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この橋渡るべからず

ある日の朝ファッ休さんは和尚さんに呼ばれて

こう言われました。

「ファッ休よ。今日は将軍様に呼ばれておる。

お供として着いてまいれ。」

「分かりました和尚様。お供致します。」


ファッ休さんは和尚さんと共に将軍様の屋敷へと

向かっていました。

二人は順調に歩を進め川に差し掛かりました。

将軍様の屋敷へ行くには、川に掛かる橋を渡らなければなりません。

するとどうでしょう。橋の前に立て札があります。


"この橋渡るべからず"


「むむっ。ファッ休よ。この橋は渡っては行けないようじゃ。他の道を探すしかないの。」

「お待ちください和尚様。迂回せずともこうすればいいのです。」

そう言いながらファッ休さんは橋を渡り始めました。

「待ちなさいファッ休よ。立て札には"この橋渡るべからず"とある。」

「和尚様。"端"を渡ってはダメならば"真ん中"を渡ればよいのです。」


和尚さんはファッ休さんのトンチに大変感心し、一緒に真ん中を歩き始めました。

すると将軍様の屋敷から家来が声をあげ走ってくるではありませんか!


「待て待てお前ら!立て札の文字が読めぬのか!」

ファッ休さんは答えます。

「もちろん立て札は見ました。だから"端"ではなく"真ん中"を歩いているのです。」

「屁理屈を抜かすな!クソ坊主が!」

家来達が怒り始めます。

「ファッ休よ。大丈夫なのか?」

和尚さんが心配して声をかけてきます。

「安心してください。和尚様。」


ポクポクポクポクチーン!


「ごたごたうるせえぞ…将軍家の犬共が…」

「なんだと貴様!」

「Fuck you!」


パンっ!パンっ!周囲に乾いた音が響き渡ります。

ファッ休さんは目にも止まらぬ速さで、袖からM92を取り出し、家来達の脳天を撃ち抜いたのです。

「和尚様。邪魔者は片付きました。向かいましょう。」

「ファッ休のトンチにはいつも驚かされる。」


こうして無事に、ファッ休さんと和尚さんは将軍様のお屋敷に向かいました。

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