄ちゃんの後ろにある噴進弾で。それにティータとクルツお兄ちゃんが・・・乗るの?」
カミーユお兄ちゃんの後ろにある噴進弾は、ティータとクルツお兄ちゃんが跨れるくらいの大きさだから。
「おい、お馬鹿娘。俺は単独と言った筈だがな。が、そうだな。こいつの弾頭に高性能炸薬を二十キロ。それで筒の部分に二人を括りつけて飛ばしても。あれだ・・・・王宮の婆さんの部屋くらいなら余裕で消し飛ばせるか」
ティータをお馬鹿って、まぁ・・・いつもの事だけどね。
だけど、カミーユお兄ちゃんは独り言をブツブツ。
あれ、絶対に悪巧みだよ。
うん、ティータはお兄ちゃんの顔だけで分かるもんね。
なんかニヤリと笑ったお兄ちゃん。
もう意地悪を楽しんでいる時の。
みんな怖い怖いな魔王様だねぇ。
因みに、カミーユお兄ちゃんの後ろにあった噴進弾なんだけど。
お兄ちゃんからは実物の模型見本だって聞いたよ。
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「ねぇ、カミーユお兄ちゃん。これって・・・ランドセル?」
ティータとクルツお兄ちゃんは、と言うかティータは可愛いから似合うって思えるけど。
中等科のクルツお兄ちゃんだと・・・・・うん、微妙かも。
カミーユお兄ちゃんが用意していたのは皮製の買うと高いランドセル。
うん、王立学院だとランドセルは使わないから見ないね。
でも、他所の初等科なら入学前に買って、卒業まで使っているんだよ。
色もいっぱいあって、ティータもメティスじゃなかったらピンク色を買って貰えた筈。
「ンぅ~。お兄ちゃん、これ結構ぉ重いぃぃぃいいっ!! 」
「せやな。十キロはあるやろ」
見た目は売っているのと同じなランドセル。
こげ茶色のランドセルを背負ったティータとクルツお兄ちゃんは、でも・・・ティータの知っているランドセルとはちょっと違う。
腕を通すベルトにボタンとか、なんか紐も付いているし。
「二人とも、これは試作品だからな。先ずは、そこをしっかり覚えて置くように」
「うん♪」
「っちゅうことは、これも毎度なデータ収集やな」
「クルツの言う通りだ。今回も試作故に使い方は至ってシンプル。飛ぶ際はベルトの右肩くらいの位置にあるボタンを押す。で、押すだけで後は勝手に飛んでくれる代物だ」
「はい♪」
「了解や」
「それでだ。二人が背負ったランドセルには。噴進装置と燃料が詰まっている。ボタンを押すと先ずランドセルの底から噴進口、自動でノズルが出ると直ぐに噴射が始まる。俺の計算では三十秒程の飛翔体験が出来る筈だ」
「お兄ちゃん。それって、ティータとクルツお兄ちゃんのお尻が火傷・・・しない?」
「安心しろ。ノズルには最初から安全のための角度が付けてある。手を後ろに回したりしなければ火傷もしない設計だ」
「ラジャ♪」
「なぁカミーユはん。わい気になったんやけどな。三十秒くらいで燃料が無くなった後は。それからは落ちるんとちゃうか」
「クルツの気になった点だが。燃料が切れる直前にはアラームが鳴る。続いてカウントダウンが始まる仕組みだ。カウントがゼロを告げた後。今度はベルトの左肩に付いている紐を思いっきり引っ張れ。それでパラシュートが開く」
「ぱらしゅーと・・・って、なんやねん」
クルツお兄ちゃんもだけど、ティータも気になったパラシュートの事は、開いた傘をイメージしろって。
その開いた傘の内側に空気をいっぱい含ませることで、空を散歩するような感じで降りて来られる。
お空を散歩って・・・うん、ワクワクするね♪
「あぁ、それからな。この試作品はノズルの向きを変えられる仕組みにはなっていないんだ。だから、そのまま飛ぶと斜め前に進む。仮に此処から北方向へ飛んだ場合。姿勢を変えなければ、間違いなくローレライ湖への着水になるからな」
カミーユお兄ちゃんからは、地面から足が離れたら直ぐに姿勢を真っすぐ。
空を見上げる様に反らせって。
そうしないとローレライ湖へ落ちるぞって。
だけどね。
お兄ちゃんはね。
実験が終わった後で、『あぁ、言ってなかったな』って笑ってた。
ティータもクルツお兄ちゃんも、あんなに速いって思わなかったよ!!
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ティータとクルツお兄ちゃんの飛翔実験は、次の日の新聞に大きく載っていた。
世界で初の噴進技術による有人単独飛行・・・って大きな字で書いてあったもん。
新時代到来とか。
推定高度が五千以上とか。
だけど、実験は加速飛翔時に発生した荷重に対して、肉体が耐えられなかった事が、酷い重症を負ったとかも。
パラシュートもちゃんと開いたけど。
全身がバキバキボキボキの骨折で、あと臓器損傷の鼻血だらだらなティータとクルツお兄ちゃんはね。
カミーユお兄ちゃんが万が一にって付けていた安全装置が働いて、それでパラシュートが開いた。
でも、ティータが憶えているのはギューンって、あっという間に雲を超えた所まで。
クルツお兄ちゃんは王都のある島が凄く小さく見えたって。
だけど
ティータとクルツお兄ちゃんの二人ともが飛翔中に気絶。
だって、ギューンって飛んでる時に骨が折れたんだもん。
バキバキって、凄い音が聞こえたもん。
お腹もギューって背中にくっつきそうなくらい・・・ゲェーってしちゃったし。
うん
だから景色を楽しむとか、世界初の空を飛んでる・・・無かったね。
お兄ちゃんの実験は、気絶したから落下中に安全装置が働いて、最後は王宮の屋根に引っ掛かって宙ぶらりんになったんだって。
お爺ちゃんからは、二人揃って王宮の屋根に引っ掛かったのを運が良かった。
地面とか湖だったら死んでいたかもしれない。
治療はカミーユお兄ちゃんがしてくれた。
治癒の魔導は、だけど、ティータもちょっと憶えてる。
治癒は水の属性だから
使うと青色の発光現象なのに。
だけど
カミーユお兄ちゃんの治癒魔導は、金色だった・・・・・・・
あと、身体中がポカポカしていた・・・様な気がする。
今回の実験は最後
カミーユお兄ちゃんは、女王様からね。
次からは実験の前に関係各所へ連絡する様にって言われてたね。
そうそう
飛翔実験は続くことになったよ。
お爺ちゃんもね。
次からは参加するって言ってたね。
カミーユお兄ちゃんは、次の実験は安全面を重視した飛翔魔導機が出来てからだって。
でもね。
新聞にも載った日の午後、二度目の実験をするって・・・ティータとクルツお兄ちゃんは呼び出された。
飛翔実験は、それで五日間ぶっ通しで毎日だったよ。
でも
二回目からは最後まで怪我もしなかったし。
いっぱいお空を飛べたし、大満足♪
ティータとクルツお兄ちゃんはね。
この実験で高度五千の空を二分くらいでも飛翔した事で。
来年の教科書とかには名前が載るって言われたよ。
あと
カミーユお兄ちゃんの所で働いているエクスプローラー博士。
実はティータとクルツお兄ちゃんの実験だけど、カミーユお兄ちゃんの話で、噴進技術はエクスプローラー博士がやったとか。
ティータも会った事の無い博士は、だけど、アナハイムでも理論としてしか存在しない噴進技術を、それを現実に実証した天才として。
テレビに映った女王様は、魔導製鉄炉に続いて噴進技術も確立した博士のことを褒めていました。