火薬の匂い
ドーン!と 最初の花火が上がった
二人で夜空を見上げる
やっぱり花火見ないと夏じゃないよね!
花火好きの私 見てるだけで癒される
あっ 今のスマイルマークだよね?
あっ 今度は二重丸!
えっ 何?何?
も~う さっきから あっとか えっとか
ごめんなさい(沈黙が怖くて声出ちゃったって言えない)
次始まるよ!
幾重にもうち上がる花火 光が眩しい
ねえ 川面見てごらん 花火が見えるよ
水に浮かんで見える花火もいいよね って
首が痛いと思って気を使ってくれたのかな
粋だね~
そうかな?目線を変えてみるのもいいかなって…
俺も見て欲しいけど…
えっ?なんか言った?(わざと花火の音で聞こえないふりをした ちょっと嬉しい照れること言わないでよ)
風が出てきて私たちの方に火薬の匂いが流れてきた
この匂い嫌じゃないよね
なんだろう変に落ち着く
花火って小学生の頃にしたくらいだな
何が好きだったの?
俺はロケット花火 あのヒューって音が好きだった あとヘビとか
私は線香花火 地味だけどちょっとずつ変化するのを見るのが好きだったな
じゃあ今度 花火買って遊ぼう!
花火大会はクライマックスを迎えようとしていた
白く赤く青く光る夜空を見上げる 笑顔になる
そっと左肩を引き寄せられ 右に振り向くと彼の顔がこっちを向いていた 次の瞬間
ファーストキス 一瞬の出来事
身体に響く花火の音と鼓動が入り交じって
不思議な感覚
瞳を反らしたまま強く抱き寄せられた
彼の鼓動も同じだった




