第96話 イケメンが良い・・・
霊体でも見た目の好みはあるらしいよ!!
「イケメンなら良い?」と聞かれて 一瞬躊躇するあたり
生きている人間臭くて笑える
この日は レミの浄霊の罠が効いて
夕方から調子が良いキワさん。
その後作業をしても具合が悪くならなくて
嬉しかったレミ・・・。
神社でご飯も御馳走になって 気分も良く
そろそろ帰ろうかなと 思っていた所
何だか ルイちゃんの様子がおかしい・・・
本人も なんだかさっきから体調が変だとは言っていた
肩が痛いのが取れない お腹も重いんだよねと
ノリコちゃんにお腹周りのヒーリングをしてもらったりしたんだけど
どうにも改善していない
少し良くなっては また悪くなるを繰り返す
正座していたのに 前に突っ伏してしまって起き上がれない
アイちゃんやノリコちゃん達が、浄霊も試みるけど一進一退な感じ・・・
どんどん痛い所とか 都合の悪い場所が移動している。取っても取っても キリが無い
「何でこんなに しつこいんだろう・・・。」
生憎、宮司さんもキワさんも 出かけていて取ってもらう事が出来ない
もちろん むーちゃんも居ない
レミがどこに憑いているか ふたりに聞きながら取るものの、すっきりはしてもらえない
「おかしいな・・・どの神様に聞けば良いんだろう?」と
アイちゃんも一生懸命神様に尋ねている
ルイちゃんは その内口数が減ってきて
声を掛けても 憑いている場所を指さすだけで必死な様子になり
そして・・・
ルイちゃんの意識がとうとう なくなる・・・( ̄Д ̄;;
「憑依」だ・・・
アイちゃんが ルイちゃんに声を掛ける
いや正確には ルイちゃんの中に居る奴に声を掛ける
「その身体は あなたのモノじゃないから出て行ってください。」
首を振るルイちゃん
返事をしているのはルイちゃんではないのだけど
どうやらこいつは しゃべれないみたいだ
そんなに力のある奴ではなさそう とは言え乗っ取られているので
早々に出て行ってもらいたい
あの手この手を試してみるけど 上手く行かない
何を言いたのかも良く分からない
どんな状態の 何が憑いているのか レミにはもちろん分からない
とにかく
視えている人に頼ってその指示に従うしかないレミ
ノリコちゃんも手伝って死霊がいそうなところを浄霊していく
それでも ルイちゃんの意識は戻らない
どうしよう・・・。
3人でうんうん 唸っていたら
出かけていたキワさんが帰ってきた
「散歩しても 憑かれないって 何ヵ月ぶりかしら~~♪」と
喜んで帰宅。さっきのレミのトラップはまだ効いているらしい!
わたわたしている 私たちに気付くキワさん
「どうしたの?」と
私達とルイちゃんを見る
しばらく眺めて 黙って浄霊を始めた
やっぱり視える人は 凄いなあ・・・。
そして死霊と交渉が始まる
上手くしゃべれない ルイちゃんに憑りついた死霊
キワさんが色んな言葉で誘導していく
どうにか 身体から出る事は 承知してくれた
「光の柱が視えますか?」とキワさん
うんうんと うなずくルイちゃん
「では、案内人に神様呼びますか?」と言うと
嫌だと言う
キリストさんとか 仏様とか色々聞いてみたけど嫌だと言う
「じゃあ・・・。女神様呼びましょうか?」と言うと
激しく首を横に振る
(°Д°;≡°Д°;)
女神さまに何かされたんだろうか?
な・・・何で女神様が嫌なんだろう?
どうやら直前で女神さまが何か関わっていたらしく
その時の女神さまが恐かったみたいだわ( ̄∀ ̄)・;*:
【失礼な・・・(  ̄っ ̄)】
と女神さまは ぷんっとされたけど(笑)
本人がいやがる方法では 上手く行かないので、とりあえず思案する
キワさんが何かを思いついたように言う
「・・・・・じゃあ・・・・
イケメンの神様呼びましょうか?」
ぴくんっ! と反応した(爆)
ちょっと! イケメンに反応したわよ!!(笑)
「イケメンの神様なら良いかしら?」
もう一度お伺いを立てる
しばらくタイムラグがあって後・・・
こくんと 頷いた
( ̄Д ̄;; イケメンなら良いんだ!!!
「ねえねえ!! イケメンって・・・ 誰に来てもらうの?」
「ん~~。 やっぱりここは 須佐之男命様でしょ。」
なにやら 須佐之男命様の嫌がっている様子が視えるモノの
こはひとつやってもらわねばなるまい( ̄∀ ̄)・;*:
【何故私がしなくてはならないのだ・・・】と
ぶつぶつ言っている( ̄艸 ̄)
神様なんだから、いかようにも姿を変えられる訳だし
イケメンで迎えに来てくれたまえ ( ̄艸 ̄)ぷぷぷ・・・。
と言うか 須佐之男命様は イケメンなんでしょ! 大丈夫じゃん
(●ↀωↀ●)✧ キラーン
半分以上 からかいが入ってる気もするが まあいいか・・・
何とか死霊には上に上がって頂いて しばらくすると
ルイちゃんの 意識が戻ってきた。
「ね~~~!! 『イケメン』ってなんなのよぉぉぉ~!」って(笑)
息が戻って 一言! (≧▽≦)
どうやら
身体は乗っ取られていたものの、声は聞こえていたらしくて
「何言っているの! こいつ!とか 思ったわよ~~!!
何なの イケメンが良いって (笑) 私じゃないわよ!!
私の意思じゃないからね~~!!って叫びたかったわ!」
皆の顔に安堵の表情が戻る
「体に力が入っていたみたいで あちこち 痛いわあ~。
足もなんだか 痺れているし なんなの?」と
ルイちゃん
あ・・・ 意識失う直前に 正座のまま前に倒れたからだわ
「えーー。それ知らないよ。もーーー。足いた~~い!!
めっちゃ 痺れてる~~。」
仕方がないので しびれが取れるマッサージをレミがしたら
「レミさん・・・。 ついでにレミさんのエネルギーも入ってきて
かなりキツイので 離して。」と言われました ( ̄Д ̄;;えーー。
誤字脱字がありましたら・・・
くすっと笑って見逃しておいてください。
感想も書けるらしいので、思いついたら書いてやってください。
あまり矛盾な点とかはないとは思うけど
気付いたあなた! 突っ込まないようにね♪




