第22話 ペース早いよ!!
あーーー!
うっかり フラグ立ててたよっっ!!
思えば朝から変だった・・・
朝一番に憑依用の罠を仕掛け直し
よしっ!
今日は準備万端!
ところが・・・今日は
憑依らしい憑依が無かった
罠がちゃんと作動したのか?
はたまた
その罠が勝手に浄霊したのか?
いや、そんな機能は与えてないのでそれは無いはず・・・
その日はやたらと落ち着いた日で・・・
しかも
朝から旦那はいそいそと 仲間と日帰り温泉に出かけて居ない
そして
昼寝をしなきゃならないほど
体力も奪われていない
静かだな・・・
いかん!
こんな事を思ってはいけない!
嵐の前の静けさのようだ等と言ったら
嵐を呼ぶ「フラグ」を立てる事になってしまうではないか!!
うんうん。静かな日もたまにはいいもんだ!!そう言う事だろ?
そうこうするうちに
ぽこんと 時間が空いた
やる事が無かったわけではないけど
なんとなく
「空いた」気がした
そしたら むーちゃんからメールが届く
近くまで来たら会おうかと思ったのだけど
ちょっとアクシデントで・・・
どうも連れが居たらしく
その連れが レミにはまだ会いたくないと・・・
( ̄艸 ̄)
勘のいい人 あるあるなのですよ。
何故か
レミは何もしていないのに
相手が勝手に怖がるのですよ
もう慣れっこです
それレミのせいでは無い事も 知っていますので
それ
自分の心の映し鏡なんですよ
レミが恐いのではなく
自分の心を見透かされるのが 恐いんです
レミに見透かされると思っているようだけど
自分で自分の力量に気付かされるのですよ
仕方ないです
加えて
「プライドか高いらね・・・」と来たので
「プライドが高いのと
『負けず嫌い』なのは違うって事と
『負けたくない』は既に負けている事よ~って
言っといて~
勝っている相手には「負けたくない」って思わないから
( ̄艸 ̄)」
なんてやり取りをして
会っても 会わなくても レミには何の問題もないので
「好きにしてくださいね~♪」と伝えておいた。
しばらくしたら
登録されていない 電話番号から着信
「?????誰?」
お客様かもしれないので
余所行きの声で出る
「はい。 レミです。」
「・・・・レ・・・レ・・ミさ・・ん・・・。
レ・・ミさん・・・。」
え?! ( ̄Д ̄;; む・・・むーちゃん?????
あれ?
私 むーちゃんの番号登録してなかった? あれ?
いや。何度か電話していたよね? あれ?
いや・・・それは さておき
「なになに?どうした?」
「く・・・第4辺りが 苦し・・い・・なにか・・
な・・・長い物が・・・さ・・さ・・ってる・・・」
はい?!! え?! 何?
むーちゃんに憑依?
ちょちちょっっっとちょっと待って!
何で 私に連絡してくるよ!
そんな時は 師匠にだろーーがーーーー!!
ギャー~~~~!!
ぷちパニック 必須!!
いやっ! パニクっている場合じゃね~~!
私に掛かってきたと言う事は 私に出来る事があるはずだ!
どうする? どうする?
え~~と 第4?
「チャクラの第4ね!」
「う・・・うぅぅぅぅん。そ・・そう・・。」
むーちゃんは 息も絶え絶えで・・・
視えてないから レミは余計にイラつく!
くそっっ!
「ちょっと待って まだ繋がらない!」
(イメージ早く来い! 焦るな私っ!!)
むーちゃんの身体とレミの身体をリンクさせる
自分の呼吸を整えつつ
「はい! 鼻から吸って 口からふーーーっと出す!」
むーちゃんにも呼吸をさせる
現実の痛みと同じだが
現実と同じように肉体が損傷している訳ではない
恐怖心が尚更 肉体を収縮させているはず!
深呼吸で リアルの肉体に血流を起こせ!!
その内 ぼんやりと直径5㎝ほどの、切りっぱなしのような
棒状の木のイメージが届いた杭の様な感じだろうか?
しかも
第4チャクラ
丁度胸の真ん中を 貫いている おまけに 丁寧に返しまでついてやがる
軽くぞっとしたものの
抜かない訳にはいかない ちっ!
これ抜いたら かなり痛いぞ・・・
「これ・・・返しが付いてるから 抜く時痛いと思うけど
ちょっと我慢してね
3...2...1...っっ!!」
抜く動作とイメージを連動させる
電話の向こうでは
時間差で がはっっっ!って 遠くに聞こえる
その後 身悶えるような声も漏れ聞こえる
「穴が・・・大きくて・・・出血多量だよぉ・・・。」
振るえた声が聞こえて来るけど
「大丈夫。今塞ぐ! まずは背中・・・。」
背中に、手の甲を当てて (手の平だと届かないんだよ!)
珍しく じんわりと体温が上がるのを感じた
(レミは普段から自己ヒーリングでも エネルギーを感じないのだよ)
背中の穴が埋まるイメージ
「今度は 前・・・」
前も穴を急速に埋めていく
さらに 痛いだろうから
「痛み止め するからね。」
ヒーリングの痛み止めを掛けていく
ほどなく むーちゃんの呼吸が落ち着いてきたのが分かった
「やられた・・・。」
「どこでやられたの?」
「須佐之男命様・・・。 『俺じゃない』って言ってるけど
他に誰が居るんだよ!」
( ̄Д ̄;; 確かに・・・
(後に・・・饒速日尊様の仕業と分かる)
むーちゃんが声を掛けてきた
「ありがとう・・・ 大丈夫?」
「え? ああ。時間なら丁度空いていたし たいして手間も掛からなかったし
大丈夫よ。」
「・・・・。」
あれ? 何か変な事言ったか? まだ痛いのか?
「あの・・・むしろ何も感じてなくて ちゃんと取れたのかどうかも分かんなくて・・・」
と・・・ちょっと補足的に答えてみたら
「もらって無いの?」と、むーちゃんが不思議がる
「え? うん。もらってないどころか どこも痛くもなんともない。」
「それが『能力』なんだ 祓っても『もらわない』んだ。」
むーちゃんがぼそっと 呟いた事をこの時は気にもとめてなくて
むしろ・・・
「だから、逆に我慢とかしないでね 言われないと分かんないからね
まだ ここが痛いよとか ここが気持ち悪いよとか まだ残っているよとか
ちゃんと 言ってね!」
レミの身体には ほとんどその手ごたえは残らず
もちろんダメージも受けてはいない
捉えられたのは 一瞬の木の杭のイメージのみ
「穴が開いてる」と言われなければ その穴に気付く事も無かった
と・・・思う。
本当に浄霊出来ているのかすら、レミでは分からず
だから
極端な事を言えば
むーちゃんが電話の向こうで迫真の演技をしていて
レミが必死に浄霊した気分になって
むーちゃんが取れたよー!と嘘を吐いたとしても
全く分からないのである
「へーーん騙された~~」とからかわれたとしても
レミは自分では分からない 仕方がないのである。
まあ・・・そんな迫真の演技をする必要も無いと思うので
憑依されていたとは思うけどね(笑) <← いや・・・笑えねー!
その後・・・
少し落ち着いたむーちゃんと話をしていて
「うんうん。分かった・・・・・そ・・」ぶちっっっ!
なっ!!
電話切れた~~~~!!!!!
用が済んだって事かよっっ!!!
⇒ぴろりーーん♪
「電波悪いみたいなので また連絡します」と
メールが入る
んがーーーーー!!!!
やられましたな! 見事に 須佐之男命様にっっ!!
電話を切った後・・・
むーちゃんが言っていた
「祓っても、もらわないんだ。それが能力なんだ」と
呟いてた事を 思い出した
その後の自分の体感を 調べてみるけど
憑依された感じはしない・・・
1日静かだったのは 浄霊後に混同しない為なんだ!
くそっ!
やっぱり 須佐之男命様じゃんよ!! とか思ったら
後頭部が ちりちりしだして (笑)
ああっ!もうっ!
ぶちっっっと引きちぎるように 浄霊!!!
誤魔化すように憑依させるんじゃね~~!!
試されたか・・・
この事で むーちゃんがいくつか気付いたみたいなので
この後の 報告を待つとしよう・・・。
誤字脱字がありましたら・・・
くすっと笑って見逃しておいてください。
感想も書けるらしいので、思いついたら書いてやってください。
あまり矛盾な点とかはないとは思うけど
気付いたあなた! 突っ込まないようにね♪