#0 Prologue - 始まりの天災 ー
こんばんは。え、なぜかって? 夜書いたからに決まってるじゃないですか。
初投稿の作品で右も左も分からず、思い切って書いたものなので、できるだけ批評がたくさん頂ければと思います。ツッコミどころ満載でしょうが、どうかお付き合い下さい。
昔誰かが言った ー光は闇の中で最も光り輝くー と。
彼女は薄れていく意識の中でそんなことを考えていた。
自分を闇の中で輝く光に喩えるような自惚れを、彼女は持ち合わせてはいない。 -が、彼ならば闇を照らす光となれるだろうと、そう確信していた。
「ごめんね、レクス」
彼女は最後にそう呟くと、消え入る意識を無限の虚空へと飛翔させた。
旧世紀、この世界では剣がすべてであった。しかし、およそ四○○年前のアストロノム帝国暦一六○○年に起こった未曽有の大災害、「星屑の雨」によってこの世界に不思議な力がもたらされた。後に星術と呼ばれるようになったその不思議な力は、今までの世界の理を崩壊させるほどの大きな変化を地上に与えたのだった。災害時に星々の加護を受けた者たちは体内に星力を宿し、それを源としてフォースを身に纏うことが可能となった。しかし、誰にも扱い方が分からない未知の力であったため、正しく扱える者を育成する ーアストロノム魔法修剣士学院ー が皇帝からの勅諭によって設立された。これは、アストロノム魔法修剣士学院で織りなす星の加護を受けた少年、少女たちの物語である。
お読みくださりありがとうございます。よろしければ誤字脱字、アドバイス等々お願いします。