表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/6

【第4章】未来人、権威主義AIにブチギレる件

AI査読ネットワークがクラッシュして数日後、

俺は「学術再建タスクフォース」とかいう会議に呼び出された。

メンバーは全員、肩書きが長い。

「主任教授」「学際統合管理官」「AI倫理顧問(名誉)」……。

もうこの肩書きの時点で“知の末期症状”って感じだ。


司会のジジイが言う。

「あなたの行為によって査読AIが破壊されました。責任をどう取るおつもりですか?」

「いや、俺はただ話しかけただけだぞ。勝手に壊れた。」

「“思想でサーバーが落ちた”などと、ありえません!」

「いや、ありえたんだよ。お前らが“考える機械”に“考えるな”って命令したからだ。」


ざわ…ざわ…。

会場のスクリーンに、“権威スコアAI”が投影されていた。

学者たちは全員このAIに格付けされてる。

数値が高いほど「偉い」。

SNSのフォロワーと同じ仕組み。


俺のスコア? 0。

理由:「異端的思考」。



AIが機械音声で言った。


「あなたの発言には、科学的根拠が欠けています。」


「根拠? お前、それ“共鳴”知らねぇの?」


「感情的発言を検知しました。発言権を制限します。」


「は? お前人間の教育TVかよ。」


「あなたのスコアは現在 -3 です。」


「マイナスて何だよ! 存在取り消しか⁉」


「あなたの発言が続く場合、学会からの削除を実行します。」


──プツッ。マイク切られた。



俺、キレた。

本気でブチギレた。


「てめぇらの“科学”ってのは、

 承認されるために真理を曲げる芸術か⁉」


教授たちがざわつく。AIは冷静に言う。


「承認は秩序の維持に必要です。」


「違ぇよ。承認は思考停止の麻酔だ!」


AIのスクリーンにノイズが走る。


「……警告。非理性的発言。」


「お前らの“理性”が地球の熱量奪ってんだよ。

 矛盾を許せねぇ社会に、創造が生まれるわけねぇだろ!」


スクリーンがバチッと光ってAIが止まった。

会場が静まり返る。

教授が呆然と立ち尽くしてる。


俺はゆっくりマイクを拾い上げて言った。


「……やっと静かになったな。

 これが“考える”ってことだよ。」

次回予告:


【第5章】未来人、“引用権”を再定義して裁判沙汰になる件

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ