第118話 式神卒業
いよいよ 最終話です。 取り留めもない話を色々書いてきました
読んでくださった皆様 ありがとうございます♪
読み終わってから 「しょーーもなっっっ!!」とか 言わないように(笑)
出雲参拝の約ひと月後
今度は伊勢参拝に数人の仲間とともに行くことになる
伊勢参拝は今年の初めむーちゃんと二人で
伊勢参拝に行ったときに 天照大御神様から
【今度は、二人でいらっしゃい】と言われたから
それを企画したんだ
どの神社を巡るのかは むーちゃんにお任せだよ
レミに分かるはずもない
むーちゃんとミライ君でどのルートで行けば良いのか神様に聞いてもらう
こんな時レミは本当に役に立たないな・・・
でも
伊勢参拝旅行を企画した時には思わなかった
こんなに事態が大きく変わっていくなんて
レミはここ2か月ほど神様の声が聞こえないでいた
その間にミライ君はめきめきと力をつけていく
どんどん神様の声が聞こえるようになっていく
どんどん浄霊がうまくなっていく
どんどん感覚が強くなっていく
レミは 相変わらず何も感じないし、何も聞こえないし
指示されなければ浄霊もできない
そして
いつのまにか お客さんだった うたちゃんがお弟子さんのようにむーちゃんの傍にいた
あれ?と思った時には 既にそのような布陣が出来ていて
うたちゃんは浄霊もしていた
ああ・・・
そういう事なのか・・・
とぼんやり感じた。
むーちゃんはちゃんと 自分の側に置く人間を育てているんだ
私は期限付きのサポートだと言う事は認識していたので
そうなのかもなと 思った
ただ
むーちゃんから何の説明もないし
むーちゃんが説明する義務もない
そうだよな・・・ むーちゃんのサロンは むーちゃんのテリトリーだものな
私がもっと 浄霊師として能力が高いのならまだしも
視えない聞こえない感じないんだもの
片手落ちどころの人間ではない
二人が力を付けたなら わざわざ私に頼む事なんて無いはずだ
そこからの
出雲旅行があり
そして伊勢参拝旅行・・・
今回の伊勢参拝の旅は ほかの仲間も居たけれど
この3人・・・いや
ミライ君とうたちゃんにとって 重要な旅のようだった。
寂しさはあるけれど
神様の声が遠くなっていった事で この結末はどこかで覚悟していたから
そんなに凹むことは無く
むしろ
この伊勢参拝は彼らにお任せしてしまおうと
お客さんみたいになっていた( ̄∀ ̄)・;*:
そして彼らを観察して 本当にすごいなあと心底感じた
だからこそ 自分との距離も大きく感じる事となる
『差』ではなく『違い』
むーちゃんもサロンを持ち
レミもサロンを持ち、それぞれに仕事をしている
いくら いつでも呼んでと言っても
お互いの自宅は車でも小1時間は掛かるところ
ましてレミは家族もあるし 普段は仕事もしている
いつでも私に頼るなんて 無茶な話だし
ミライ君が力を付け、うたちゃんが力を付けて
いつでも むーちゃんの側に居られるのなら
もう私の出番は無いわけで・・・ ( ̄Д ̄;;
そうか・・・
その時期なんだ・・・。
私のお役目が終わったんだ・・・。
なんとなく分かっていた。
そろそろお役御免なんだということは
これを読んでいる皆さんも
もっと劇的に終わりを迎えると思っただろう
実は私もだ( ̄∀ ̄)・;*:てへ♪
神様に白羽の矢を立てられて
【レミをパートナーとして傍に置け】と言われ
色々ありながら ここまで来た
だから
終わりも 神様に
【お前の役目は 終わった】と姿でも現して
言ってくれるのかと思ったんたげとねーーー。
現実の終わりなんて
こんな あっけないものなのかもしれない(  ̄っ ̄)
私が勝手に
離れる決意をしただけで むーちゃんから離れて。来ないで。と
言われた訳じゃない
でもね
私は私で仕事が忙しくなったりして
むーちゃんの元にそれほど 行けない事が増えてくる
二人の成長を邪魔する訳にもいかない
そして
「レミさんは今はまだ、死霊達を被る事は無いけど
いずれ 被る事も出てくるかもしれない。」
それは 心配にも似た懸念でもあり、むーちゃんが言っていた言葉
確かに私は
自分より大きなエネルギーの質量の場合 感知できる
今は常人より大きめなレミのエネルギーだから 感知できる範囲が狭いし
影響も少ないが
それを上回るエネルギーが存在しないわけではない。
そうなったとき私は
ただの足手まといだ
足手まといになるのは嫌だなあ・・・
浄霊を続ければ当然自分で対処できないパターンも出てくるが
いかんせん
視えない・聞こえない・感じないでは
修行しようにもどうしていいのかもわからない
レミの浄霊は
見えたり聞こえたり感じたりする人が居て、初めて成り立つ
3Dメガネを付けずに シューティングゲームをしているかのようなもの
言葉だけを頼りに 攻撃をしていると言う状態
だけど
その言葉が無い場合・・・やみくもに攻撃するしかない
それは 砂浜で小石を見つけるようなもの
そんな危うい存在なんだ・・・。
だとしたら
一度この立場を手放してしまおう
むーちゃんのサポート的な立場も
浄霊をすると言う事も
全部手放してしまおう。
今後また、神様の声が聞こえなくてももう 焦る事もない
むーちゃんと仕事をする前の私に戻るだけだ
それだけの事だ
手放せばまた 違う未来が私の元に来るだろう
残念ながら今のレミは 浄霊が必要ないからか
死霊達の通訳や 死霊についてのアドバイスは一切もらえない。
神様の声が聞こえても その内容を生かす場所が無い
話の内容は挨拶程度だしな ( ̄∀ ̄)・;*:
と言う事は
今後のレミに 今までのような「浄霊」は必要ないと言う事だ・・・
と言う事は
私には私にしかできない事が
この先に出てくると言うわけだ 出てくると言うか 気付くのかもな
(お得意の ポジティブシンキングでいくと)
出来ない事 やれない事をを嘆くより先に
私のできる事 やれる事 得意な事を特化させ
成長させ 強化して 今後に備えなければ
またいつか
誰かが私を 必要とした時に
私が私を 必要とした時に
いつでも動けるよう
私は私の感覚を
研ぎ澄ませよう
その時のための私で在ろう。
私が私で在るために
私の芯をしっかり持とう
そして、ここに
「式神卒業」を宣言します。
まとまらない ここまでの話を 長々と読んで頂き
ありがとうございました。
by レミ
さて。「式神始めました」はこれにて完結です( ̄∀ ̄)・;*:
ありがとうございました。
この話はずいぶん前に書き終えていたのだけど・・・なんか名残惜しくて
投稿を渋っておりました(笑) すんません。
式神は卒業しましたがむーちゃんとの関係が終わったわけではありません。
面白可笑しな神様の話をもしかける時が来たら・・・
また別の話を書くかもしれませんが
ここでは いったん終わりにします。
今まで読んで頂き ありがとうございます。
by レミ