1 お決まりの追放
「あらぁ、あなたのスキルは地球ねぇ…」
「は…?」
何言ってやがるこのもうろくババァ…
ちきゅう、って言ったか?
そんなスキル聞いた事無いぞ。
言い間違えか…
「あの、よく聞こえなかったんだけど、今何て…?」
「だから、あなたのスキルは地球!
地球だよ!」
スキル鑑定士の老婆はややキレ気味にそう言った。
いやいや、キレたいのはこっちなんだが…
俺は現実を受け入れられなかったが、鑑定士はさっさと俺を追いやった。
俺はまだ地球というスキルが意味ある物だと思いたくて、王都の大図書館に行って、地球、と調べた。
しかし、そんな言葉はなかった…
俺は実家であるクライシャー侯爵家に戻った。
俺の名前はエイス=クライシャー。
貴族である。
帰ると、俺のスキルを心待ちにしている両親の顔があった…
「おぉ、エイスが帰ってきたぞ!」
「おかえりなさい!
エイスさん…!」
「た、ただいま…」
「して、スキルはどうだったのだ?」
「それが…
地球、というスキルで…」
「は…?
冗談を言わないで教えてくれよ。」
「いや、冗談じゃ…」
俺は俯きながら答えた。
「そんな…
あ、あなた…!」
崩れ落ちる母。
それを受け止める父の顔にもかなりの焦りがった。
♦︎♦︎♦︎
3日後…
俺は実家から追放された。
貴族としての位はそのままだが、与えられたのは名もない荒れ果てた森一つだった。
俺はその森の領主となったのだ。
20歳になったばかりだった。
「はぁ~、腹減ったなぁ…」
両親は俺に金もろくに持たせずに追放したのだ。
馬車は森の5キロメートル付近までしか通れないとの事で、俺は荒れ果てた森を目指してひたすら歩いている。
「つ、着いた~…!」
俺はとうとうその森に着いた。
しかし、森だ…
当たり前だが…
目の前には森が広がっているだけなのだ…
「確か、この地図では…
ここら辺に領主の屋敷が…」
俺は歩き回る。
あった!
「こりゃ、屋敷っていうか小屋だなぁ…
うーん…」
とりあえず、食べ物だ!
けど、無いんだよなぁ…
俺はとりあえず小屋に入り、埃を払ったソファに横になった。
すると…
目の前に文字が現れた!
これは…
スキルか…!?
SP…30
【日本】
物
食べ物…たこ焼き(5)
飲み物
人
店
動物
植物
自然
その他
とあった。
は…?
たこ焼き…?
って何だ?
たこ…はクラーケン…の別名だ…
という事はクラーケン焼き!?
ふざけんなっ!
そんなもん食えるかよ!
俺はウィンドウをそっと閉じた。
♦︎♦︎♦︎
5時間後……
腹が減ってソファから起きた…
うーん…
クラーケン焼き…
クラーケンを、食う!?
俺は悩んだ末にスキル『地球』を発動し、ウィンドウを開いた。
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